ナタリー PowerPush -日清食品 THE MANZAI 2013 特集

2013年12月15日(日) 19:00 ~ 21:39 決勝大会 フジテレビ系列にて生放送

本戦サーキット4戦目レポート

2013年11月16日(土)  京都・よしもと祇園花月

<出場者>

相席スタート / アインシュタイン / アルコ&ピース / インディアンス / ウーマンラッシュアワー / えんにち / カーニバル / 学天即 / キングコング / 銀シャリ / コマンダンテ / タモンズ / 千鳥 / 天竺鼠 / テンダラー / トレンディエンジェル / NON STYLE / ハライチ / モンスターエンジン / 和牛

観客全員無言のガッツポーズでスタート

MCのザ・プラン9・ヤナギブソンは、東京から来た観客のために、関西ではおなじみの自らのギャグを伝授。家族や親戚の下の名前の漢字を詳しく説明したあと、「誰が興味あんねん」と丁寧にギャグまで運んでみせた。そして「かけ声でもやりましょう」と言っておきながら、「THE MANZAI本戦サーキットスタート!」とすべてヤナギブソンが1人で言うことに。観客には「無言で拳をガッと上げてください」と要求したため、世にも珍しい静かな幕開けとなった。ゼロ番手は、京都住みます芸人のタナからイケダ。いきなり池田に顔面をイジられた田辺は、池田のややこしい言葉に終始翻弄されていた。

関西弁漫才と関東弁漫才が入り乱れる交戦

「はーじまーるよー」で始まったタモンズの漫才。東京・ヨシモト∞ホールが拠点だが、神戸出身のため、ホーム感たっぷりに関西弁漫才を披露した。一方、埼玉出身のハライチは、関東弁でツッコむ彼ら独特のスタイルで関西の客をも魅了。キングコングの2人は漫才前に、話題の好感度をめぐって2人でやり合っていた。毎回予想のつかないネタを繰り出し、今回もほとんどセンターマイクを無視していたのはアルコ&ピース。モンスターエンジンは2人の私生活を題材に活かしていた。

今やしゃべりの速さナンバー1と言えるウーマンラッシュアワーは今回も舌好調。そんなウーマンに銀シャリは「疾走感溢れる漫才でしたね」と落ち着いて感想を述べてから漫才を始めた。甲高いツッコミと甘い歌声をしっかり祇園花月に響かせたのはトレンディエンジェル。ハイテンションなインディアンス田渕は観客を巻き込もうとする一面も。そんな若手の空気を吹き飛ばすかのように、前半最後はベテラン感を隠しきれないテンダラーがしっかりと締めた。

残念で面白い相方が続出

インパクト大の顔面お祭り騒ぎをしっかりとネタにしたカーニバル。和牛はロマンチックな川西の話を、水田が正論すぎる正論で全否定してみせた。テンションが低いと思われたコマンダンテの石井は安田のおふざけ心を上回る内面が後半ポロリ。アインシュタイン稲田は、相方・河井の「残念」という言葉をスーツのことだと解釈するポジティブっぷり。NON STYLEはキングコングに負けじと好感度トークでしっかり笑いを奪取した。

コンビ結成約7カ月の相席スタートは、慣れない大阪の地でも、女の共通認識で見事に大ウケ。えんにち・アイパー滝沢は気合が入りすぎていつもの「ほーん」が「うおおん」になっていた。天竺鼠・川原は出てくるなり淡々と「ザ・プラン9です」という大ウソ。学天即・奥田は四条の言動に終始引き気味に。千鳥・ノブは大悟の出すクイズにワクワクドキドキさせられっぱなしだった。

東京拠点の若手たちがエピソードで活躍

フリートークでは、ヤナギブソンが、普段大阪でなじみのないタモンズを呼び出すと、いずれも認定漫才師に選ばれたタモンズ、えんにち、囲碁将棋が同居しているという話に。大波から「アイパーさんが来てから部屋が毛糸だらけ」と苦情が出ると、アイパーは趣味の編み物で作ったドスケースを披露し観客を驚かせた。また、相席スタートのコンビ歴の浅さにヤナギブソンがビックリすると、すかさずトレンディエンジェル斉藤がしゃしゃり出て「直系の後輩なんですよ」と謎のアピール。さらにヤナギブソンは相席スタートのギャラを聞き出すと、「ソラシドと一緒だから全然大丈夫」と2人を励ました。

若手が続いたため、ベテランにも話を聞こうということで、テンダラーが前へ。なんとか若手に馴染もうと、2人で相談してエンディング用にカジュアルな服装に着替えてきたそう。「ヤナギさん!ヤナギさん!」と呼ばれ慣れない名前でヤナギブソンを困惑させたのはもちろんインディアンス田渕。「千鳥さんの秘蔵っ子なので」と千鳥を巻き込みつつ、歌や顔マネを勝手に繰り広げ、最後は「3Dすみませんでした」というギャグで謝った。

審査の結果、大阪・なんばグランド花月で行われた2戦目と同じく、1位がウーマンラッシュアワー、2位が千鳥という結果に。ウーマンラッシュアワー村本は仕事の都合で退出していたため、1位の感想は相方・中川パラダイスが1人で担当。案の定、オチのない話に会場全体が付き合わされることになった。そんなウーマンに負けた悔しさから千鳥・ノブは「決勝で倍返ししたい」と言うと、ドン引きするヤナギブソンを前に大悟が「おもろ」と援護。さらに大悟が「僕もじぇじぇじぇと思ったんですよ」とふざけると、ヤナギブソンから「1位と2位が何言うてんの?」と、中川パラダイスと一緒くたに怒られてしまった。

DVD日清食品 THE MANZAI 2013

フジテレビ系列にて、2013年12月に生放送予定!

MC:ナインティナイン / 高島彩
佐野瑞樹 三田友梨佳(フジテレビアナウンサー)

最高顧問:ビートたけし

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2013年12月4日更新