僕、フィギュアが大好きなんで、秋葉原に来れて、めっちゃテンション上がってます！ フィギュアにハマったのはぜん君。に入る前のことで。家に引きこもって深夜アニメばかり観ていた時期に、かわいい女の子のキャラクターのことが好きになってしまって、その子たちのフィギュア集めに目覚めちゃったんです。特に好きな作品は「アイカツ！」で、アニメの中でがんばっているアイドルの女の子を見てたら、なんか応援したくなっちゃったんですよね。でも、自分が応援される対象になりたかったとか、そういうことでぜん君。に入ったわけじゃなくて。僕がぜん君。で歌を歌っているのは、もっといろんな感情があってのことなんです。

引きこもっていた時期はそんなに長くはないです。音楽以外にできること、やりたいことがなくなってしまって、すべてが嫌になっちゃったときに家に引きこもって、そんなときに出会ったのがアニメ。それは僕にとっての逃げ場。……現実逃避だったのかな。ずっと歌うことが好きで、いろんな音楽を追いかけてたんですよ。ぜん君。に入る前、いろんな人と関わって音楽をやってたんですけど、突然うまくいかなくなって。それまで音楽がずっとそばにあって、自分の気持ちを唯一ストレートに出せるのが歌でした。僕は本当に歌うことが好き。歌で思いを伝えることが好きなんです。

アニメを観てるだけの自分から一歩進みたくて、ぜん君。に入りました。ステージに上がって大好きな歌を歌えるようになって、ようやくちゃんと地に足を付けて立てるようになった感じがします。1年前と比べても、いろんな人と関わっていけるように気持ちが前を向いてきたようにも思う。グループに入って最初の頃は、まだ自分を出せていなかったかも（笑）。僕が発信しなくても物事がどんどん進んでいくので、自分で考えて行動してこなかったかなと。頭を回さなくても生きていける環境だった。だから1年前の僕は人と距離を置いてたんだと思う。でもぜん君。としてライブを重ねるうちに、このままじゃこの先、ここで生きていけないって気付いたんです。自分で考えて、自分で選択していかないと面白いステージになんてならないって。