「
出演するのは、
大喜利コーナーはノブがハリセンを片手に進行を担当。1人が使った言葉を全員で次々と発展させていくノリに、もっとバリエーションのある回答を届けたいノブはタジタジに。オンエアできるのかわからないワードがあるお題の軸になってしまった場面では、ノブのさばくハリセンも強めになっていく。生のお笑いライブのように笑いの流れが形作られていく様子をテレビで味わうことができそうだ。
収録後には取材会が開かれ、ノブは「純粋なお笑い番組を今やったらどうなるんだろう、というのを川原とかと飲みながらしゃべっていて、このメンバーでやりたかった。一番かけ離れているのがNHKさんかなと思ったので、お願いしに行きました」と番組立ち上げの経緯を説明。「川原とかと言っていたのが、ボケの人が目指すような番組を(したい)。おこがましいですけど、中学生が見て、お笑い芸人って面白いな、カッコいいなと思うような番組になったらいいなと思います」と語った。
収録を振り返り、「25年くらい大喜利ライブをやっていて、そのままのノリを公共放送でさせてもらえたのが本当にうれしかったんですけど、1人だけエモくなってたみたい。この野郎たちは、そのエモさを回答でわやくそにしていきました! めっちゃおもろかったんですけど(笑)」とコメント。「これは編集がムズいっすよ。天才外科医とかを呼ばないと。これは普通のテレビマンじゃ無理ですね」と悩ましさを吐露した。
ほかの芸人たちも取材会に出席したが、ここでも大喜利のノリを継続。ノブは「PRしたいねん! どつきまわしたろか!」と制しつつ、「目がきれいです。芸能界にずっといたらやっぱり変な目になっていく芸人もいますが、キレイな目してるでしょ? みんな全然濁ってない、希望を捨ててない。そういうメンバーです。尊敬しています。まとめて言うなら、誰も食レポができないメンバーです」と彼らを紹介。「村上龍さんじゃないけど、限りなく透明に近いお笑い番組ができたらなと思っていて、(実現)できたと思います。ちょっと透明すぎたかもしれないです。みんながピュアなので」と手応えを明かした。
千鳥ノブと渋谷お笑い演芸館
NHK総合 2025年9月22日(月)23:00~23:29
<出演者>
千鳥ノブ
笑い飯・哲夫 / 天竺鼠・川原 / ランジャタイ国崎 / 真空ジェシカ川北 / ロングコートダディ堂前
スタジオ観覧ゲスト:長谷川博己
取材会での質疑応答
──こういう番組をやろうとなったきっかけは?
千鳥ノブ:純粋なお笑い番組を今やったらどうなるんだろう、というのを川原とかと飲みながらしゃべっていて。
天竺鼠・川原:あれいつでしたかね?
ノブ:ええねん! 実際いつだったかは。
ランジャタイ国崎:ノブさん何飲んでましたっけ?
ノブ:どないなんねん、俺が何飲んだか覚えてて。「白州ハイボールです」とか言うて。「ああそうですか」ってなるだけやろ。10年前、15年前、『お笑い番組したいよな』って芸人がめっちゃ言ってたんですよ。『でも情報番組しか視聴率取らないから全部なくなっちゃったわ』と。そういう時代は実際あったんですけど、『今できるやん』と思って。時代が変わって、視聴率だけじゃない指針も出てきたのに、誰も(やろうと)言い出してないなと。僕はこのメンバーでやりたかったんですよ。みんなとこういうのやりたいって話をして、一番かけ離れているのがNHKさんかなと思ったので、お願いしに行きました。
──それが実現した今のお気持ちを。
ノブ:めちゃくちゃうれしいですね。本当に大喜利は好きで。25年くらいライブでやっていて、そのままのノリを公共放送でさせてもらっているのが本当にうれしかったんですけど、1人だけエモくなってたみたいで。この野郎たちは、そのエモさを回答でわやくそにしていきました(笑)。めっちゃおもろかったんですけど。あんなフレーズ、いいわけないです! 途中、(ハリセンで)お笑いの殴りしてなかったです。ムカついて、国(国崎)とかはもう柄で殴ってました。でもそれも含め、ライブのままお送りできたのかなと思います。これは編集がムズいっすよ。天才外科医とか呼ばないと。普通のテレビマンじゃ無理ですね。脳外科医とかにやってもらわないと。めっちゃいい答えのあとにめっちゃダメな答えがすごかったので。
哲夫:「笑い飯・千鳥の大喜利ライブ」というのをずっとやっていて、いつか……。
ノブ:もうええねん! 見たことあるか? ネットニュースでその言葉!
