Rei「REI」 PR

Rei|セルフタイトル作で語る“夢”と“幸せ”

Reiが11月7日に1stアルバム「REI」をリリースする。本作にはKenKen(LIFE IS GROOVE、RIZE、Dragon Ash)、みどりん(SOIL & "PIMP" SESSIONS)、ASA-CHANG(ASA-CHANG & 巡礼)、ちゃんMARI(ゲスの極み乙女。)、後関好宏、村上基(在日ファンク、Gentle Forest Jazz Band)、ジェントル久保田(在日ファンク、Gentle Forest Jazz Band)、CHAIのマナ、カナ、ユナら多彩なゲストと共にレコーディングした計12曲を収録。これまで3部作、2部作という形で音源をリリースをしてきたReiにとって、カウントダウン的な流れを完結させる作品になっているという。

音楽ナタリーではRei本人にインタビューを行い、満を持してのセルフタイトル作である「REI」の制作エピソードや、本作に込めた思いを聞いた。また特集後半では、Reiに影響を与えたセルフタイトルの名盤3枚を紹介する。

取材・文 / 石橋果奈 撮影 / moco.(kilioffice) 手書き文字 / Rei

世界も視野に入れつつ、日本で愛されるアーティストに

──去年は日本人アーティストでは初となる世界的カンファレンス「TED」に出演、今年は自主レーベルReiny Recordsがユニバーサル ミュージックに移籍と大きなトピックスが続きましたね(参照:Rei、日本人アーティストで初めて出演した「TED」映像公開 / Rei、ユニバーサル移籍第1弾シングルは“滑稽で痛快なチューン”)。

「TED」は前々からYouTubeのチャンネルに登録して視聴者として観ていたので、オファーをいただいてすごく驚いたし光栄だなって思いました。一般のお客さんではなく、「TED」に関わりのある方々の前でのステージだったので「どういう印象を持たれるんだろう」ってちょっとした不安はありましたけど、温かく迎えていただけたので楽しくやれました。

──ユニバーサルへの移籍はどんな思いで決めたんですか?

幼い頃から「インターナショナルなアーティストになりたい」という気持ちがあったので、その夢に近付くために、ご一緒したいミュージシャンの方々や世界中のオーディエンスとつながるきっかけが増えればいいなと思って決めました。ただ1stミニアルバム(2015年2月発売の「BLU」)から変わらないスタンスでマイペースに音楽を作っているので、ユニバーサルさんに移ったからといって音楽性が変わるわけではないんです。

──音楽関係者に向けたコンベンションライブでは、The Rolling Stonesやボブ・ディランのプロデューサーとしても知られるBlue Note Recordsのドン・ウォズ社長からも期待のコメントが届いていましたね。

Blue Noteの音楽にはたくさん触れてきたし、大好きな作品が多くて。深い歴史を持つレーベルの代表に私の音楽を聴いてもらって、コメントをいただけるのはとても貴重なことだなと思いました。ただ、インターナショナルに活躍したいという貪欲な思いもあるけど、おごらず地道にやっていくことも大事だと思うので。世界という言葉も視野に入れつつ、やっぱり一番は日本で愛されるアーティストになりたいですね。

Rei

いつか出したいと思っていたセルフタイトル作

──Reiさんはこれまでミニアルバム3部作、CDと“MUSIC BOOK”からなる「CRY」、CDと“MUSIC FILM”からなる「FLY」という2部作の計5枚の音源をリリースしてきました。今回の1stアルバムは12曲入りという、これまでで一番ボリュームのある作品であり、満を持してのセルフタイトルアルバムです。

3部作、2部作ときて、カウントダウン的に最後に単体の作品を出したいと考えていました。これまでもアルファベット3文字のタイトルで来たので、最後は私の名前を冠した「REI」に。好きなセルフタイトルアルバムはいくつもあるから、私もいつか出したいなとは前々から思っていて。私の中で、「BLU」から始まった大きな流れを完結する作品でもあったので、セルフタイトルにふさわしいんじゃないかなと思っています。

──1stアルバムを作るにあたってこだわったことは?

最初から最後まで通しで聴いてもずっと楽しめる、飽きさせないアルバムにしたいなと。

Rei

──ルーツであるクラシックやブルースは根底にありつつ、サーフロックテイストの楽曲が入っていたり、ラップに挑戦していたり、新しいReiさんを感じさせる作品で。これまでの作品もバラエティ豊かな仕上がりでしたが、より自由になったように感じました。

私自身がいろんな音楽に影響されてきたので、カッコよくて気持ちよく歌えそうだなって思うものは恐れずどんどん取り入れたいなと。聴いてる人に向けては「こんなカッコいい曲調もあるんだよ」って、聴いたことのないジャンルの音楽を聴くきっかけになったらいいなという思いもありました。

音楽で暗闇を照らしたい

──3部作のミニアルバムは青、赤、緑とテーマカラーがそれぞれ決められていましたが、今回「REI」を作るにあたってテーマカラーはあったんですか?

今回は、その3部作のテーマカラー……三原色が合わさって光になる、そういうコンセプトで。アルバムタイトル「REI」は同じ読みの“RAY=光線”をかけたダブルミーニングになっているんです。

──“光線”というのは、Reiさんにとってどういうものですか?

もともと明るい場所ではなくて、暗闇の中に差し込む一筋の光を想像しました。影が落ちている誰かの心を、少しでも照らせるような音楽であったらいいなと思って付けたタイトルです。

──「REI」の収録曲「BZ BZ」にはめまぐるしい毎日に振り回されている男女、「LAZY LOSER」には有言実行したいけど怠けてしまう主人公が登場しますが、どちらの登場人物も、前を向きたいからこそ葛藤しているんだろうなと感じました。こういった聴く人を鼓舞してくれる楽曲も、“光線”というタイトルのアルバムにぴったりですね。

私自身、基本的には前進したいと思っているけど、なかなか空回りして前に進めないところがあって。皆さんも自分に投影して聴いていただければうれしいです。