ますむら・ひろし

1952年10月23日山形県生まれ。本名は増村博(読み同じ)。1973年、週刊少年ジャンプ(集英社)にて「霧にむせぶ夜」でデビュー。以降は月刊漫画ガロ(青林堂)を中心に活動し、1976年に「アタゴオル物語」シリーズを連載開始。アタゴオルと呼ばれる空想世界を舞台に、擬人化された猫が巻き起こす騒動を幻想的に描いた。同作は掲載誌を変えつつも1997年に第26回日本漫画家協会賞の大賞を受賞、2001年には第11回宮沢賢治学会イーハトーブ賞を受賞している。宮沢賢治作品のコミカライズにも力を入れ、「セロ弾きのゴーシュ」「グスコーブドリの伝記」「銀河鉄道の夜」などを発表。「銀河鉄道の夜」は1985年に映画化されている。1999年より月刊コミックフラッパー(メディアファクトリー)にてシリーズ最新作「アタゴオルは猫の森」を連載、広い層に人気を博している。2006年、同作は映画化された。