1つ“唯一無二”だと誇れるものができた
──3大ニュースで今年を振り返ってもらいましたが、ワンエンにとっての2021年は今までよりも大きな広がりがあった1年でしたね。
HAYATO そうですね。これまでも僕ら“唯一無二”を目指していたんですけど、とはいえ「そのためにはいったいどうしたら?」という思いもどこかにあったんです。でも、今年で自分たちの方向性が明確になったというか。海外の方へ向けての発信も含め、SNSを頻繁に更新していた結果、1つ“唯一無二”だと誇れるものができたんですよね。
EIKU 南米の皆さんにたくさん応援してもらえるようになって、南米で流行っている曲が街中で流れていたら気付いたり、国旗に目がいったり。そういう変化もあったよね。
HAYATO そうそう。世界の音楽のトレンドにも敏感になりました。今、世界的にも南米のラテントラップみたいな音楽が流行ってきたりしているので、いいタイミングでアプローチできたかなとも思います。あと、日本のファンのみんなとも、配信などを通じて距離感が近くなったかなと思っていて。
──コロナ禍におけるあらゆる状況って、通常ならばアーティスト活動がすごくしづらいだろうと思うんです。だけど、ワンエンにはそこの壁があまりないのかなと思えるんですよね。それがすごいなと。
NAOYA ああ、確かに。
KENSHIN 逆に、コロナじゃなかったらここまでSNSをやっていなかったと思うよね。
HAYATO これまでだったらあまり“隙間の時間”を作れなかったんですけど、コロナ禍にあってはよくも悪くも空いた時間を使ってSNSの発信ができたからね。この変化をいい流れに持ってこれたなというのは僕たち自身も感じます。スタッフさんもすごく協力してくれたし。
──更新の頻度もそうですけど、その内容もフットワークが軽いというか。「こんなところまで私たちに届けてくれるんだ」と思うほど、飾らない姿を見せてくれていますよね。
NAOYA 作りすぎず、素の自分たちを見せることは意識しているかもしれないです。そのほうが見てくれる方も僕らに近付きやすいと思うし、友達みたいに思ってくれたらうれしいなって。ライブで実際に対面したときに、普段の姿とパフォーマンスとのギャップを感じてほしいという思いもあります(笑)。インスタライブもバンバンやってるしね。
HAYATO インスタライブは素を出しすぎてヤバいよね(笑)。あとになって「素を出しすぎた……!」と思うこともあるんですよ。それこそインタビューのときとか……ナタリーさんは何度も取材してくれているから僕らの素はもうバレていると思うんですけど、初めての媒体さんに対してカッコつけてしゃべったあとに「あのインスタライブ見てましたよ」と言われたりすると「めちゃくちゃ恥ずかしい!」って(笑)。
──お風呂から配信していたインスタライブ、とかですか?
HAYATO そうそう!(笑)
EIKU 伝説のお風呂配信(笑)。
NAOYA 「スッキリ」に出たときにも、スタッフさんから「お風呂配信見ました」と言われて(笑)。
HAYATO 「スッキリ」の撮影、めちゃくちゃ気合い入ってたから「真面目に、カッコいい雰囲気を出していこう」と思ってたのに(笑)。でもそんなことも忘れてしまうくらい、SNSでファンの方とコミュニケーションを取っているときは素を出してしまうんですよね。コメントでも、みんなすごく寄り添ってくれるし。
──そういう、自分たちの素をファンの皆さんの前でさらけ出すことが苦じゃないってことですもんね。
一同 全然ですね。
TETTA そっちのほうが全然ラクなんですよね。パフォーマンスのときにバッチリカッコつけてたらいいかなって。
──そういった皆さんの姿勢を含め、ONE N' ONLYはファンになるための敷居がすごく低いなと思うんです。
一同 おおー。
KENSHIN それ、うれしいです。
HAYATO めっちゃうれしい! 実際、TikTokきっかけで僕らのことが気になったと言ってくれる方はたくさんいて。そういう方たちをSWAGがどんどん迎え入れて、ファンの方どうしでコミュニケーションを頻繁に取ってくれているのもうれしいです。
NAOYA ただ、たまに「SNSの投稿が上がりすぎてて何を見たらいいのかわからない」って言われます(笑)。
一同 あはははは!
REI ファンのみんなも追いつけないっていうね。
EIKU 仲がいいんだよなあ(笑)。メンバーの仲のよさは、どのグループにも負けない自信があります。
TETTA 俺もそう思う。
REI あと、知らない間に互いを補い合っている感じがありますね。
KENSHIN 助け合いね。
──すごくいい関係ですね。ワンエンはもともとEBiSSHとさとり少年団の合同ユニットとしてスタートしたからこそ、活動が本格化した当初には期待感だけではないさまざまな声があったんじゃないかなと思うんです。だけど、皆さんは仲のよさと抜群のチームワークでそういう不安を打ち消して、ぐんぐん前へ進んでいるように感じます。
NAOYA ファンの方に恵まれているんだと思います。SWAGが優しくていい子たちだから、僕らももっと素を見せたいし、もっともっと仲よくなりたい。だから本当に、僕らとSWAGも友達みたいな関係性だと思います。
僕らはこういう見せ方もできるんだ
──そして、今年を締めくくる新曲「We Just Don't Care」が配信リリースされますが、まず発表されたビジュアルを見て驚きました。これまでのワンエンとは180°雰囲気が変わって……。
一同 あはははは!
EIKU そうですよね。「(衣装が)黒じゃない!」っていう(笑)。
HAYATO 僕らのことを最初から知っているとそうなりますよね。これまでずっと力強いコンセプトで、激しい曲ばかりやってきたから。ビジュアル撮影も面白かったよね。
EIKU 普段は黒い衣装だから、みんなの姿が見慣れなくて。中でもHAYATOの違和感が一番……。
HAYATO そうなんだよ!(笑)
一同 あはははは!
TETTA いつもセンターでにらみつけるような表情してるのに、今回は真っ白な衣装で美しい感じで。
HAYATO 最初はどうしてもいつもの感じが抜けなくて、「Dark Knight」のときみたいな表情をしちゃってたんですけど(笑)。
REI 僕はEIKUに「REIくんは私服が真っ黒だから、こういうの着たほうがいいよ」と言われました(笑)。
EIKU ホントに黒ばっかりなんですもん。白、似合うし「いいな」と思って。
HAYATO 表題曲の世界観に沿うようにこういうビジュアルになったんですけど、そもそも「We Just Don't Care」のようなミディアムバラードは、これまでだったら絶対に表題曲には選ばれなかったんですよね。
NAOYA 「We Just Don't Care」は聴く人の背中を押せるような曲になっているんです。コロナ禍で僕らも下を向きそうになったけど、「前向きに」と気持ちを切り替えて、2022年に向かって歩んでいってる。そうやって進むことができた僕たちだから届けられる曲なのかなと思います。だからこそ、今このタイミングで配信リリースすることになったんじゃないかなって。
REI 今まで強い曲が多かったからこそ、逆にしっとりとした今回のような曲はメッセージ性が映えるんじゃないかと僕は思っているんです。ワンエンは活動初期から楽曲のメッセージ性の強さを持ち味にしているけど、そこは今回も変わっていなくて。曲調と伝え方が変わったことで、「僕らはこういう見せ方もできるんだ」ということを強く打ち出せたのかなと思います。
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