ぜん君。はコドモメンタルを引っ張る存在
──ちょっと話は変わってしまいますが、ぜんぶ君のせいだ。が所属しているレーベルプロダクション・コドモメンタルINC.についても話を聞かせてください。これまではアイドルのプロデュースワークを中心にしているイメージが強かったですが、最近ではMOP of HEADやThe Taupeといったバンドも所属するようになりました。こういったレーベルの変化を皆さんはどう感じでいるんでしょうか?
一十三 うーん……なんだろう。家族が増えた感覚?
如月 コドモメンタルって小さいレーベルだし、アーティスト同士のつながりが強いんですよね。だからスタッフさんとかを含めて家族だと思ってるし、新しいバンドの方々もお兄ちゃんとか、お姉ちゃんが増えた感じに近い。
咎憐无 最近、バンドの曲とかを全然聴いてなかったんですけど、étéさんのライブを観てそのカッコよさに感動して。負けてられないなって思いました。
如月 今、とがれが言ったように「負けてられない」って気持ちは強いですね。ぜん君。はコドモメンタルというレーベルを引っ張っていく存在だと思っているし、実際にメンバーにも言っているんですよ。「コドモメンタルを引っ張っていくのは私たちだぞ!」って。(ゆくえしれず)つれづれや幽世(幽世テロルArchitect)より、レーベルの旗振り役である自覚は強く持っているはずだし、だからこそ新しい家族に負けちゃいけない。家族でありながら、すごく近くにいるライバルみたいな。
ましろ もともとコドモメンタルが手がけてる音楽が好きだから僕はここにいるわけで、それがアイドルだろうとバンドだろうと音を聴くとやっぱり「いいな」って思っちゃうんです。「いいな」って思うからこそ、レーベルメイトに絶対負けたくないんですよね。それとぜん君。ってメンバーに友達があまりいないし、仲のいいグループとかもないからメンバー以外に刺激をくれる人がいないんですよ。コドモメンタル以外の人たちは全員敵、みたいな感じで生きてきたからこそ、家族でありながらライバルでもいられるレーベルメイトって存在はすごく大切なんです。
如月 それにアイドルでもバンドでも自分たちのイメージからかけ離れた存在ではなくて。どこか“コドモメンタル”っぽさを感じるんですよ。
一十三 いきなり家族が増えたから、忘年会とかすごそうだよね。
ましろ 最近はその話題で持ち切りなんです(笑)。
如月 一年前に比べて所属アーティストの数が倍くらい増えているんです。しかもいろんなタイプのアーティストがいるから、なんかコドモメンタルだけでサーカスができそうな(笑)。
咎憐无 コドモメンタルのアーティストだけでフェスができるようになるかもしれない。
如月 それくらい大きくなってほしいね。そのためにはまずぜん君。が大きくならないといけないので、私たちがコドモメンタルを大きくします!
ドームツアー、世界征服も
──最後に、2019年1月に開催されるグループ史上最大規模のワンマンライブに向けての意気込みをお願いします。
咎憐无 もちろん「埋めたい」って思いはあるんですけど、それよりもまずはライブの見せ方を極めなきゃいけないなって思ってるんです。もし埋められたとしても「あれ? これまでとそんなに変わったライブじゃなかったな」みたいに思われたら、その次できっといい景色は見れないから。4人の意識をもっと高めて、ぜんぶ君のせいだ。というグループをもう1つ上の段階に持っていきます。そんな姿をZepp Tokyoでお見せできるようにがんばりたいです。
一十三 これまで何度も「グループ史上最大規模」っていうライブを繰り返してきて、これからも規模を更新させていった先に私たちが目標として掲げている日本武道館という大舞台があるんです。まずは次の最大規模のZepp Tokyoでしっかり4人のぜん君。の全力が出し切れるように、ここから先も自分たちを磨き続けなきゃいけないし、当日は来てくれた人たちが満足できるようなライブをして、みんなが「ぜん君。に付いていけば間違いない」って確信できるようにしたいと思っています。
ましろ 僕はぜん君。として活動する前からZepp Tokyoというライブハウスのことを知っていたんです。やっぱりZeppクラスのライブハウスでライブができるアーティストさんって規模感が大きいと言うか、憧れのアーティストさんが立つ舞台ってイメージがあって。ただ、いざ自分たちがZepp Tokyoに立つって決まったとき、僕の中でZepp Tokyoのイメージが、いい意味でちょっと変わったんです。だって僕らがステージに立って、患いさんたちが来てくれたら絶対に楽しい空間になることがわかってるから。それに今までメンバーや患いさんと一緒にライブハウスを少しずつ大きくして積み重ねてきたからこそたどり着いたってことに意味がある。中には不安に思ったり寂しく思ったりする人もいるかもしれないんだけど、いつも通りぜんぶ君のせいだ。と遊ぶつもりで会場に足を運んでくれたらうれしいですね。
