サン・ロレンツォの夜

サン・ロレンツォの夜

サンロレンツォノヨル
LA NOTTE DI SAN LORENZO

製作:1982年(伊)

解説 イタリア、トスカーナ地方には、“愛する人のため、8月10日のサン・ロレンツォの日の夜に、流れ星に願いをかけると叶う“という言い伝えがある。この映画は若い母親が、その夜に子供を寝かしつけながら自分の子供時代の戦争を語る形式を取り、平和への願いを叶えようとしている。1944年の夏、ローマを解放して北上しつつある米軍に対し、ドイツ軍のファシストたちは米軍の進路上にある村の家々を爆破し、村人をだまして皆殺しにし、撤退しようとする。罠に感づいた長老に従い村人の半数が村を脱出するが……。平穏な村の人たちが、戦争のためにお互いを殺しあう悲劇を、誰が主人公ということもなく、ある時はユーモラスに、ある時は幻想的に、美しく、また残酷に描かれている。プロの俳優は二人だけで、それ以外は実際のトスカーナ地方の人々が家族ぐるみで出演している。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:パオロ・タヴィアーニ
監督:ヴィットリオ・タヴィアーニ

キャスト

オメロ・アントヌッティ
マルガリータ・ロサーノ
ミコル・グイデッリ

受賞歴

第35回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
グランプリ

第35回カンヌ国際映画祭
エキュメニカル審査員賞

サン・ロレンツォの夜の画像