兄弟、上司と部下、父子……
キャラクター同士の絆が紡ぐヒューマンドラマ
エドとアルはもちろん、エルリック兄弟を見守る軍部の大人たち、敵キャラクターにいたるまで、個性あふれるキャラクターがズラリと並ぶ「ハガレン」。それぞれのキャラクターの関係性や心情をていねいに描写することで、キャラクターの行動に説得力が生まれている。
錬金術を駆使したバトルも見どころ!
少年マンガらしいド派手なアクション
錬金術による必殺技の応酬、スピード感溢れるアクション、手に汗握る駆け引きなど、少年マンガらしい魅力が詰まったバトルシーンも必見。戦いを通じてそれぞれのキャラクターの正義も描かれているため、バトルそのものがメインになるのでなく、あくまでストーリーを引き立てる役割として機能している。
あの頃も、これからも
いつまでも記憶に残るセリフたち
「ハガレン」といえば心に刺さるセリフの数々も魅力。そのいくつかを紹介しよう。
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「降りて来いよド三流
格の違いってやつを見せてやる!!」「鋼の錬金術師」記念すべき第1話のラストシーンより。同作のタイトルでもある「鋼の錬金術師」の大きな吹き出しと、「降りて来いよド三流 格の違いってやつを見せてやる!!」というエドの挑発的なセリフが強いインパクトを残した。
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「立って歩け 前へ進め
あんたには立派な足がついてるじゃないか」「何にすがって生きていけばいいのか」と涙を流す少女に対して、エドがかけた言葉。
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「…もっと大人を信用してくれてもいいじゃない」
勝手な行動を起こしたエドに対し、大人として叱るロス中尉。
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「今度おまえを泣かせる時は嬉し泣きだ!!」
傷付き、涙を流したウィンリィに対して、エドからの力強いメッセージ。エドなりの優しさが詰まったその言葉に、ウィンリィの顔に思わず笑みが浮かぶ。
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「『死ぬな!』 以上だ!」
部下たちに命令を求められたマスタング大佐の、心からの一言。
まだまだ語りきれないほどの魅力を持った「鋼の錬金術師」。12月に実写映画が公開されるまで時間があるので、実は「ハガレン」を読んだことがないという人も、この機会に全巻を読破してみてはいかがだろうか。
原作ファンはこちらもお見逃しなく!
映画公開記念「鋼の錬金術師展」
約100点以上の原画や、多数のカラーイラストが展示される同展覧会。描き下ろしの原画やメイキング映像も楽しめるほか、テレビアニメ「鋼の錬金術師」シリーズの絵コンテや原画も並ぶ。また実写映画版の衣装や小物が並ぶコーナーも展開され、同スペースのみ無料での鑑賞が可能だ。そのほか声優による展覧会録り下ろしの音声ガイドも用意。会場限定のオリジナルグッズも販売される。
- 東京会場
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会期2017年9月16日(土)~10月29日(日)
時間10:00~17:00 ※最終入場:閉館の30分前
会場東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
- 大阪会場
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会期2017年11月3日(金・祝)~30日(木)
時間10:00~17:00 ※最終入場:閉館の30分前
会場大阪南港ATCミュージアム
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朴璐美(エド役)×釘宮理恵(アル役)インタビュー
- 「鋼の錬金術師」
- 2017年12月1日(金)全国公開
- あらすじ
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幼い頃に最愛の母親を亡くした兄エドと弟アル。彼らは母親を生き返らせるため、錬金術における最大の禁忌(タブー)・人体錬成に挑んだ。しかし錬成は失敗に終わり、エドは左脚を、アルは身体のすべてを代価として失ってしまう。瀕死のエドはとっさに再錬成を行い、自分の右腕と引き換えにアルの魂を鎧に定着させることに成功した。それから数年後、鋼鉄の義肢を装着し国家錬金術師となったエドは、奪われたすべてを取り戻すためにアルと旅を続けている。
- スタッフ
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- 監督:曽利文彦
- 原作:荒川弘「鋼の錬金術師」(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
- キャスト
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- エド:山田涼介
- ウィンリィ:本田翼
- マスタング:ディーン・フジオカ
- ホークアイ:蓮佛美沙子
- エンヴィー:本郷奏多
- マルコー:國村隼
- コーネロ:石丸謙二郎
- グレイシア・ヒューズ:原田夏希
- グラトニー:内山信二
- ロス:夏菜
- タッカー:大泉洋(特別出演)
- マース・ヒューズ:佐藤隆太
- ハクロ:小日向文世
- ラスト:松雪泰子
原作第1話の試し読みはこちらから
©2017 荒川弘/SQUARE ENIX ©2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会
- 荒川弘「鋼の錬金術師①」
- 発売中 / スクウェア・エニックス
- 荒川弘(アラカワヒロム)
- 1973年5月8日生まれ。北海道出身の女性。1999年に月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)にて「STRAY DOG」でデビュー。同誌での初連載「鋼の錬金術師」が雑誌の看板になるほどの大ヒットとなり、アニメ、劇場アニメ、ゲームなど多メディアでの展開が行われた。2003年には第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。2011年には週刊少年サンデー(小学館)にて、初の週刊連載作品「銀の匙 Silver Spoon」を開始した。2017年12月には、山田涼介(Hey! Say! JUMP)主演による実写映画「鋼の錬金術師」が公開される。自画像として牛を使用するのは、実家が牧場経営なことと、丑年生まれで牡牛座であることに由来する。
2017年12月8日更新