お笑いナタリー Power Push - ナタリー×Hulu 語りたくなる1本がある。

ナイツ編

「ピープル vs ジョージ・ルーカス」を観たくてHuluに入会した

──土屋さんのほうはいかがですか?

「ピープル vs ジョージ・ルーカス」© 2010,Exhibit A Pictures,LLC, All Rights Reserved.

土屋 もともと僕は「ピープル vs ジョージ・ルーカス」を観たくてHuluに入会したんです。「スター・ウォーズ」が大好きな40代のアメリカ人が、みんなでジョージ・ルーカスに文句を言ってるっていうドキュメンタリー・コメディ映画なんですけど(笑)。

──どうしてこの作品に興味を持ったんですか?

土屋 もともと「スター・ウォーズ」が好きだったから、春風亭昇太師匠と落語芸術協会のお祭りで一緒に「スター・ウォーズ」の企画をやることになったんです。でも昇太師匠と話していると世代間のギャップが深くて、それがどうしても埋められなくて。僕が生まれたのは78年で、日本でエピソード4が公開された年なんですね。当然リアルタイムでは観られないので、順番的には大学生のときに初めてエピソード1を観て、そこから興味を持ってさかのぼって4、5、6を観て、2、3と観てきたんです。それで「やっぱり1、2、3が面白かった」っていう話をしたら昇太師匠が怒っちゃって。「エピソード1はロクでもない。4、5、6以外は認めたくない」っつって(笑)。

──あはははは!

土屋 そこから昇太師匠の世代の「スター・ウォーズ」ファンのことを調べてみると、みんなそういうことを言ってたんですね。それを凝縮したような映画あるということで、「ピープル vs ジョージ・ルーカス」を知りました。

──なるほど。まさにうってつけの映画ですね。

土屋伸之

土屋 実際に観たら、「スター・ウォーズ」に全財産をつぎ込んだみたいな人が、真剣に「ジョージ・ルーカスは俺の子供時代を犯した」みたいなことを抗議してるんですよね。要はエピソード4を子供の頃に観た人が、あとから公開されたエピソード1を観たときにみんなガッカリしたという話で、特にジャー・ジャー・ビンクスっていうキャラが標的になっていると。みんな「ジャー・ジャー・ビンクスはセンスがない」「アメリカンジョークが笑えない」って文句を言ってるんですけど、その一方で子供たちの反応も映るんです。そしたら子供たちは「ジャー・ジャー・ビンクス面白い」とか、「ジャー・ジャー・ビンクス超好き」とか言っていて。

──1を最初に観た子供は純粋に楽しんでいると。

土屋 そうなんです。エピソード4を子供の頃に観た人は、もう大人だから1を観たときにそういう反応になっているだけで、1を初めて観た子供たちは当たり前のようにそこから入っていくっていう。あらためて、こんなテーマで映画が成り立っていることも、それを許していることも含めて、ジョージ・ルーカスってすごいなって思いました。本当に細かいところまで全力でツッコんでるファンの人たちの姿が面白かったです。

「これからの人」を観たい

──塙さんはお笑いナタリー読者のことも考えてくださったのか、リストに「お笑いハーベスト大賞」を挙げてますね。

ナイツ

 ビックリしましたもん。Huluって「お笑いハーベスト大賞」も観られるんだ、と思いました。

土屋 ハーベストのほうですよね。その前身の「お笑いホープ大賞」ではなく。

──お2人はハーベスト大賞ではなかったでしたっけ?

土屋 ホープ大賞のほうですね。

──あのときちょうど会場で観ていたんですが、笑いすぎて呼吸困難になっていたおばさんが目の前にいたんです。お2人が容赦なく畳み掛けすぎて(笑)。そこまでなる人をあんまり見ないから、すごく印象に残っています。

土屋 うれしいなー(笑)。

塙宣之

 なぜ「お笑いハーベスト大賞」を選んだかっていうと、僕らって若い人のネタを観る機会が実はあんまりないんですよ。ライブを観に行くわけじゃないし、これからの人たちのネタをガッツリ観られる番組が意外とないんですよね。ケーブルテレビでやっている「東京ビタミン寄席」とかを結構観ちゃったりするんですけど。みんなすごく面白いわけじゃなくて、NHKの「熱血!オヤジバトル」に出てくるオヤジバンドみたいなダメさ加減とかがいいんです。

──当たり前ですけど、完全に玄人の見方ですね(笑)。

 だからHuluさんには「お笑いハーベスト大賞」みたいな番組をどんどん入れてもらって、これからの人を観たいというのがあります。

──寄席の場合は、若手とか新しい人はどういう感じで入ってくるんですか?

 寄席だと、入ってくるときにはすでにベテランになっちゃってるんですよね。最近新しく入ってきたのはコント山口君と竹田君ですから(笑)。満を持して寄席デビューですよ。その次に入ろうとしてるのは、おぼん・こぼん師匠。漫才協会には入ってるんですけど、いわゆる落語の寄席には出ていないので。

ナタリー×Hulu 語りたくなる1本がある。
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Huluとは

月額制の動画配信サービス。テレビやPC、スマートフォン、ゲーム機などさまざまなデバイスで視聴できる。わずか3分の会員登録で人気映画やドラマ、アニメがすべて見放題に。今年4月よりユーザー数100万人突破を記念し、現在「フールー、オン」と題したキャンペーンを実施中。

塙宣之の語りたくなる作品リスト

  • 街の灯
  • お笑いハーベスト大賞
  • 遙かなる山の呼び声
  • 孤独のグルメ
  • 学校
  • ソウ
  • 24 -TWENTY FOUR-
  • ユージュアル・サスペクツ

塙宣之が選んだ作品はHuluで配信中。Huluで作品を観よう!

土屋伸之の語りたくなる作品リスト

  • ピープル vs ジョージ・ルーカス
  • ライフ 生命という奇跡
  • グレート・ネイチャー
  • ブルー・プラネット
  • ダウントン・アビー
  • 少林サッカー
  • うしおととら
  • ウルトラマンA

土屋伸之のが選んだ作品はHuluで配信中。Huluで作品を観よう!

※各作品のHuluでの配信には期限があります。

ナイツ

ナイツ

左 / 塙宣之(ハナワノブユキ)
1978年3月27日生まれ、千葉県出身。

右 / 土屋伸之(ツチヤノブユキ)
1978年10月12日生まれ、東京都出身。

大学時代の先輩後輩同士で2001年にコンビ結成。2003年「漫才新人大賞」大賞、2008年「お笑いホープ大賞」大賞など、受賞歴多数。11月11日に初の漫才CD「ナイツ爆笑漫才スーパーベスト」を発売。11月14日、15日に東京・国立演芸場で「ナイツ独演会 顎を引いて頑張れ。」を開催する。マセキ芸能社所属。


2016年1月8日更新