KDDIおよびKDDI総合研究所がハロー！プロジェクトと共同で音楽体験サービス「音のVR」のコンテンツを制作した。「音のVR」とは360°仕様の映像と音響に対し、視聴者が観たい、聴きたい部分に自由自在にズームできるインタラクティブ視聴技術。次世代モバイル通信・5Gを利用することにより、快適なVR体験を楽しむことができる。

音楽ナタリーではこの「音のVR」の魅力を探るため、同サービスを利用したコンテンツに参加しているアンジュルムにインタビューを実施。動画撮影のエピソードや、「音のVR」で試してみたいものなどを話してもらった。

取材・文 / 小林千絵　撮影 / 藤田二朗

私の声を聴いてもらえる！

──「音のVR」の話を聞いたとき、どんな印象を受けましたか？

笠原桃奈　「可能なのか……？」と。

全員　あはは（笑）。

和田彩花　最初、言葉で説明されても頭で理解するのに時間がかかりました。

──説明のために、先日収録されたモーニング娘。'18のコンテンツをご覧いただきましたが、どうでした？

中西香菜　ズームしたら1人ひとりがどうやって歌ってるのかがわかっていいなと思いました。やっぱり人数が多いグループのライブには向いてますよね。

和田　「この人はこういう歌い方をしてるんだ」っていう発見があって面白いなと思いました。

──アンジュルムのメンバーの中では、特に個性的な歌声の人はどなたですか？

和田　みんな個性的なので、逆にストレートに歌うかみこ（上國料萌衣）とかは埋もれちゃって。

上國料萌衣　そうなんですよ。これがあったら私の声を聴いてもらえるのでうれしいです！

竹内朱莉　でも音外したらバレるよ（笑）。

和田　ライブ中の歌声って、疲れてとんでもない歌声だったりするしね……（笑）。

佐々木莉佳子　でもファンの人はうれしいかも。

竹内　いやー！ 恥ずかしすぎるー！

船木結　でもこれがあったら自分の声が聞けるので練習できますよね。リハとかにいいかも。

全員が一気にしゃべるアンジュルムにはぴったり

和田　ライブのMCを楽しむのにも使えると思います。みんな同時にしゃべっちゃうので、カメラを真ん中に置いて。そしたらファンの方はあとから聞いて書き起こししやすいんじゃないかな（笑）。

──地味にツッコんでる人とかもいるでしょうしね。

竹内　りなぷ～（勝田）がぼそっと言うのがちゃんと聞こえる！

勝田里奈　え、私？ えへへ（笑）。

竹内　りなぷ～のツッコミ、めっちゃ面白いんですよ。隣にいる人にしか聞こえないんで、「音のVR」機能を使ったら、りなぷ～の魅力が引き立ちますよね。アンジュルムは全員がわちゃーってしゃべることが多いので、いろんな動画コンテンツにこれがあると便利だなと思います。ミーティングのときとか、あとから見直して誰が何を言ってるか判別するのにも使えそう！

「音のVR」で新たな魅力を発見

──今回アンジュルムは「音のVR」のコンテンツとして、「大器晩成」をパフォーマンスしながら、皆さんで絵を描き1つの絵を完成させる様子を収録しました。撮影はいかがでしたか？

笠原　「こんなことまで可能になるのか！」と、どんどん進んでいく日本の技術に感動しました。

和田　撮影中に「たくさんお話ししてほしい」と言われたのがとても印象的でした。

上國料　わかります！ いつもはふざけると注意されるけど、今回はふざければふざけるほど褒められたので不思議でした（笑）。アンジュルムらしさが存分に表れた映像になっていると思います。

中西　ステージ裏でわちゃわちゃしてる素の私たちが観られるんじゃないかな。

竹内　歌だけでなく、絵を描いてるときのおしゃべりや、歌中のちょっとしたおふざけもあって楽しかったです！

船木　「大器晩成」に乗せて描いた1つの絵にも私たちの個性が表れているなと思いますし、そのときの些細な会話こそが今回の見どころなんじゃないかなと。

勝田　「大器晩成」は全員で歌うパートが多い曲で、普段はこの曲で1人ひとりの声を聴くことができないので、「音のVR」で1人ひとりの歌声を聴いてもらえると思います。

川村文乃　観ていると自分もアンジュルムの一員のような気分になれます。

室田瑞希　たくさん聴いていろんな発見ができると思います！

竹内　誰が何を言ってるか全部わかる方がいたらすごいよね。

佐々木　そうですね！ ライブとはまた違った歌声を楽しんでほしいです。

船木　あと「音のVR」を使ったゲームもあるので、ぜひチャレンジしてみてほしいですね。