ぼっちの集団なんです

──音楽ナタリーのインタビュー初登場ということでいろいろお聞きしていこうと思うんですけど、皆さんお名前がかなり特徴的ですよね。

如月愛海　そうですね。インパクトがあるというか読めないというか（笑）。

──ましろさんは平仮名ですし如月さんも読めないことはないですけど、ほかの3人はなかなか初見で読める人も少ないのではないかと。

十字　まず読めないです。「え？ じゅうじちゃん？」ってなります。

一十三四　私も「いち……？」ってなっちゃいます（笑）。

ましろ　僕だけストレートですね（笑）。

──名前はどうやって決めたんですか？

如月　それぞれのイメージに合わせてスタッフさんたちと模索しながら決めました。例えば5才は実際に一緒にいると幼稚園児みたいだったのでこの名前になりましたし。

成海5才　幼く見られちゃうので名前のイメージはぴったりだと思いました。

十　私はちょっと中二病を患っちゃってるキャラクターで、十字架が好きなのでこの名前に。

一十三　私の名前は人見知りだからそれをもじってるとか、「一＋三は四」だからとか、ファンの皆さんの間でも諸説あるみたいですね。正解は明かしません（笑）。

──個人名もさることながら、グループ名もインパクトがありますね。全部他人に押しつけちゃう感じが強引でユニットのコンセプトをストレートに表現してると思います。

如月　私たちは「病みかわいい」をコンセプトに活動しているんですけど、グループ名を決めるときも「全部君が悪いんじゃん！」って他人のせいにしちゃうのってかわいいよね、っていう話から決まったんですよ。なので深い意味があるかと言われると、そんなことはないです（笑）。メンバーみんな「病みかわいい」っていうコンセプトに惹かれて集まったぼっちの集団なんです。

──自分の居場所を探してたらここにたどり着いてしまったと？

如月　本当にそれに近いかも。やっと見つけた安住の地、みたいな。

この場所で歌ってみたいって思った

──如月さんはグループを結成する前から事務所に所属してたんですよね。

如月　そうなんです。結成前は女優業を中心に活動してたんですけど、事務所でアイドルグループを作るっていう話になったときに声をかけてもらって。コンセプトが面白くてすごく興味を惹かれたので挑戦してみようと思いました。

──それまでとは違うフィールドでの活動になりますし、不安もあったのでは？

如月　多少はありましたけど、アイドル活動は自分のことをたくさんの人に見てもらえるのがうれしかったです。それに単発のお仕事が多い女優業よりも仲間との居場所ができたことでぼっちじゃなくなったのも自分の中では大きな出来事でした。

──そのほかのメンバーの皆さんはどうしてこのグループに入ろうと思ったのですか？

ましろ　僕は歌うことが大好きで、自分が歌える場所が欲しかったんですけど、たまたま見ていたオーディションサイトでこのグループのオーディションを見つけて。それまでアイドルにはまったく興味がなかったんですけど、なんかコンセプトも面白いしこの場所で歌ってみたいなって思って応募しました。

──アイドルでも歌うことができるならチャレンジしてみようと？

ましろ　そうですね。最初にいただいた「ねおじぇらす✡めろかおす」という曲がすごく好きで「これは歌いたい！」って思ったのでがんばってみようと思いました。アイドルといっても自分らしくしてればいいってスタッフさんから言ってもらえたので、ステージ上でもそこまでアイドルというのは意識してないです。

──成海さんはどうですか？

成海　私はたくさんの人の心に残るような何かを発信していきたくて。誰かが応援してくれることで自分はここにいてもいいんだっていうのを実感できるというか。そういうことを感じてる瞬間が一番幸せなんです。

如月　彼女が一番「病みかわいい」のコンセプトを体現してます（笑）。普段から嫉妬するんですよ。例えば私と字がイチャついてると嫌がるし。LINEで返事しないと今度はTwitterで様子を見に来て「なんで返さないの？」って連絡してくるし。

──完全に面倒くさい人ですね。

一同　あはははは（笑）。

成海　よく言われます（笑）。だから「病みかわいい」ってコンセプトのアイドルなら私にぴったりだなって思ったんです。使命感ですかね。