戸田家の兄妹
トダケノキョウダイ
製作:1941年(日本) / 配給:松竹大船
解説 父親を失ったブルジョワ一家で、残された妻と未婚の末娘が、結婚している息子や娘たちの家庭に次々に世話になるが、どこでも厄介者扱いされ、仕方なく二人は古ぼけた別荘に住むことになる。だが、亡父の一周忌に親類一同が集まった席上で、満州から帰国した末の弟が、兄や姉たちの母と末娘に対する仕打ちを知り、憤って激しく罵倒する。そして母と妹を満州に連れていくことにする……。戦時下の作品であり、その物語は当時の情勢に迎合した感じもあるが、端的な演出で高い評価を得た。また、小津と名コンビを組むことになる厚田雄春(当時は厚田雄治)が初めて正カメラマンとしてついた作品でもある。
スタッフ |
監督:小津安二郎 |
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キャスト |
二男昌二郎:佐分利信
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