コミックナタリー Power Push - 「アイドリッシュセブン」

キャラクターデザイン原案 種村有菜が語る初めての挑戦

自分の絵に似てたら「好き」と言えなかったかもしれない

──ゲームのほうでは種村さんがデザインされたキャラクターたちがアニメ風の絵柄に落とし込まれています。種村さんのイラストとはまた違った印象を受けました。

種村有菜

私のイラストにそこまで似せなかったのは、ダンスシーンとかでCGを使うから、そのために直すときの間をとって、というような説明をいただきました。元は私の絵だけどゲームの絵だとまたちょっと違って見えて、純粋に安心して見られるし、楽しいです。「このキャラ好き」って言える。もしゲームの絵が私の絵柄にすごく似てたら、そんなふうには言えなかったかもしれないですね。

──それはどうしてですか?

いや、もう恥ずかしい。自分の単行本が発売されても読み返したりしないですから。見たそばから直したくなっちゃうんで。

──絵のテイストが変わったことで、自分の絵と少し距離ができて、ユーザーの目線としても楽しめるようになったという感覚でしょうか。

そうですね、すごく楽しいです。今もありがたいことに引き続き「アイドリッシュセブン」のお仕事をいただいてるんですけど、いただいた曲を聴きながら「アイドリッシュセブン」の絵を描くときが今人生で一番幸せかもしれないと思って。幸せを噛み締めてますね。もう朝から晩までずっと彼らのことを考えてます。

──愛を感じます。

愛はたっぷりありますね。今までの自分のキャラ以上に愛を注いでるかもしれないです。もらったギャラを全部課金して、トップオタになりたいくらい(笑)。

「この子たちはアイドルなんだ」

──MVのフルバージョンも公開されていますが、観られた感想は?

素晴らしかったですね。うさぎのキャラクターのきなこちゃんが出てくるところもかわいいし。何よりアイドルが踊ってるのを観るのが好きなので、ダンスパートは何回観てもいいですね。

──うさ耳パーカーのシーンもすごくかわいいですよね。

「MONSTER GENERATiON」ミュージックビデオより。

あのシーンが初めて公開されたとき、私ちょうど電車に乗ってたんです。で、「何か公開されたぞ」と思って、自分が降りる駅じゃないのにわざわざホームまで降りて。ヘッドフォンつけて1人で再生して観てたんですけど……「え、ちょっとヤバい。どうしよう」って(笑)。もう、かわいすぎて。そこからずっとうさ耳のこと考えてたんですけど、私そのあとどうやって家まで辿り着いたか覚えてないんですよ。

──(笑)。

っていうぐらい、尋常じゃなくあの日はドキドキしましたね。本当にかわいくて……。自分が自分じゃなかったと思います。

──それまで小出しでダンスシーンなどが公開されてましたが、それまでのカッコいいイメージとはまた違うIDOLiSH7のかわいらしい姿に心を奪われたファンも多いんじゃないかと思います。

はい。「この子たちはアイドルなんだ」って思いました。無限のアイドル性を感じましたね、「この子たちはこれでいいんだ」って。心から応援したくなりました。

──もう完全に1人のファンですね。

そうですね。MVの最後に陸くんがウインクするシーンあるじゃないですか。あそこも「あっ、ウインクした!」って、かわいすぎて思わず画面に向かって手振っちゃいました(笑)。あとはファン目線というか、親目線みたいなところもあると思います。「こんなに大きくなって……」みたいな。キャラクター1人1人にファンがついてくれたらいいな、と思いますね。

日常を支配してほしいです

──「アイドリッシュセブン」はこれからきっとたくさんの人に愛してもらえるゲームになると思います。IDOLiSH7やTRIGGERたちが、プレイする方々にとってどんな存在になってほしいですか。

ファンの人たちの日常を支配するぐらいになってほしいです。

──すでに種村さんの日常が支配されているような(笑)。

種村有菜

されてます。寝ても覚めても「アイドリッシュセブン」のことばっかり考えてますから(笑)。でも本当にぜひお気に入りのキャラクターを見つけてもらいたいですね。もちろんデザインから入ってもいいですし、性格から入ってもらってもいい。私も性格でいえばこの子、でも歌声はこの子、とかお気に入りがそれぞれいるので。絶対知ってもらえたら1人は好きになってもらえるキャラがいると思うから、ぜひ探してもらいたいです。

──ありがとうございます。最後にお聞きしたいのですが、種村さんにとって“アイドル”とは、どんな存在でしょうか。

そうですね……憧れですかね。日常を忘れさせてくれる存在。あとはやっぱり、見ていて元気をもらえる存在だなって思います。皆さんにとってのIDOLiSH7、TRIGGERもそんな存在になってもらえたらうれしいです。

アイドル育成アプリ「アイドリッシュセブン」

「アイドリッシュセブン」

8月20日に配信が開始されたスマートフォン向けアイドル育成アプリ。プレイヤーが7人のアイドルとともにアイドル界の頂点を目指す、フルボイスの本格リズムアクションゲームだ。製作はバンダイナムコオンラインが、楽曲制作はランティスが務める。スマートフォンゲームを起点とし、コミカライズ、音楽CD、アニメ映像など各種メディアでの展開が予定されている。

種村有菜(タネムラアリナ)
種村有菜

1996年、りぼんオリジナル6月号(集英社)に掲載された「2番目の恋のかたち」でデビュー。1997年にはりぼんにて「イ・オ・ン」を初連載し、その後「神風怪盗ジャンヌ」が大ヒットを記録する。同作や「満月をさがして」はTVアニメ化もされた。詩的かつ印象的なセリフまわしや、こだわりのある美しい絵は、日本のみならず海外でも人気が高い。2011年にりぼんとの専属契約を終了し、フリーに。2013年にはマーガレット(集英社)で「猫と私の金曜日」を、メロディ(白泉社)では「31☆アイドリーム」をスタートさせた。