ONE N' ONLY「TALKIN'」インタビュー|気が済むまでゆったりと語り明かそう 終わらない僕らの会話 (2/3)

アフタヌーンティーをすごい勢いで……

──では、ダンスパフォーマンスについてはいかがでしょう。

HAYATO 今回はASUPIさんという方に振付をお願いしました。サビから曲が始まるのでスタートはけっこうダイナミックなんですけど、かなり緩急のメリハリがあるのが特徴ですね。大きい振りのあとにちっちゃくグルーヴ感で見せて、また大きくなって……という全体の流れがすごくポイントになっていると思います。後半は特に細かく音を取っていたりするので、まるで音が見えるようなダンスになってるんじゃないかな。僕の中で、ASUPIさんはエモーショナルな振付を作るのが得意なイメージがあって。「TALKIN'」には心を解放する、みたいなテーマがあるから合うんじゃないかな?と思ってお願いしたんですが、めちゃくちゃ曲にぴったりな振りを作ってくださいました。

──そして、MVの舞台は横浜。先ほどNAOYAさんがおっしゃっていたように、皆さんが大人の雰囲気で会話を楽しんでいるシーンが印象的ですね。

NAOYA 衣装も珍しくスーツ系のスタイルで。さらに夜のシーンではコートも羽織っていて、今までにしたことのない雰囲気だから新鮮でしたね。でも何より、一番の思い出はクルージングシーンの撮影だよね?

EIKU 寒かったー! 3時間くらい乗ってたんですよ。

HAYATO 夕日を綺麗に収めるために、船の角度を調節して撮り直したり、実はかなり大変で。

TETTA 同じ航路を何度も行き来してね。揺れもあるから僕はけっこう危なかったです……。

TETTA
TETTA

TETTA

EIKU チルどころじゃない(笑)。

KENSHIN 休憩中爆睡してたもんね。

HAYATO あとはあれね! 昼間に撮った……なんて言うんだっけ? ティーパーティ? あのおしゃれな……。

REI アフタヌーンティーね。

HAYATO そう、アフタヌーンティー! 監督から「自由に会話しながらお茶を楽しんでいる画が欲しい」と言われたんですけど、メンバーみんな、すごい勢いで食べちゃうっていう……。

KENSHIN あはははは!

HAYATO チルな雰囲気を出したい気持ちはあるんだけど、何をしたらいいのかわからなくて!(笑)

KENSHIN 食べるか飲むしか……。

左からKENSHIN、NAOYA。

左からKENSHIN、NAOYA。

TETTA スウィーツやフードの食べ方もみんなわからないから、キョロキョロしながら手に取るし。

HAYATO 完成前の映像をチェックしたとき、初っ端3人連続でコーヒーに手をつけていて「飲みすぎだろ!」って。

一同 あはははは!

EIKU 全然大人の雰囲気出せてない(笑)。

HAYATO 慣れてなさすぎる!

KENSHIN だってアフタヌーンティーするのなんて初めてだもん!

NAOYA そうなんだよね。

EIKU 僕たちにはちょっとまだ早い……。

REI 生ハムやチーズなんかも、つまむ程度に楽しむものじゃないですか。2、3枚くらいを食べるのが妥当だと思うんですけど、EIKUがバクバク食べちゃうから!

HAYATO 画が変わっちゃうのですぐ継ぎ足されて。

REI なんかもう、イタリアンの店に来たみたいになっちゃって。

NAOYA おかわりお願いしたもんね。

REI マネージャーさんに「メシ食いに来てるんじゃないんだぞ」って怒られました。

一同 あはははは!

NAOYA まあとにかく(笑)、横浜のみなとみらいが舞台なので夜のシーンには観覧車がめちゃくちゃきれいに映っていたりもしますし。あとこれはちゃんと映っているかわからないんですが、僕らが4月にライブをやるパシフィコ横浜がすぐ隣にあったりもするので、そういったポイントも楽しんでもらえたらなと思います。「チルいワンエンってこういう感じなんだ」というのが伝わるんじゃないかなと思います!

NAOYA
NAOYA

NAOYA

夢に描いていたことを、こうして6人で実現できた

──昨年10月にスタートした47都道府県ツアーも後半戦。HAYATOさんとREIさんの出身地である静岡での公演が終わったばかりということで、静岡公演の感想を聞かせてください(取材は2月中旬に実施)。

HAYATO 地元でのワンマンライブは初めてだったので、やっぱりめちゃくちゃうれしかったです。REIくんは、感極まって泣いちゃって。

KENSHIN REIくん、リハからけっこう怪しかったんだよな。

REI いや、なんかね、静岡にいた頃の自分を振り返っちゃったのよ。というのも、僕と同じタイミングでダンスを始めた仲間がもう踊ることを辞めてしまっている中、最後の砦じゃないけど「お前は夢を叶えてほしい」みたいなことを言われたのを思い出しちゃって。僕は、実際にできるのかどうかもわからないまま「ダンスボーカルユニットをやりたい」という願望だけで東京に出てきた人間なので、当時のことを思うと「ここまで来たんだな」って。夢に描いていたことを、こうして6人で実現できたんだなと思うとね。そんな気持ちは地元じゃないと湧き上がらないものだったので……。

左からTETTA、REI。

左からTETTA、REI。

HAYATO 最後のMCのときにね。滝のような涙を流しながら。

REI それはあんまり言わなくていいです。ここはカットでお願いします(笑)。

──ツアーのライブ内容に関して言うと、1月に行われた豊洲PIT公演に参加したときに、皆さんとSWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)との一体感がさらに強まった熱狂を肌で感じたんです。ここまでライブを積み重ねてきた賜物なのではないかと思ったのですが、SWAGとの結束が強固になっている実感みたいなものはありますか?

NAOYA めちゃくちゃありますね。

HAYATO ライブハウスでのライブが多いので純粋に距離が近いのもあるし、そういった環境でSWAGがしっかり声を出す雰囲気を作ってくれるんです。その勢いのままで規模が大きくなると、あれだけの熱狂が生まれるんだなって……僕らもすごいなと思いました。「観るだけのライブもいいんですけど、SWAGと一緒に盛り上がるライブも目指していきたい」という気持ちは前からあったけど、今回のツアーでは“一緒に作る楽しさ”を味わってもらえるような選曲や盛り上げが実践できているので、そういったことの成果でもあるのかなと思います。

左からEIKU、HAYATO。

左からEIKU、HAYATO。

REI あと、物理的に距離が近いとSWAGのみんながどの曲で喜んでくれるのか、どの曲でどんなふうに盛り上がってくれているのか、僕ら自身もみんなの表情をよく見ながら知ることができるんですよ。メンバーの表情を近くで見てもらうだけじゃなく、僕らもみんなの感情をより汲み取れるようになったのかなという思いもすごくありますね。

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