音楽ナタリー Power Push - ぜんぶ君のせいだ。

如月愛海「頭の中のすべてがぜん君。」

ぜんぶ君のせいだ。5カ月連続ソロインタビュー Index
如月愛海
十字
一十三四
成海5才
ましろ

ぜんぶ君のせいだ。の5人のメンバーを毎月1人ずつクローズアップしていく企画がスタート。これまでグループとして3回インタビューを実施してきたが、本企画では“全員ぼっち”という彼女たちのパーソナルな部分に切り込んでいく。第1回は赤色担当の如月愛海が「映画」をテーマに自身の内面を語る。アイドルになる前から役者としても活動していた彼女は、ぜん君。として今どのようなことを思いながらステージに立っているのだろうか。

取材・文・撮影 / 古川朋久 撮影協力 / B&B

如月愛海
如月愛海

映画が昔から大好きで、たまに休みができると引きこもってずっと映画しか観てないです。お気に入りの映画は何回も観ちゃいますね。おそらく生涯で一番観てるのが窪塚洋介さんが主演を務めた「GO」。そして岩井俊二監督の作品が大好きで「スワロウテイル」や「PiCNiC」は何度も観ました。テーマが重い作品が好みです。自殺とかいじめとか、人間の汚い部分が見える作品は人間味があふれてるような気がしません? 「PiCNiC」は精神病院を舞台とした作品でテーマもちょっと重いんですけど、バラの上を車が走り去るとか、独特な映像美に惹かれて。好きな映画は何度も観て、そのたびに細かい描写に気付いて、それをメモするようにしてるんです。うれしいんですよ、作り手の考えが理解できたときは。だから邦画のほうが言葉の意味もわかるし、感情移入できるので好きですね。洋画に多いヒーロー物の作品はあまり観ません。勧善懲悪はご都合主義というか、人間ってもっとカッコ悪いものだと思うんです。苦悩してるヒーローには惹かれるものがありますけどね。

如月愛海

もともと物語を自分で作るのが好き。アイドルになる前は脚本とかも書いてたんですよ。映画や小説などを見ているうちに、制作するほうに興味が出てしまって。ぜん君。も私自身の物語の一部だと思っていて、この物語をみんなと紡いでいきたい。ファンの皆さんには映画を観てるような気持ちにさせたいなって。だから私は演者として表舞台に立ちながらも縁の下の力持ちとして、この物語をどう動かしていくか考えていきたいです。みんなが驚くような、この先の私たちの物語を。

如月愛海
如月愛海

今日って七夕ですよね。お願いするようなことは……ありません(笑)。

如月愛海

神様のことはそんなに信じてないんですよ。……って、織姫と彦星は神様とは違うかな(笑)。願いごとは神頼みするんじゃなくて、自分で叶えたい。私が願うことは、ぜん君。がぜん君。らしくいられますようにってこと。そしてぜん君。という1つの長いストーリーをずっと紡いでいけますように、ということ。私たちに関わってくれる人たちの人生に影響を与えるような、大きな存在になりたいですね。

如月愛海
如月愛海

映画や本に囲まれていたかった。物語のあるところに行きたかった。物語の中で生きていたい、常に作品に触れていたいんです。役者として作品の中で演じることに興味はありますけど、まずはぜん君。なんです。私たち、ライブ前の口上で「ぜん君、全力尽くすから!」って言うんですけど、その口上通りにやるからにはすべてのことに全力を尽くさないと。

如月愛海
如月愛海
如月愛海
ぜんぶ君のせいだ。5カ月連続ソロインタビュー Index
如月愛海
十字
一十三四
成海5才
ましろ

2016年11月30日更新