オリエンタルラジオ藤森が語る「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」|人類と悪の総力戦に期待が膨らみます

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」特集

「ブラックパンサー」は心に訴えるものがある

──藤森さんとマーベルといえば、「ブラックパンサー」の公開直前イベントでフリースタイルラップを披露されましたね(参照:オリラジ藤森、ラッパーの輪に入りフリースタイル「緊張感ハンパない」)。

まさか映画公開直前の重要なイベントでラップを披露するとは思わなかったです(笑)。めちゃくちゃ緊張しました。

──お笑いのライブとはまた違う緊張ですか?

そうですね。あの日ずっとマネージャーに言ってましたもん。「ここ数年で一番緊張する仕事だわ」って。楽屋で吐きそうでした(笑)。いつもだったら雑談してるんですけど、ボーッとしながらいろいろ考えちゃって。ヒップホップ界のアベンジャーズみたいな人たちとサイファー(マイクリレーでのフリースタイルラップ)するんですもん。「俺、ヒップホップをこよなく愛する人たちから怒られるんじゃないか?」って。でも結果、ものすごくよかったです。下手なことしたら俺はボコられると思ってたんですけど、Zeebraさんは優しいし、SKY-HIくんもすごくリードしてくれて。KEN(THE 390)さんも学生時代からの憧れだったんです。MC MIRIちゃんもすごくかわいらしくて、「こういう新しい子もいるんだ」って思いました。何よりお客さんがすごくあったかかったし、本当にサイファーしている気になって楽しかったです。

──「ブラックパンサー」はどうご覧になりましたか?

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」より、ブラックパンサー。

冒頭から掴まれました。街中で車から車に飛び乗るシーンとか、映像の技術もすごいなと。観た人はみんなそうだと思いますけど、敵のキルモンガーが好きになりました。彼の最後のシーンがまた泣けるし、カッコいいんですよね。ヒーロー映画でこんなに複雑な感情になるんだっていう驚きもあったし。「ブラックパンサー」は人種間の問題も描かれていて、日本人からすると実感しにくいテーマだと思われるかもしれないですけど、心に訴えるものがあります。

──音楽もよかったですね。劇中の音楽や、映画にインスパイアされたアルバム「ブラックパンサー ザ・アルバム」は、ケンドリック・ラマーとアンソニー“トップ・ドッグ”ティフィスが全面プロデュースを手がけて話題になりました。

曲がめっちゃカッコいいですよね。芸人ってヒップホップ好きが多いから、音楽で「ブラックパンサー」を評価してる人もたくさんいます。

──「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」にはブラックパンサーももちろん登場します。現時点で楽しみにしているのはどんなところですか?

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」

ブラックパンサーの絡み方もそうですけど、特に注目しているのはガーディアンズの活躍です。今までガーディアンズってけっこうゲラゲラ笑いながら観てきたから、シリアスな話になったりもする「アベンジャーズ」のストーリーに今回どういうふうに入ってくるのかが気になります。

──たしかにガーディアンズの面々はお笑い要素が多い。

NHKの「プロフェッショナル」に急に「コントやりまーす」って入ってきて、番組成立するのかなっていう。

──そういう意味ではスパイダーマンもコメディタッチ。

ライトですよね。ギャグもあるし、全然重たくない。でもそこをうまいことやるんでしょうね。

──逆にキャプテン・アメリカはちょっと重い。

あいつが重くしがちなんですよ、話を。マジメすぎるから。もうちょっと楽に考えたら笑いで済むところをすぐマジメに考えるから亀裂が入ったりするんでしょうね。

今回アベンジャーズは負けるかもしれない

──そのほか「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で気になるところは?

藤森慎吾

まず誰が仕切るの?っていう。バラエティやってると、そこが一番気になるんで。「これ、ちゃんと仕切れる? MC、ちゃんと機能してる?」って。ほんと今回は誰が仕切るんですかね?

──そこも見どころですね。芸人全員で立ち向かうサノスみたいな人って芸能界にいますか?

さんまさんですかね(笑)。悪ではないですけど。これくらいのメンバーが集結して立ち向かうのってさんまさんくらいしかいない。じゃなきゃ無理でしょう。

──さんまさん、すでにインフィニティ・ストーンを全部集めてる感じがしますけどね。

歯に埋まってる(笑)。1回引き笑いしたら、スタジオの笑いをすべて奪い取るっていう。「クワー」って言ったらみんな吹き飛ぶみたいな。危険ですよ。若手から中堅までいろんな人が組んでかからないと。

──仲間割れしてる場合じゃない。

でも若手全員が寄り集まってもさんまさんに勝てる気がしないから、今回アベンジャーズは負けるかもしれないですね。無理ですもん。さんまさんには勝てないもんな(笑)。

──それでは最後にお笑いナタリー読者に向けて、メッセージをひと言お願いします!

お笑いナタリーを見ているお笑い好きの人だったら間違いなく楽しめるのがマーベル映画、「アベンジャーズ」シリーズだと思います。お笑いとリンクするものもいっぱいあります。よしもとの劇場ももちろん楽しいですけど、また違った興奮を得られるんじゃないかなと。あの興奮を1800円で味わえるっていうのは本当に素晴らしいことですから。1回映画館で観て、それでまたよしもとの劇場に帰ってきてもらえれば。我々も、お客さんに来ていただいている以上、「アベンジャーズ」に負けないようなエンタテインメントをお届けしなければって、ふんどしを締め直すきっかけにもなります。公開が待ち遠しいですね!

藤森慎吾
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
2018年4月27日(金)全国公開
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
ストーリー

6つすべて手に入れると、全宇宙を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。それを狙う最凶にして最強の敵・サノスを倒すため、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンらがヒーローチーム“アベンジャーズ”として集結。人類の命運をかけた壮絶なバトルが幕を開けるとき、アベンジャーズ全滅へのカウントダウンが始まる……。

スタッフ / キャスト

監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー

出演:ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ドン・チードル、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、トム・ヒドルストン、イドリス・エルバ、ピーター・ディンクレイジ、ベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティフ、カレン・ギレン、デイヴ・バウティスタ、ゾーイ・サルダナ、ヴィン・ディーゼル(声)、ブラッドリー・クーパー(声)、グウィネス・パルトロウ、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、クリス・プラット

藤森慎吾(フジモリシンゴ)
藤森慎吾
1983年3月17日生まれ。長野県出身。2004年に中田敦彦とオリエンタルラジオを結成。吉本総合芸能学院(NSC)在学中にM-1グランプリの準決勝に進出したことで注目を集め、翌年「ゲンセキ」(TBS系)にてテレビデビュー。2014年には中田の実弟FISHBOYらとともにダンス&ボーカルユニット・RADIO FISHを結成。RADIO FISH初となるライブBlu-ray / DVD「RADIO FISH 2017-2018 TOUR “Phalanx”」が6月6日に発売される。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。

2018年5月2日更新