「鋼の錬金術師」|完結から7年……今もなお愛される「ハガレン」ワールドの魅力に迫る 朴璐美×釘宮理恵がアニメ放送当時を振り返るインタビューも

兄弟、上司と部下、父子……
キャラクター同士の絆が紡ぐヒューマンドラマ

エドとアルはもちろん、エルリック兄弟を見守る軍部の大人たち、敵キャラクターにいたるまで、個性あふれるキャラクターがズラリと並ぶ「ハガレン」。それぞれのキャラクターの関係性や心情をていねいに描写することで、キャラクターの行動に説得力が生まれている。

エドとアル、兄弟の絆
粗暴な性質のエドと温厚で優しいアル。性格は正反対だが、「すべてを取り戻す」という目的とお互いを思いやる気持ちは違わない。
「鋼の錬金術師」第6巻より。 「鋼の錬金術師」第6巻より。
マスタング大佐とホークアイ中尉、上司と部下の絆
時に厳しく、ホークアイ中尉を叱咤するマスタング大佐。部下であるホークアイ中尉と、彼女に背中を預けるマスタング大佐の信頼関係も、この作品の注目ポイントだ。
「鋼の錬金術師」第10巻より。 「鋼の錬金術師」第15巻より。
エドとホーエンハイム、父子の絆
自分たちを捨てた父・ホーエンハイムに対して反抗的な態度を取り、彼のことを名前で呼び続けていたエド。最終決戦後、自分たちへの思いを言葉にするホーエンハイムに対し、初めて「親父」と呼びかける。
「鋼の錬金術師」第27巻より。

錬金術を駆使したバトルも見どころ!
少年マンガらしいド派手なアクション

錬金術による必殺技の応酬、スピード感溢れるアクション、手に汗握る駆け引きなど、少年マンガらしい魅力が詰まったバトルシーンも必見。戦いを通じてそれぞれのキャラクターの正義も描かれているため、バトルそのものがメインになるのでなく、あくまでストーリーを引き立てる役割として機能している。

焰、豪腕……錬金術師たちのバトル
“焰”や“豪腕”といった二つ名を持つ錬金術師たちの、それぞれの錬金術を使ってのバトルは迫力抜群だ。
「鋼の錬金術師」第1巻より。“焰”の二つ名を持つマスタング大佐は、発火布という特殊な布で作られた手袋で火を起こすことができる。 「鋼の錬金術師」第2巻より。“豪腕”の二つ名を持つアームストロング少佐は、「壊して創る」をモットーに鍛え上げられた肉体を生かして戦う。
再生能力を持つホムンクルスとの戦い
色欲のホムンクルス・ラストの言葉に逆上し、その体に銃を乱射するホークアイ中尉。しかしホムンクルスには外傷を復元できる再生能力があり……。
「鋼の錬金術師」第10巻より。
親子の共闘
最後の戦いの最中、父であるホーエンハイムの背中を支えるエドとアル。親子の絆を感じられる熱いバトルシーンだ。
「鋼の錬金術師」第26巻より。

あの頃も、これからも
いつまでも記憶に残るセリフたち

「ハガレン」といえば心に刺さるセリフの数々も魅力。そのいくつかを紹介しよう。

  • 「鋼の錬金術師」第1巻より。

    「降りて来いよド三流
    格の違いってやつを見せてやる!!」

    「鋼の錬金術師」記念すべき第1話のラストシーンより。同作のタイトルでもある「鋼の錬金術師」の大きな吹き出しと、「降りて来いよド三流 格の違いってやつを見せてやる!!」というエドの挑発的なセリフが強いインパクトを残した。

