ONE N' ONLY「We Just Don't Care」特集|“唯一無二”の2021年最後に届ける 真っ白な気持ちで世界広げる新作

ONE N' ONLYの2021年は、その名の通り“唯一無二”な1年だった。

YouTubeにアップされたミュージックビデオのコメント欄にはさまざまな言語で感想コメントが書き込まれるなど、これまでにも海外のファンから熱視線を集めていたワンエンだが、その人気が今年、TikTokで爆発。ブラジルやメキシコ、インドネシア、タイ、台湾などさまざまな場所からワンエンの投稿を楽しむファンが急増し、フォロワー数が日本人アーティストとしてはNo.1となる380万人(2021年12月上旬時点)を突破した。

独自の広がりを作り続けるワンエンが今年の最後に配信リリースするのは、これまでの攻撃的なイメージを覆すような優しいミディアムバラード「We Just Don't Care」だ。配信リリースを記念して、音楽ナタリーではメンバーにインタビューを実施。濃密だった2021年を「3大ニュース」「“裏”3大ニュース」で振り返ってもらうとともに、新曲について話を聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 斎藤大嗣

ONE N' ONLYの2021年3大ニュース

①TikTokフォロワー数が日本人アーティストNo.1に

HAYATO TikTokを通してファンの輪が広まっているのがうれしくて。今フォロワーが……。

KENSHIN 370万人。ありがたいですね(取材は11月上旬に実施)。

HAYATO 「日本のアーティストの中で一番」になったことで(日本テレビ系)「ZIP!」や「スッキリ」で特集を組んでもらったり、いろんなお仕事につながっていて。TikTokをきっかけに自分たちの名前が広まった年だったなと思います。

NAOYA 最初は「日本のアーティストで一番」と言われても実感がなかったけど、今は誇らしいというか。僕らの強みの1つになったと胸張って言えるよね。

KENSHIN 毎日投稿を続けてきてよかったよねえ。

EIKU 毎日投稿は意識してやっていたからね。

HAYATO 「これ、めちゃくちゃ盛り上がるんじゃない?」と思っていた動画がバズらなかったり、バズりを全然狙っていない動画がバズったり、難しいんです(笑)。だけどそこが面白さでもあるから、純粋に楽しみながらアップしていたのがよかったのかなと思います。気取らずに素の僕らを出しているからね。

ONE N' ONLY

ONE N' ONLY

──SWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)の皆さんの反応はどうですか?

HAYATO 僕らが海外に向けた動画を発信しているのを観て、最初は「どこの国の曲を踊っているんだろう?」って戸惑いもあったと思うんですけど(笑)、今はすごく楽しんで反応してくれます。日本のSWAGありきでこういう挑戦ができているんだなと思いますね。一緒に盛り上げてくれて、めちゃくちゃうれしいです。

──ちなみに、街中で「TikTokの人だ!」と反応されたりはするんでしょうか?

REI それは……ないですねえ!(笑)

HAYATO 海外のフォロワーがすごく多いから、まだ日本では見つかってないという(笑)。

TETTA ブラジルの街中のほうが見つけてもらえる可能性があります!

KENSHIN 見つけてください、僕らを。母国で!(笑)

②ホール公演初開催

HAYATO ずっと目標にしていたホールでのワンマン公演(7月開催「ONE N' LIVE ~Zepp Tour 2021~ "Special Edition"」)が叶いました。ライブハウスから会場をもっともっと大きくしていきたいよねと話していたんですけど、そんなタイミングでコロナ禍になってしまって。オンラインライブの日々が明けての中野サンプラザホールでのワンマンだったので……ステージに立ったとき、ヤバかったよね?

EIKU 感動したね。

HAYATO リハーサルでステージに立って、みんなで「これがホールか……」って言いながら景色眺めてね。

HAYATO

HAYATO

EIKU そのときに、いつもお世話になっている振付師の方が「やっと来たな」とボソっと言ってくれて、めちゃくちゃ泣きそうになりました(笑)。

REI 1つの節目じゃないけどね。見える景色がこれまでとは全然違ったから、リハの段階ですでに感動していましたし……同じ会場の2階席でほかのアーティストさんのライブをみんなで観た経験があったので。