如月 今年の5月にTSUTAYA O-EASTで現時点での最大規模の会場でのワンマンライブをやったとき、O-EASTのステージとか客席の規模とか、めちゃくちゃ大きいなって感じたんです。そのあと「おぼろばんからからーTOUR」のファイナルをLIQUIDROOMでやったとき、「あれ、LIQUIDROOMってこれくらいのサイズ感だったっけ?」ってビックリしたんですよ。LIQUIDROOMに初めて立ったときはその大きさにきっと驚いたはずなのに、今ではその規模感に全然動じなくなってる。それって気持ちに強さが出てきたからだし、体力やパフォーマンス面でも成長している証拠でもあって。
ましろ 確かに2、3年前は僕たちにとってLIQUIDROOMだってものすごく広い会場だったよね。
一十三 めっちゃ広く感じてた。
如月 うん。今回のZepp Tokyoもきっと「めちゃくちゃ広いな」って感じると思うけど、それを経験することでまた1つ私たちは強くなれる。特に「おぼろばんからからーTOUR」は普段私たちが回っている会場の中でも大きめのライブハウスを回るツアーだったから、大きな箱でのライブの見せ方も考えられるようになってきていて。そういう経験、工夫、私たちの実力すべてをZepp Tokyoで出せたらいいなと思ってます。
──「おぼろばんからからTOUR」でのMCでは、如月さんが「武道館の先も考えてる」と話していましたよね。
如月 そうなんです。ぜん君。でいつかドームツアーがしたいと思ってて。正直ドームとか行ったことないしメチャクチャ漠然としてるんですけど、武道館を目指すだけだと武道館までたどり着いた時にその先がなくなっちゃうんですよね。ぜん君。として活動していく中で「もっともっとたくさんの人に愛されたい」と思うようになって、武道館はもちろん絶対通りつつ、そこをゴールにしたらいけないなと。個人的には武道館7DAYS公演と、ドームツアーがやりたいです(笑)。
──武道館という夢のその先までイメージできるようになったのは、グループが成長したからなんでしょうね。
如月 はい。このメンバーならそれが目指せるなって。
ましろ 僕らの目標は「病みかわいいで世界征服!」だもんね。
一十三 そっか。世界征服をしなきゃいけないグループだった(笑)。
如月 Zepp Tokyoでのライブはこれから先に世界までつながるであろう私たちの大きな一歩になるライブですから、絶対観に来てほしいですね。患いさんのことはこれから先も置いていかないから、みんなで世界を目指していきたいです。
- ぜんぶ君のせいだ。ワンマンライブ「Zepp Tokyo」
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- 2019年1月20日(日) 東京都 Zepp Tokyo
- ぜんぶ君のせいだ。「NEORDER NATION」
- 2018年7月4日発売 / コドモメンタルINC.
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[CD]
2000円 / CMI-0038
- 収録曲
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- トナリコレアラタ
- 唯君論
- メスゲノムフェノメノン
- Unknown Carnival
- Cult Scream
- Folia Therapy
- FAIRY TALE FANTASY
- 常花
- う"ぁいらるらびりんす
- せきららららいおっと
- MONOLOGUE
- ぜんぶ君のせいだ。(ゼンブキミノセイダ)
- 如月愛海(きさらぎめぐみ)、ましろ、一十三四(ひとみよつ)、咎憐无(とがれん)の4人からなる「病みかわいい」をコンセプトにしたアイドルユニット。2015年7月に1stシングル「ねおじぇらす✡めろかおす」を発表し、同年10月に愛知・CLUB Zionにて単独公演を開催。初ライブにしてソールドアウトを記録した。2016年には1月に1stアルバム「やみかわIMRAD」を、11月に2ndアルバム「アニマあにむすPRDX」をリリースした。12月に東京・LIQUIDROOMで行われたワンマンライブ「ぜんぶ僕のせいだ。」で新メンバーの咎憐无が加入。2017年1月には新たに未来千代めねがグループに加わり、同年2月には新体制初のシングル「Sophomore Sick Sacrifice」を発表した。9月に行われた全国ツアー「みんなごとTOUR 2017~2018」の初日公演をもって、のどの不調のため活動を休止していた未来千代めねが脱退。2018年5月には東京・TSUTAYA O-EASTにてワンマンライブ「ロマン無頼IZM」を開催した。また7月には4thアルバム「NEORDER NATION」をリリース。7月から8月にかけては平日限定のフリーライブツアー「MOB MORATORIUM TOUR」を、9月には東名阪ツアー「おぼろばんからからーTOUR」を実施した。2019年1月には東京・Zepp Tokyoにてグループ史上最大規模の会場でのワンマンライブを開催する。