  • 「鋼の錬金術師」第1巻より。

    「立って歩け 前へ進め
    あんたには立派な足がついてるじゃないか」

    「何にすがって生きていけばいいのか」と涙を流す少女に対して、エドがかけた言葉。

  • 「鋼の錬金術師」第4巻より。

    「…もっと大人を信用してくれてもいいじゃない」

    勝手な行動を起こしたエドに対し、大人として叱るロス中尉。

  • 「鋼の錬金術師」第12巻より。

    「今度おまえを泣かせる時は嬉し泣きだ!!」

    傷付き、涙を流したウィンリィに対して、エドからの力強いメッセージ。エドなりの優しさが詰まったその言葉に、ウィンリィの顔に思わず笑みが浮かぶ。

  • 「鋼の錬金術師」第21巻より。

    「『死ぬな!』 以上だ!」

    部下たちに命令を求められたマスタング大佐の、心からの一言。

まだまだ語りきれないほどの魅力を持った「鋼の錬金術師」。12月に実写映画が公開されるまで時間があるので、実は「ハガレン」を読んだことがないという人も、この機会に全巻を読破してみてはいかがだろうか。

原作ファンはこちらもお見逃しなく!
映画公開記念「鋼の錬金術師展」

「映画公開記念『鋼の錬金術師展』ビジュアル (c)2017 Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX

約100点以上の原画や、多数のカラーイラストが展示される同展覧会。描き下ろしの原画やメイキング映像も楽しめるほか、テレビアニメ「鋼の錬金術師」シリーズの絵コンテや原画も並ぶ。また実写映画版の衣装や小物が並ぶコーナーも展開され、同スペースのみ無料での鑑賞が可能だ。そのほか声優による展覧会録り下ろしの音声ガイドも用意。会場限定のオリジナルグッズも販売される。

東京会場

会期2017年9月16日(土)~10月29日(日)

時間10:00~17:00 ※最終入場:閉館の30分前

会場東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)

大阪会場

会期2017年11月3日(金・祝)~30日(木)

時間10:00~17:00 ※最終入場:閉館の30分前

会場大阪南港ATCミュージアム

「鋼の錬金術師」
2017年12月1日(金)全国公開
あらすじ

幼い頃に最愛の母親を亡くした兄エドと弟アル。彼らは母親を生き返らせるため、錬金術における最大の禁忌(タブー)・人体錬成に挑んだ。しかし錬成は失敗に終わり、エドは左脚を、アルは身体のすべてを代価として失ってしまう。瀕死のエドはとっさに再錬成を行い、自分の右腕と引き換えにアルの魂を鎧に定着させることに成功した。それから数年後、鋼鉄の義肢を装着し国家錬金術師となったエドは、奪われたすべてを取り戻すためにアルと旅を続けている。

スタッフ
  • 監督:曽利文彦
  • 原作:荒川弘「鋼の錬金術師」(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
キャスト
  • エド:山田涼介
  • ウィンリィ:本田翼
  • マスタング:ディーン・フジオカ
  • ホークアイ:蓮佛美沙子
  • エンヴィー:本郷奏多
  • マルコー:國村隼
  • コーネロ:石丸謙二郎
  • グレイシア・ヒューズ:原田夏希
  • グラトニー:内山信二
  • ロス:夏菜
  • タッカー:大泉洋(特別出演)
  • マース・ヒューズ:佐藤隆太
  • ハクロ:小日向文世
  • ラスト:松雪泰子
荒川弘「鋼の錬金術師①」
発売中 / スクウェア・エニックス
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荒川弘(アラカワヒロム)
荒川弘
1973年5月8日生まれ。北海道出身の女性。1999年に月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)にて「STRAY DOG」でデビュー。同誌での初連載「鋼の錬金術師」が雑誌の看板になるほどの大ヒットとなり、アニメ、劇場アニメ、ゲームなど多メディアでの展開が行われた。2003年には第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。2011年には週刊少年サンデー(小学館)にて、初の週刊連載作品「銀の匙 Silver Spoon」を開始した。2017年12月には、山田涼介(Hey! Say! JUMP)主演による実写映画「鋼の錬金術師」が公開される。自画像として牛を使用するのは、実家が牧場経営なことと、丑年生まれで牡牛座であることに由来する。