「本当にロックやっててよかった」J、万感の10thアルバムツアー第1弾完結

Jのライブハウスツアー「J LIVE TOUR 2015 - Live On Instinct -」が、10月10日の東京・赤坂BLITZ公演をもって終幕した。

通算10作目となるソロアルバム「eternal flames」を携えて12会場を巡ったJ。彼は溝口和紀（G）、masasucks（G / the HIATUS、FULLSCRATCH）、スコット・ギャレット（Dr）という強力なメンバーとともに各地を回り、「eternal flames」の世界をオーディエンスに届けた。

ライブはJコールが巻き起こる中でスタート。バンドメンバーに続いて走りながらステージに現れたJは、満面の笑みで「飛ばしていくぞ！」とシャウトするとパンキッシュな「Go Charge」を投下。フロアの熱気を一気に最高潮まで引き上げ、「eternal flames」の1曲目を飾る「Verity」や、ライブには欠かせない「PYROMANIA」でオーディエンスの大きなシンガロングを誘い一体感を作り出す。

「会いたかったぜ！ 今までで一番すごいツアーになりそうなんで、よろしく頼むぜ！」と叫んだJは、「eternal flames」が自分にとって満足のいく作品になったことを明かす。その言葉に続いて「Rollin'」「I know」というアルバムの中から攻撃的なナンバーを、バンドメンバーとの息の合ったプレイでパフォーマンスした。一方で中盤では、「俺も大好きな曲です」という紹介から叙情的なミディアムチューン「Jayne」を優しく歌い上げオーディエンスを酔わせていく。激しいだけではない一面をしっかりとアピールする場面もあった。

本編の後半に差し掛かる前には、スコットによるドラムソロのコーナーも展開。彼は激しいデジタルサウンドの打ち込みに乗せて、手数の多い多彩なドラミングを披露し後半戦に向けてオーディエンスのテンションを高めていく。スコットが演奏の手を止めるとフロアには大きな怒号のようなコールが起こり、それに誘われるようにJ、溝口、masasucksの3人が再びステージに。Jは全国で素晴らしい景色を見ることができたとツアーの手応えを明かし、「今日はそれ以上の景色を、俺らとみんなで作り上げていこうと思ってるんだけど……」と口にする。そして気合いを入れるようにオーディエンスとともに咆哮したあと、「BUT YOU SAID I'M USELESS」から後半戦の口火を切った。ヘビーなギターリフの上にJの歌声が重なる「never gonna die」、パンキッシュに攻める「addiction」と畳み掛けたのち、「最後の曲にすべてを込めます」という言葉から「break」へつなげる。大きく美しいシンガロングが響く中、Jは「止まらない！ 止めるな！」と全力で叫び本編をクライマックスへと導いた。

その後、アンコール代わりのJコールに呼ばれステージに舞い戻ってきたJは、「最高なツアーの最高なファイナルになってます。すごい景色を見せてもらいました。本当にロックやっててよかったと改めてこのツアーをやって思いました」と観客に語りかける。さらに「これからも素晴らしい瞬間をみんなと追いかけ続けて、突っ走っていきたいと思います」と決意を新たにすると、バンドメンバーを丁寧に紹介した。そして、アンコールナンバーとして「Believer」「NOWHERE」「Feel Your Blaze」をエネルギッシュにプレイすると、ツアーファイナルの余韻を噛みしめるように万感の表情で天井を見上げる。そしてバンドメンバーを送り出したあと、彼は「約束しよう！ 次会うときまで何があってもくたばるなよ！」と叫び、笑顔でステージをあとにした。

なおJは12月末から「eternal flames」を携えての全国ツアー第2弾「J LIVE TOUR 2015~2016 -light up the eternal flames-」を開催。12月30日の東京・TSUTAYA O-EAST公演から2016年2月7日の東京・新宿BLAZEまで計9公演を行う。