ナタリー PowerPush - 竹山ロックンロール

カンニング竹山 スタジオ飛び出し「TAKEROCK FES」開催

テレ玉ほか4局にて放送中の「竹山ロックンロール」が注目を集めている。これはMCのカンニング竹山、藤岡みなみ、中村愛がさまざまなゲストアーティストと放送コードギリギリのトークを繰り広げる音楽バラエティ。今年1月に放送がスタートし、後藤まりこ、の子(神聖かまってちゃん)、大森靖子ら個性的な面々が登場した。またお笑い芸人が過激なネタを披露するコーナーも話題を呼んでいる。

さらに6月15日には東京・赤坂BLITZにて番組の公開収録ライブ「TAKEROCK FES at AKASAKA BLITZ」が開催される。そこでナタリーでは「竹山ロックンロール」の特集を企画。カンニング竹山を直撃し、「TAKEROCK FES」への意気込みや番組の魅力を語ってもらった。さらに特集後半では「TAKEROCK FES」出演アーティストからのコメントと、これまでの番組ダイジェストを紹介している。

取材・文 / 丸澤嘉明 撮影 / 須田卓馬(P1~2) 企画 / 富樫奈緒子

カンニング竹山インタビュー

テレビとライブの理想的なコラボイベント

──番組の初収録のときの囲み取材で、竹山さんは「最終的にこの番組でフェスをやったら面白いと思う」とおっしゃっていました(参照:新番「竹山R&R」に後藤まりこ、オーケン、の子、増子兄ィ)。6月15日に「TAKEROCK FES at AKASAKA BLITZ」の開催が決まり、早くも実現しました。

こんなに早く決まるとは思っていなかったので、その早さにまずビックリですよね。番組に出てくださったアーティストの皆さんが協力してくださるのでうれしい限りです。

──それに先駆けて4月には「TAKEROCK GIG vol.1」というイベントを東京・CHELSEA HOTELで開催していますよね(参照:“頭のおかしい”バンド4組、個性派ライブで魅せた180分)。

カンニング竹山

「TAKEROCK GIG」をやったときに、「あ、こういうのいいな」と思ったんです。どういうことかと言うと、テレビの公開収録イベントという形だったけど、「皆さん好きにライブをやってください、勝手に撮影しますから」というスタンスだった。だからお客さんは目当てのバンドのいつも通りのパフォーマンスが観れたし、番組としてもその雰囲気を収録できたっていう実感があるんです。

──なるほど。あくまでライブがメインで、竹山さんは転換の合間に出演バンドとトークする程度でしたよね。

自画自賛になりますけど、理想的な形なんじゃないかと思います。セッティングのときってちょっと空き時間ができちゃうじゃないですか。それを僕らが埋めるんで、お客さんも常に飽きないっていう。

──確かに。

それを普段の音楽のライブでもやればいいかっていうと、そうなると誰がやるのかとか、なんのためにやるのかっていう問題が出てくるわけで。「竹山ロックンロール」という番組主催のイベントだからこそやる意味や必然性があると思うんですよね。

アーティストにファミレス感覚で楽しんでもらいたい

──「TAKEROCK GIG vol.1」では快速東京、クリトリック・リス、バックドロップシンデレラ、水中、それは苦しいの4組が出演しました。快速東京以外の3組は番組にも出演していますが、収録のときと雰囲気は違いました?

いやもう全然違いますね。やっぱりみんなホームというか圧倒的なパワーがありましたね。クリトリック・リスさんも、番組ではちょっとイジられキャラみたいになっていましたけど、ステージで観るとお客さんを惹き付ける何かを持っているなと肌で感じました。

──クリトリック・リスさんは名前がネックでテレビに出演できず、「竹山ロックンロール」が初めてのテレビ出演だと言っていました。その名前はもちろん、これまでの体験談や海パン一丁でのパフォーマンスなど、収録のときは相当インパクトがあったのでは?

本当に驚きましたよね。こんなおじさんが1人でこんなパフォーマンスをやっていて、しかも仕事も辞めて人生めちゃくちゃだし。でも話を聞くと自分を信じて、人生をかけてやっているという感じは伝わってきましたよね。

──番組には毎回かなり個性的なアーティストが出演しますが、竹山さんは普段どんな姿勢で収録に臨んでいるんですか?

カンニング竹山

この番組に出る人たちって、テレビでトークすることに対してけっこう緊張していると思うんですよ。しかもたぶん向こうからしたら僕のことをいつもテレビで観ているだろうし。そういう人たちから、レコード会社や事務所が作ったマニュアル通りの言葉じゃなくて、その人の人間性が表れるような言葉を引き出したいっていうのはすごくありますね。なおかつ楽しんで帰ってもらいたい。ファミレスや喫茶店でうだうだしゃべってる錯覚を起こしてもらうというのが理想ですね。

──よくわかります。収録が終わってアーティストに話を聞くと、皆さん「竹山さんのおかげです!」って口をそろえて言うんですよね。神聖かまってちゃんのの子さんも「竹山さん話しやすかった。友達になれそう」と言っていましたし。

そう言ってもらえるのはありがたいですね。僕、この番組に出てくる人たちって、知らない人がほとんどなんですよ。でも知らないからこそ「この人何考えてるんだろう?」「どんな暮らしをしてるんだろう?」っていう興味が湧いてくるので、その姿勢は大事にしたいと思っていますね。

TAKEROCK FES at AKASAKA BLITZ

2014年6月15日(日)東京都 赤坂BLITZ
OPEN 15:00 / START 16:00

<出演者>

LIVE:アップアップガールズ(仮) / 大槻ケンヂ20thバンド with NARASAKI / 大森靖子 / 仮面女子 / 後藤まりこ / 神聖かまってちゃん / ピエール中野(DJ) / 藤岡みなみ&ザ・モローンズ / アルコ&ピース / オラキオ / 三四郎 / 新宿カウボーイ / スパローズ / チャンス大城 / 永野 / 日本エレキテル連合

MC:カンニング竹山 / 藤岡みなみ / 中村愛

竹山ロックンロール

テレ玉ほか「竹山ロックンロール」

放送日時:毎週土曜日25:00~25:30
※その他の放送局
チバテレ / サンテレビ / tvk / MTV
※放送局によって放送日時が異なります。

カンニング竹山(カンニングタケヤマ)

カンニング竹山

サンミュージックプロダクション所属。1992年にお笑いコンビ・カンニング結成。2006年に相方の中島忠幸が白血病により死去したためピン芸人として活動している。現在テレ玉ほか「竹山ロックンロール」、BSフジ「カンニングのDAI安☆吉日」、朝日放送ほか「探偵!ナイトスクープ」、TBSラジオ「たまむすび」などに出演中。また2008年より単独ライブ「放送禁止」を行っている。