哲夫:採点のない大喜利って「笑点」以外になかなか番組でやっているのを見られないんじゃないかなと思う。僕もずっと大喜利ライブをやりながら、“ただただ見てもらう大喜利”というのを多くの人に見てもらいたいと思っていたので、いい機会をいただきました。2025年にこういう番組を実現できるのは感無量です。
──ノブさんだからこそ自由に回答できた?
川北:もっと出せたのにな、という答えもあって……。
ノブ:大事な記者会見なんです。これが大事なPRとなって世に出るんですよ。俺のツッコミとか、番組に関して一言で言ってください。もういいです。川北は「まーちゃんごめんね」だけ言いました。
堂前:1つ提案なんですけど、テロップで……。
ノブ:ちゃんとしたコメントお願いします! ノブさんとやった感想!
堂前:ほんまにこの番組が一大ムーブメントとなって、時代の流れも変わって、10年後くらいは「情報番組したいわー」ってぐらいになると。
ノブ:逆にね!(笑) 確かに。素晴らしい。
国崎:僕は……。
ノブ:俺とやった感想は? 楽しかったよな? みんなも大事な時間やねん! 記者のみなさま、NHKの偉い人もいる! 「地元富山の人にも観てほしいです」って言いました。ほかは何もしゃべってません。
川原:……。
ノブ:めっちゃPRしたいねん! 「一緒にbaseよしもとからやってて、本当よかったです。みんなに観てほしいです」って言ってます!
川原:ふざけていいと聞いて田舎から出てきたんですけど、ふざけていいところがなくなって、本当にふざけてやっていきたいって夢見ている人が今もうこれだけ(今回の出演者)しかいません。
ノブ:確かに。純粋に前向いてふざけていいんだっていうユートピアを目指してやります。素晴らしいこと言いました。
──お話に出ましたが、「笑点」のような雰囲気もある。
ノブ:やっぱり「笑点」さんってめっちゃすごい。面白いネタがあって、そのあと大喜利があるっていう、どの番組よりもシンプル。これはすごく尊敬します。大喜利もやったけど、前半はネタ、映像ものもあるので観てほしいですね。それを俳優の長谷川博己さんが観ているという面白い違和感。こんなお笑い反社みたいなメンバーのVTRを長谷川さんが観て感動されていたので、ぜひ観てください。村上龍さんじゃないですけど、限りなく透明に近いお笑い番組ができたらなと思っていて、それが今回できたと思います。ちょっと透明すぎたかもしれないです。みんながピュアなので。(競技の大喜利番組とは異なり)これはなんの権威も称号もない、ただただバカバカしい大喜利をさせてもらった。「こういうのもどうでしょうか?」ということで、意見を聞きたいですね。
──お笑い界を盛り上げたいという思いもある?
ノブ:川原とかと言っていたのが、ボケの人が目指すような番組を(したい)。おこがましいですけど、中学生が見て、お笑い芸人って面白いな、カッコいいなと思うような番組になったらいいなと思います。
川原:2階のバーで。
ノブ:場所はええねん。
──改めて、今回のメンバーはノブさんにとってどういう存在?
ノブ:目がきれいです。芸能界にずっといたら変な目になっていく芸人もいますが、キレイな目してるでしょ? みんな全然濁ってない、希望を捨ててない。そういうメンバーです。尊敬しています。まとめて言うなら、誰も食レポができないメンバーです。堂前がギリできるかな?くらい。いや、できないな。全員「食べない」とか「店に入らない」とかをする人たち。そんなメンバーです。だってそうですもん、それをしにお笑い界に入ってきたわけではないので。その目のキレイさが残っているメンバーに集まってもらってうれしかったです。
──もし第2弾があったら?
ノブ:基本はこのメンバーで。ちらっとこの番組の話をして、「私も出たいです」と言ってくれたのがヨネダ2000の誠でした。キレイな目をしていました。
千鳥ノブ @NOBCHIDORI
千鳥ノブ「限りなく透明に近いお笑い番組」笑い飯哲夫、天竺鼠川原らとネタ&大喜利(会見レポート / 写真13枚) - お笑いナタリー
可愛がってやってください!! https://t.co/7wjDv8mWSO