ニューシングルはバンドのすべてが詰まった楽曲
──ニューシングル「10% roll, 10% romance」についても聞かせてください。メロディ、アレンジ、歌詞を含めて、UNISON SQUARE GARDENの個性がまっすぐに伝わってくる楽曲ですよね。
田淵 前のアルバム(「Dr.Izzy」)までで「僕らはこういうことができて、こういうことはできません」という自己紹介が終わった感じがしていて。今回のシングルは「この人たち、全然変わる気ないな!」という曲だと思うし、ここまで“らしさ”が出ている曲をリリースできるのはすごく光栄だと思います。メロディも歌詞も決してわかりやすくないし、みんなで歌える曲でもないけど、「僕らはこれが一番カッコいいと思ってるんだよね」っていう。「ここから第2章」って言っていのかわからないけど、「Dr.Izzy」で一区切りが付いたからこそ、「自然にやったらこうなる」という曲を作れたのかもしれないですね。
斎藤 シングルを出すのは2年ぶりで、前回は「シュガーソングとビターステップ」なんですよ。このご時世、シングルは全体的に売れていないし、リリースしづらいところもあるんですが、「シュガーソングとビターステップ」がたまたまヒットしたので。「次のシングルは絶対に失敗できない」という雰囲気があったんですよね、僕らの中で。「次の1曲をどうするか?」とずっと考えてたんですけど、今回の曲ができたときに「これなら間違いなくイケる」と思えて。これが売れても売れなくても「これならイケる!」と思えたことが重要なんですよね。UNISON SQUARE GARDENのすべてが詰まった楽曲ができたということが大事なので。
──演奏にも“らしさ”が強く出ていますよね。フュージョンの要素を取り入れながら、ポップとロックを共存させたドラムも素晴らしいと思います。
鈴木 ありがとうございます。まあ、いい曲かどうかに関しては、ドラムはそこまで関係ないですけどね。
斎藤 そんなことないよ(笑)。
鈴木 「ドラムがいいから、曲が売れた」ってことはないので(笑)。でも、いい曲、いい歌をさらによくすることができるんですよ、ドラムは。言ってみれば料理の中身ではなくて、それを乗せる器の部分なんですけど、そこに自分の美学を注ぎ込んでいるし、自分がイメージしていたことを100%やれたという実感もあって。いや100%じゃなくて、110%ですね!
田淵 10%足してくれて、作詞家冥利に尽きます(笑)。
──「10% roll, 10% romance」ですからね。このシングルによって、バンドの活動にもさらに勢いが付きそうですね。
田淵 僕らとしては「いい曲を作っていいライブをするので、安心してください」というだけなんですよね。この先、どうなるか?ということは気にしてないし、自分たちがワクワクできて、「いい曲をつくって、いいライブをやる」ということを続けていきたいので。
- スクールソング プロジェクト
supported by カルピスウォーター -
TOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」が、“感謝を伝えたい人”に歌でエールを贈るプロジェクト。番組リスナーから「日頃感謝を伝えたいと思っている人」とのエピソードを募集し、当選者のエピソードをもとにUNISON SQUARE GARDENがオリジナルソングを制作した。今回当選したのは2018年3月での閉校が決定している北海道・旭川東栄高校。UNISON SQUARE GARDENは学校に残った最後の卒業生である3年生150名のために合唱曲「学び舎の春 ~LAST RUNNERS~」を制作し、生徒との合唱会を実施した。
- UNISON SQUARE GARDEN「10% roll, 10% romance」
- 2017年8月9日発売 / TOY'S FACTORY
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初回限定盤 [2CD]
1944円 / TFCC-89623 -
通常盤 [CD]
1296円 / TFCC-89624
- CD収録曲
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- 10% roll, 10% romance
- RUNNERS HIGH REPRISE
- flat song
- 初回限定盤付属ライブCD収録曲
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UNISON SQUARE GARDEN presents "fun time HOLIDAY 6" at Zepp Tokyo 2017.06.07
- フライデイノベルス
- Silent Libre Mirage
- 桜のあと(all quartets lead to the?)
- プロトラクト・カウントダウン
- instant EGOIST
- オリオンをなぞる
- 光のどけき春の日に
- デイライ協奏楽団
- フルカラープログラム
- 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
- 天国と地獄
- mix juiceのいうとおり
- UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾンスクエアガーデン)
- 斎藤宏介(Vo, G)、田淵智也(B)、鈴木貴雄(Dr)からなる3ピースロックバンド。2004年7月に結成され、都内を中心に活動を開始する。2006年8月に1stミニアルバム「新世界ノート」をリリースし、ライブハウスおよび下北沢ハイラインレコーズのみの販売で1000枚を完売。2007年にはメンバー主催のイベントをスタートさせ、同年12月には初の単独ライブを成功させた。2008年7月にシングル「センチメンタルピリオド」でメジャーデビュー。アニメ「TIGER & BUNNY」のオープニングテーマとして制作した2011年5月リリースのシングル「オリオンをなぞる」で広く注目を集める。2015年5月にアニメ「血界戦線」のエンディングテーマ「シュガーソングとビターステップ」をシングルリリースし、同年7月にはバンド結成10周年を記念したアルバム「DUGOUT ACCIDENT」を発表、バンド史上初の東京・日本武道館でのワンマンライブも開催した。2016年7月に約2年ぶりとなるフルアルバム「Dr.Izzy」を発表し、本作を携えて44カ所48公演というバンド史上最多公演数となる全国ツアーを実施。8月9日にテレビアニメ「ボールルームへようこそ」オープニングテーマのシングル「10% roll, 10% romance」をリリースし、10月より全国ツアー「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2017-2018「One roll, One romance」を行う。