たけしさん、さんまさん、タモリさんが集合しちゃったみたいな感じ
──「アイアンマン」以外にお好きなマーベル映画についても教えてください。
「アントマン」も「ブラックパンサー」も好きですし、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は1も2(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」)も面白い。
──「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は、それぞれの作品で主役だった人たちが全員集合して敵に立ち向かうという豪華さです。
すごく贅沢な使い方ですよね。バラエティ番組でいうと、たけしさん、さんまさん、タモリさんが集合しちゃったみたいな感じ(笑)。ああいうの好きなんです。テンション上がるというか。あとは好きな作品でいうと「スパイダーマン:ホームカミング」もすごくよかった。トム・ホランド演じるピーター(・パーカー)がフレッシュでいいんです。キャラクターでは、スカーレット・ヨハンソンが演じているブラック・ウィドウもすごくセクシーできれい。もともと女性の暗殺者とか格闘家みたいな設定が好きだから、たまらないものがあります。
──ご自身はどのキャラクターに近いと思いますか?
作品では特に「アイアンマン」が好きと言いましたけど、近さでいうと全然アイアンマンではないです、僕。人を束ねるリーダーでもないし、お金持ちでもないし。自分がお金持ってたら、人のために正義をかざそうなんて思わない。そこのマインドから違いますよ。だからスパイダーマンかな! あの子、ちょっと気持ちがわかるんです。名だたるヒーローに憧れてる高校生で、最初はちょっと調和がとれていないところとか。「目立ちたい、カッコつけたい、モテたい」みたいなモチベーションでね。何もわからずに芸人になって1年目でいきなりブレイクしちゃったオリラジというか(笑)。「なんすか? 先輩たちうるさいなー」みたいな。スタンドプレーに走って、敬意という言葉を一切持ち合わせていない。「いいじゃないすか、世間が認めてくれてるんだから。もうちょい好きにやらせてよ!」って。そんな若々しさもありながら、後半、諸先輩方が言っていたことの意味がわかってくるんです。自分の知らない世界を学習していくキャラクターなので、そういう意味ではスパイダーマンに近いかもしれません。
──芸能界のルールなんてわからないですもんね、やりはじめたばかりじゃ。
そうですね。僕らは特殊な力は持っていなかったですけど、養成所を卒業していきなりテレビに出たばっかりに、自分たちは無敵だって勘違いしちゃったんです。しばらくそのまま調子いいんで突っ走るんですけど、いつか無力さを知るし、やっぱり先人たちの偉大さを知る瞬間が来る。そういう意味では、あのやんちゃなヒーローに似たところがあるのかなと。
──相方の中田さんはいかがですか?
相方はソーっぽいかもしれないですね。歌詞で自分のことを神だと崇めてるんで(笑)。性格的には戦略家のスタークっぽいですけど。考えてみると、相方はソーとスターク両方持ち合わせてますね。ヤバいコンビです(笑)。
──最強じゃないですか(笑)。
でもアベンジャーズ、お笑い界にけっこういるなー。怒りで面白くなるカンニング竹山さんとか、ハルクっぽい(笑)。キレ芸ですからね。近い世代だと、ノブコブ(平成ノブシコブシ)の吉村さんもハルク。スイッチが入ると猛烈にパワーを発揮するんです。普段はものすごくシャイで優しいんですけど、本番が始まると武器も使わず素手で暴れまわる。「破天荒」って自分で言うくらいですから。でもキャプテン・アメリカみたいなタイプはあんまりいないです。あそこまで古風な正義感を持った人は。キャプテン・アメリカって人気はあると思うんですけど、あんまり感情移入できないんですよね(笑)。
──なんとなくわかります(笑)。優等生すぎるというか。
でも彼がいるからストーリーに軸ができるっていうのもある。みんなが好き放題やっていたら話がまとまらないですから。
お笑い界のアベンジャーズを作るとしたら
──ご自身を中心としたお笑い界のアベンジャーズを作るとしたら、どういうメンバーにしますか?
いいっすねー、その話。朝まで飲めますね(笑)。やっぱり同世代で組みたいです。僕がスパイダーマンだとしたら、相方はアイアンマン。キャプテン・アメリカは、同期のはんにゃ金田くんです。あいつは正義感も強いし、まっすぐで誰よりも同期を好きでいてくれる。僕ら1000人くらい同期で養成所に入って、1年で500人くらいやめて、10年経って50人残っているかどうか。それでもあいつは50人以外の奴ともいまだに交流があって、結婚式があれば行ってスピーチしたりしているんです。「お笑い辞める」って言い出した奴がいたら親身になって話し合いに行ったりとか。僕、この13年で辞めるって言ってきた同期とそんな話をしたこと1回もないですもん(笑)。あいつは絶対に裏切りとか悪いことは企てないんで、仲間にいたら安心感があります。ブラック・ウィドウは誰かなあ。ガンバレルーヤのよしことかいいんじゃないですか?
──スカーレット・ヨハンソンが演じるブラック・ウィドウとは全然違いますけど……。
芸人でチームを組む時点で、あそこまでの美貌を求めるのは無理ですから(笑)。よしこは最初にイジられるのは見た目なんですけど、実はスキルも高いですし、すごく繊細な感覚でお笑いをやっていて大好きですね。プロ意識も高くて、いろいろ考えてると思うんです。ビジュアル面でも華やかになるので、メンバーには入れておきたい。ハルクはノブコブ吉村さんとして、ソーは誰かなあ……(と、しばし考え込む)。
──ソーはハンマー持ってますよね。何か強い小道具を持っている芸人さんとか。
サンシャイン池崎さんはでっかい剣を持ってるけど、キャラクターは全然ソーじゃないよなあ(笑)。知識も豊富で、お笑いの力もあるっていう意味では、アンジャッシュ渡部さんかな。最強の嫁っていう武器もある。無双状態じゃないですか。神に一番近い芸能人ですよ。男前ですし。
──いいチームができそうですね。そのチームが活躍する番組を観てみたいです。
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「ブラックパンサー」は心に訴えるものがある
- 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
- 2018年4月27日(金)全国公開
- ストーリー
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6つすべて手に入れると、全宇宙を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。それを狙う最凶にして最強の敵・サノスを倒すため、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンらがヒーローチーム“アベンジャーズ”として集結。人類の命運をかけた壮絶なバトルが幕を開けるとき、アベンジャーズ全滅へのカウントダウンが始まる……。
- スタッフ / キャスト
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監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ドン・チードル、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、トム・ヒドルストン、イドリス・エルバ、ピーター・ディンクレイジ、ベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティフ、カレン・ギレン、デイヴ・バウティスタ、ゾーイ・サルダナ、ヴィン・ディーゼル(声)、ブラッドリー・クーパー(声)、グウィネス・パルトロウ、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、クリス・プラット
- 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」公式サイト
- 「アベンジャーズ」 (@AVG_JP) | Twitter
- Marvel (@MarvelJP) | Facebook
- 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」作品情報
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- 藤森慎吾(フジモリシンゴ)
- 1983年3月17日生まれ。長野県出身。2004年に中田敦彦とオリエンタルラジオを結成。吉本総合芸能学院(NSC)在学中にM-1グランプリの準決勝に進出したことで注目を集め、翌年「ゲンセキ」(TBS系)にてテレビデビュー。2014年には中田の実弟FISHBOYらとともにダンス&ボーカルユニット・RADIO FISHを結成。RADIO FISH初となるライブBlu-ray / DVD「RADIO FISH 2017-2018 TOUR “Phalanx”」が6月6日に発売される。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。
2018年5月2日更新