学生ロマンス 若き日

ガクセイロマンスワカキヒ

上映時間:103分 / 製作:1929年(日本) / 配給:松竹蒲田

解説 現存する小津安二郎の作品の中では最も古い作品。一般的に小津作品は、後期の印象からローアングル、固定画面のスタイルで広く知られているが、この「若き日」をはじめとする初期の作品群にはまったく違った小津のスタイルが散りばめられている。冒頭、主人公たちの住む早稲田の学生下宿を映しだすまで、カメラがパンにつぐパンを繰り返し、目まぐるしいまでのスピード感を生むさまを見れば、後期の小津作品しか知らないファンは目を丸くすることだろう。S大学に通う学生・渡辺の住む下宿には“2階貸間“の札が貼ってある。渡辺は、なんとか2階にきれいな女性が入って知り合いになれないものかと、やきもきする毎日。そこへ千恵子という美人がやって来た。渡辺は強引に千恵子と知り合いになるや、彼女が赤倉にスキーに行くことを聞き出し、自分も友人の山本とともにスキーに出かけることにするが……。キートン、ロイドなどのアメリカン・コメディ映画を下敷きにして、たたみかけるようなテンポで展開する爆笑ものの一編だ。

情報提供:ぴあ