安城家の舞踏會
アンジョウケノブトウカイ
上映時間:90分 / 製作:1947年(日本) / 配給:松竹=松竹大船
解説 安城家は、代々の名門華族。だが第二次大戦終結とともに、他の華族同様、没落の憂き目にさらされていた。家は抵当に入れられ、かつてこの家のお抱え運転手であった現運送会社社長からは令嬢・昭子に堂々と求愛される始末。これまでの価値観ではまったく通用しない時代がやってきたのである。そんな安城家の最後の舞踏会を通じて、180度違う新たな時代の到来を描いた、吉村公三郎の代表作。新藤兼人の脚本を得て、吉村は決定的な名声を確立する。全体にどこか日本離れした設定は、新藤が底辺にチェーホフの『桜の園』を利用したため。しかし、それがいささかも非現実的ドラマに陥らなかった点に、彼の真価があるといえよう。
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