音楽ナタリー Power Push - さくらしめじ

君のそばにそっと寄り添うラブソング

ハーモニーを一番感じられる曲

──ではここからは新作の話を。「ひだりむね」はテレビ東京系ドラマ「こえ恋」のオープニングテーマに使用されています(参照:さくらしめじ、初のドラマタイアップ!テレ東系「こえ恋」に新曲提供)。さくらしめじ、初のドラマタイアップですね。

雅功 そうなんです!

彪我 初めての!

雅功 ドラマのオープニングの曲を僕たちが歌えるなんてね。

彪我 とにかくうれしいです。毎回、放送を観ています。映像と曲が合っていて、すごくうれしいんです。

──楽曲はドラマの青春ストーリーに沿った曲になっていますよね。

さくらしめじ

雅功 はい。僕たちこれまでも片思いの曲は歌ってきたけど、この曲には特に青春のキラキラが詰まっているなあと思います。歌いながら「キラキラしてるなあ!」って思うよね。

彪我 うん。イントロのメロディは学校のチャイムがイメージになっていたりとか、そういうところでも学生ならではの青春っぽさが表現されていたりします。

──2人はどういった気持ちで歌っていますか?

雅功 僕は歌えば歌うほど楽しくなってくるから「歌詞に共感して」というより、とにかく楽しみながら歌っています。きっと、聴いてくれる人にも伝わるんじゃないかなって。

彪我 僕もそんな感じかもしれません。テンポが速くてさわやかなので、歌っているだけで楽しい気持ちになります。

──歌っていて特に気持ちいいパートはありますか?

雅功 AメロもBメロも歌詞が詰まってて歌うのが大変なんですけど(笑)、その中で1つ「突然、廊下の窓から風が来て」のパートはゆったり言葉を伸ばして歌うところなので、そこの抜けが好きです。そのぶん最後のサビのスピード感が際立つし、大事だなあって。

彪我 僕は「ああ~、いつか君に届けたい」っていう最後の歌詞です。そこまでは「まぁいいかってなって」といった感じで恋に後ろ向きなんですけど、最後に前向きな気持ちを歌って終わるっていうところが好きです。

──サビの「ドキドキドキドキ」と繰り返すパートはハーモニーが気持ちよくて、2人の楽しげなムードが伝わってくるなと思いました。

雅功彪我 そう!

雅功 この曲はサビがずっとハモりだから、歌いながら彪我の声と自分の声のハーモニーを一番感じられる曲だなあって思うんですよ。

彪我 ハモりがきれいにカチッとハマると、本当に気持ちいいです。

──そして、ミュージックビデオには「こえ恋」にヒロイン役で出演している永野芽郁さんが登場します。

雅功 永野さんは自然と周りの空気を明るくしてくれる方で、楽しく撮影ができました。撮影の合間にはみんなでバスケットボールをして遊んでみたり。

彪我 永野さんに飴をもらったよね。シークワーサー味の。

雅功 おいしかったですね。

──MVの見どころを教えてもらえますか?

雅功 僕は2サビのところ、教室でたくさんの人とわちゃわちゃ騒いでいるシーンです。実際にみんなで楽しみながら撮影できたので!

彪我 僕は何度か撮り直して苦労したシーンなんですけど、「突然、廊下の~」のパートで歩きながら歌うシーン。ただ歩くだけなんですが、僕、どうしても……。

雅功 ヒョコヒョコって跳ねちゃってね。

彪我 監督さんが「これどうしようか……もう1回やってみようか」って、けっこう撮り直しをして。とても苦労しました(笑)。

まだ「カッコよく」は早いかな

──カップリング曲の「ふうせんはなび」は、これまでのさくらしめじの曲にはないアップテンポナンバーですね。

雅功 僕、この曲のサビのメロディがすごい好きなんです。曲の最初がイントロなしでサビから始まるんですが、最初からすごくインパクトがあります。

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──歌の表現の仕方は、これまでとは違いましたか?

雅功 僕たちの曲はどれもどこか初々しくて、優しい雰囲気があるんですけど、この曲はカッコいいイメージですよね。でも、そこで自分たちもカッコよく歌おうとするのはちょっと違うかなあと思ったので、今までにない曲だからこそ余計に自分たちらしくやろうと思いながら歌いました。まだ「カッコよく」は早いかなって。

──早いですか?

雅功 はい。もうちょっと先です(笑)。

──けれど、「白く 消えてく」のパートの声の表情にはこれまでの2人にはない大人っぽさがあると思いました。

雅功彪我 ああー!

雅功 その部分は、ちょっとだけはかない感じが出ているかなと思います(笑)。花火って、明るくてきれいだけどパッと消えてしまうじゃないですか。その切なさを、そのパートにギュッと詰め込んだ感じ。そこのパート、僕すごく好きです。それまでの歌の勢いが、ふっと静かになる。この曲は、曲調も花火みたいです。

ニューシングル「ひだりむね」/ 2016年8月17日発売 / SDR
かみぶくろばん [CD] / 1200円 / ZXRC-1077
きつねばん [CD] / 1200円 / ZXRC-1078
ねこばん [CD] / 1200円 / ZXRC-1079
かみぶくろばん収録曲
  1. ひだりむね
  2. ふうせんはなび
  3. だるまさんがころんだ
きつねばん収録曲
  1. ひだりむね
  2. ふうせんはなび
  3. こんこんずし
ねこばん収録曲
  1. ひだりむね
  2. ふうせんはなび
  3. またたび
「おたまじゃくしの宴」
2016年10月9日(日)
神奈川県 よこすか芸術劇場
さくらしめじ
さくらしめじ

田中雅功、髙田彪我によるフォークデュオ。2014年6月にガク&ヒョウガとしてユニットを結成し、8月にお披露目ライブを行った。埼玉・大宮駅前でストリートライブを重ねて経験を積み、11月に東京・日本青年館で行われたEBiDAN 39 & KiDSの単独公演に出演。この公演でユニット名が「さくらしめじ」になったことが発表される。また同日にライブ会場限定で1stシングル「いくじなし / きのうのゆめ」の販売がスタート。2015年3月に同作が全国流通盤としてリリースされる。6月には2ndシングル「きみでした / せきがえのかみさま」を発表。またこの年の夏に全国を回るフリーライブツアー「さくらしめじニッポン列島菌活の旅~広げよう“きのこの輪”~」をスタートさせ、12月には初のワンマンライブを東京・IMA HALLにて開催した。2016年1月に3rdシングル「はじまるきせつ / さんきゅう」をリリース。8月にテレビ東京系ドラマ「こえ恋」のオープニングテーマを表題曲とした4thシングル「ひだりむね」を発表した。