ナタリー PowerPush - 竹山ロックンロール

カンニング竹山 スタジオ飛び出し「TAKEROCK FES」開催

タレントを守ろうとしたらこの番組は終わり

──神聖かまってちゃんは「TAKEROCK FES at AKASAKA BLITZ」にも出演しますが、の子さんと番組で話した印象はいかがでした?

中途半端な気持ちじゃなく、本気で音楽に向き合っているアーティストなんだなというのは実感しましたね。ただ過激なパフォーマンスをしたいだけではなくて、自分の作品に対してブレない熱い思いを持っているんだなって。

──イベントに出演するアーティストで言うと、ほかには大槻ケンヂ20thバンド with NARASAKI、ピエール中野(凛として時雨)、仮面女子、大森靖子、藤岡みなみ&ザ・モローンズがラインナップされています。大槻さん、仮面女子、大森さんは番組にもゲスト出演していますよね。

大槻さんは何回も仕事をご一緒させていただいて、すごく尊敬している方なんです。たくさんの本を読んでいて知識もあるし、だけど凝り固まっていないし。収録のときはひさしぶりにお会いしたので楽しかったですね。仮面女子はスタジオでいろいろと赤裸々に語ってくれましたけど、彼女たちにとって赤坂BLITZは大きなステージになるだろうし、精一杯楽しんでほしいですね。

──大森さんの放送回はMCの藤岡みなみさんとケンカするという、かなり過激な内容になりました。

カンニング竹山

ああいう面白さはもっと出していきたいと思いますよね。タレントのイメージを守るっていうスタンスだったらこの番組は失敗すると思うんですよ。事務所がNGですって言った瞬間に「竹山ロックンロール」は普通の番組になる。目指しているのはそこじゃないんです。お互いの意見があるわけだからケンカになって当たり前だし、そこを出していかないと意味がないですよね。

──「TAKEROCK FES」ではそんな個性的なアーティストが一堂に介するわけですが、どんなイベントになりそうだと思いますか?

うーん、正直自分でもハッキリ見えてないところもあって。ただ番組が始まって半年くらいで赤坂BLITZみたいな大きなハコでやらせてもらうことになって、まずはお客さんに「竹山ロックンロール」っていう番組のパワーを感じ取ってもらいたいです。アーティストはもちろん、レギュラー出演者、スタッフ一同本気で作ってますよっていう。

──それぞれのアーティストのライブには行くけど、ほかのアーティストのライブには足を運んだことがない人もたくさんいると思うんですがいかがでしょう?

聴いたことのないアーティストの曲でも、一度聴いてみてもいいと思うんですよね。もし合わないと思ったら休んでいればいいわけだし。それに芸人もたくさん出てくるから、別の楽しみもいっぱいあると思いますよ。とりあえず足を運んでほしいですね。

テレビの可能性を追求している番組

──「竹山ロックンロール」には音楽とお笑いの側面があって、お笑いの企画でもかなり攻めているというか、ロックなことをやっていますよね。

そうですね。

──お酒を飲みながら大喜利をやる企画なんかもインパクトありましたし、「俺の脱ぎどこロック選手権」では後輩芸人に混じって竹山さん自ら全裸になっていました。

最後「やる?」みたいな空気になったから、「じゃあやります」って言って。

──そこに躊躇はなかったんですか? 竹山さんは言ってみればこの番組のトップなわけで。

まあ僕なんかポコチン出してOKな人間だからね。ロックの魂というか、芸人の魂なんでしょうね。僕が守りに入ったらつまらなくないですか? この人何やるんだろうって思われているほうが番組として面白いと思いますよ。

──ただ、あまりに過激すぎて局の規制に引っ掛かってしまうネタも多々ありますよね。

カンニング竹山

これはちゃんと言いたいんですけど、うちの番組で規制かかるときはもう最後の最後までみんな戦って、泣く泣くカットになってるんですよ。ほかの番組だったら何段階も前でストップかかるようなネタばかりで、そういう状況の中で映像のプロの方たちがどうやったら放送できるか、どうやったら面白く見せられるかを考えているわけで。

──なるほど。例えば永野さんは初登場のときにネタがまるまるカットされてしまいました。それでもその後何度も登場していて、番組スタッフの愛を感じます。

面白いからいいじゃん、永野出そうよっていうことですよね。永野は実は芸人としてのスキルはものすごく高い人だし、ほかの芸人たちもすごく彼のことを認めているんです。この番組のスタッフはお笑いに関しても目が肥えているので、登場する芸人に間違いはないですね。

──アーティストのトークやスタジオライブに限らず、お笑いの企画でも見どころがたくさんあるということですよね。とはいえ、まだまだ番組を知らない人もたくさんいると思うんです。そんな人に番組の魅力をどうアピールしたいですか?

スタッフが見つけてくる人選力でもあるし、実際に出演してくれるアーティストの実力でもあると思うんですけど、この番組はハズレだと思った放送が1回もないんです。テレビがつまらなくなったなんて話もありますけど、実はこんな面白い番組がまだあるんだぜっていうのを知ってほしいですね。大げさに言えばテレビの可能性を追求している番組だと思うので、僕くらいの年齢の人は昔テレビってこんな無茶なことやってたなって思ってくれればいいし、若い子たちは今テレビでこんなことやってんの?って思って楽しんでもらいたいです。

TAKEROCK FES at AKASAKA BLITZ

2014年6月15日(日)東京都 赤坂BLITZ
OPEN 15:00 / START 16:00

<出演者>

LIVE:アップアップガールズ(仮) / 大槻ケンヂ20thバンド with NARASAKI / 大森靖子 / 仮面女子 / 後藤まりこ / 神聖かまってちゃん / ピエール中野(DJ) / 藤岡みなみ&ザ・モローンズ / アルコ&ピース / オラキオ / 三四郎 / 新宿カウボーイ / スパローズ / チャンス大城 / 永野 / 日本エレキテル連合

MC:カンニング竹山 / 藤岡みなみ / 中村愛

竹山ロックンロール

テレ玉ほか「竹山ロックンロール」

放送日時:毎週土曜日25:00~25:30
※その他の放送局
チバテレ / サンテレビ / tvk / MTV
※放送局によって放送日時が異なります。

カンニング竹山(カンニングタケヤマ)

カンニング竹山

サンミュージックプロダクション所属。1992年にお笑いコンビ・カンニング結成。2006年に相方の中島忠幸が白血病により死去したためピン芸人として活動している。現在テレ玉ほか「竹山ロックンロール」、BSフジ「カンニングのDAI安☆吉日」、朝日放送ほか「探偵!ナイトスクープ」、TBSラジオ「たまむすび」などに出演中。また2008年より単独ライブ「放送禁止」を行っている。