ランジャタイが初のM-1決勝進出、国崎「スベってスベってここまで来た」

ABCテレビ・テレビ朝日系で12月19日（日）に生放送される「M-1グランプリ2021」のファイナリスト9組のコメントを、お笑いナタリーで1組ずつ掲載中。8組目にランジャタイの話を紹介する。

ランジャタイは初の決勝進出。彼らのほか、インディアンス、オズワルド、真空ジェシカ、錦鯉、モグライダー、もも、ゆにばーす、ロングコートダディと敗者復活組の合計10組が決勝の舞台に立つ。

ランジャタイ コメント

──「M-1グランプリ2021」決勝進出を決めた率直な気持ちをお聞かせください。

国崎：運がよかったです。幼少期から道端のミミズやネズミとかを助けていたので、彼らの祈りが届いたんだと思います。

伊藤：僕も虫とか、必ず助けていました。

国崎：それが積み重なっての今年です。ファイナリストが全員友達なのもびっくりしました。新宿の小さい劇場で、1000円で見られる人ばかり。それどころか、なんなら僕ら、準決勝の直前に無料ライブに出ていましたからね。夢のような、誰かが描いた同人誌のマンガみたいな話ですよ。

伊藤：発表の瞬間は一瞬の白昼夢みたいでした。信じられないですね。

──これまでの予選を振り返っていかがでしたか。

国崎：あっという間でした。2回戦からポポポーンと来て、気づいたら準決勝！という感じでした。ネタとしてはこれまでと変わったことはないと思うんですよね。

伊藤：でも4分間の使い方は、去年までより絶対にうまくなりました。

国崎：早口で言えるようになったよね。7分のネタを4分で。

伊藤：早口ではないよ。4分で一番面白いものが出せたかなと。今まではそれができていなかったので。

──そのほかに昨年に比べてコンビで進化していることは？

国崎　ネタの作り方も、何も変わってないですね。だから決勝に行けたのはホントにラッキーです。今年はライブにもあまり出られてないですし。

伊藤　そうかなぁ。去年に比べて4分で思い切りできるようになったと思います。僕は今年は毎日朝起きて寝るまで、M-1のことを意識するようにしていました。M-1のために食べるし、M-1のために歯も磨く。ずーっとM-1のことを考えていました。

国崎：それまでずっと小さい劇場の地下ライブばかりでネタをやっていたので、去年の準決勝は大きい会場だってことを意識できていなかったかもしれません。今年はNEW PIER HALLに合わせて大きい声を出すようにしました。

伊藤：大きい声。（それくらいの）熱量でね。

国崎：電車で駅に着いたら、まずはNEW PIER HALLのある街に一礼するようになりました。「いい街だな～」とつぶやいてます。

──「ファイナリストの中で自分たちが一番○○だ！」という自分たちの強みや持ち味は？

伊藤：「一番自由」。スベってもウケても自由です。

国崎：「一番スベってもへっちゃら」。8年くらいずっとスベり続けていたので、途中から何も思わなくなりました。おおよそ人間が浴びる量じゃないくらい、スベってスベってここまで来たので。

伊藤：シャーっとスベって、その勢いでたまたま飛び上がれたのが今、って感じです。

国崎：モグライダーも錦鯉も、真空ジェシカもスベってないみたいな顔していますけど、みんなスベってきてますから。全員でスベってここまで来ました。

──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは？

国崎：一番うれしいのはモグライダー。昔から週6日、7日くらい遊んでいた2人なので、一緒に決勝に行けることが夢みたい。モグライダーが呼ばれたときが、周りの芸人たちが一番喜んでいたかもしれません。

伊藤：敗者復活で上がってくるであろう金属バット。待ってます。上から（目線）ですが。

──敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビは？

伊藤：金属バットです。

国崎：金属バットと隔月でツーマンライブをやっているので、敗者復活で上がってきたらドラマがありますね。

伊藤：次回のライブタイトルがヤバくて。「P.S.優勝ですよ～隼平寄席～」なんです。「隼平」は友保の下の名前です。

国崎：金属バットがM-1で優勝するテイのライブです。ほんとヤバいですよね。

──優勝賞金1000万円の使い道は？

伊藤：全額使って優勝パレードをしたい。本当はアメリカとかでやりたいんですが、1000万円では足りなそうなので、国内にしておきます。

国崎：錦鯉の（長谷川）雅紀さんから話を聞いたクロムハーツを買います。

──最後に「M-1グランプリ」決勝へ向けた意気込みを一言で！

国崎：みんな見てね♡

伊藤：優勝します！ 今持てるすべての力を決勝で出したいです。

国崎：最終決戦まで上がって、2本目のネタのときにスキンヘッドにしていたら面白いかなと思ってます。あと、天竺鼠・川原さんに「もしM-1の決勝に行ったら、頼むから人生を棒に振るくらいスベってほしい」と昔から言われていたので、その願いも叶えてあげたいです。川原さんには舞台袖にいてほしいですね。ヤジ飛ばしてほしいです。

伊藤：それはダメよ？ 優勝か最下位か、どっちか狙いたいですね……いや違う、最下位は狙いたくないです。