KENSHIN そうそう。みんなで中野サンプラザホールにライブを観に行ったことがあって、そのときに「いつか僕らもここに立ちたいね」「まだまだだよなあ」と話していたから。自分たちがワンマンライブをできるようになったことに、感慨深さがありました。11月にやった2度目のワンマンはいい意味で余裕を持てて。演出も1回目よりも派手にできたし、少し板についた感覚がありました。

NAOYA ステージが大きくなっていくと、そのぶん空間を大きく使わないと観ている方にしっかりアピールできないということも学んで、いろんな曲の立ち位置を調整したりとか。そういう工夫もするようになりました。これまでになかった学びもたくさんありましたね。

③ポルトガル語の楽曲「L.O.C.A (PT-BR ver.)」リリース

HAYATO これもTikTokをきっかけに実現したことなんですけど、「こんなに応援してくれている南米の方たちにも僕たちの曲を届けたい」ということで、ポルトガル語の楽曲をリリースするという……ほかのグループはやっていないんじゃないかなということに挑戦しました。ポルトガル語、けっこう難しくて。レッスンもしましたし、しゃべれる人に立ち会ってもらってレコーディングをしたんです。これもまた大きな変化というか、挑戦だったよね。

TETTA ブラジルのSWAGとオンラインチャット会をしたときに、画面越しだけど初めて顔を見ることができて。そのときにうれしい感想も聞けたよね。

HAYATO 配信リリースはしたものの「発音は合ってるかな?」「意味は伝わっているのかな?」と不安だったんですけど、みんな「完璧!」とか「伝わったよ!」とか、うれしい言葉をたくさんかけてくれたんです。

KENSHIN うれしかったよね。

EIKU 実際に現地に行ってポルトガル語で歌った曲を生で届けたいという新たな夢もできました。

EIKU

EIKU

KENSHIN 最近だとインドネシアとかタイの方によくフォローしてもらっているから、いろんな国の言葉で曲を作っちゃうのはどう? それこそ“唯一無二”だよね。

HAYATO もちろん日本のSWAGもちゃんと聴いてくれていて、それもすごくうれしくて。「L.O.C.A」は日本語でも配信リリースをしているんですけど、ポルトガル語バージョンを楽しんでくれて、こっちのほうが耳に馴染んじゃったっていう子もいるくらい(笑)。僕らの挑戦を応援してくれていて、優しいなと思います。この間の中野サンプラザホールでも、1曲目に「L.O.C.A (PT-BR ver.)」をやったんですよ。

KENSHIN SWAGのみんなはいい反応をしてくれたけど、対バンライブでやったときは「この人たちは何語で歌っているんだ?」みたいになっちゃって(笑)。その反応も面白かったです。

ONE N' ONLYの2021年“裏”3大ニュース

①サウナブーム到来

TETTA 6人全員がサウナにハマりました。それぞれ通ってたし、一緒に行ったりもしたし。グループ全員がハマることってなかなかないと思うので、これはニュースかなと。

HAYATO きっかけはなんだったんだろうね? 舞台で共演した方と行ったりもしたよね。あとは家が近い人同士。

KENSHIN 僕はメンバーに誘われて行って、しっかりハマった人です(笑)。そこから1人で行くようにもなって。

TETTA みんなが整った1年でした(笑)。

TETTA

TETTA

②NAOYAのフリーマーケットにメンバー殺到

HAYATO NAOYAくんのフリマは毎年恒例なんですが、今年は特にすごかった。

TETTA NAOYAの家に行って、彼が着なくなった服を試着して、持って帰るというイベントです。

HAYATO NAOYAくんの家って、服があふれているんですよ。着ない服もたくさんあるので、僕らがもらいに行ってあげてる。

NAOYA 嘘つくなよ!(笑)

HAYATO はい、ホントは押しかけてます(笑)。

NAOYA 今日EIKUが着てきたパーカーも俺のです(笑)。

HAYATO みんな2日に1回くらいはNAOYAの服を着てます。

──なぜ今年は盛大に開催したんですか?

NAOYA 断捨離ですね。保管するスペースがなくなってきてしまって、めちゃくちゃ断捨離したんです。

NAOYA

NAOYA

HAYATO リハーサルスタジオに持ってきてくれるときもあるんですよ。

──NAOYAさんは、メンバーが自分の服を着ているのを見てどう思うんですか?

NAOYA うれしいですよ。REIは花柄のパンツめっちゃ気に入ってるよね?

REI はい。週4、5で着てます。

KENSHIN めちゃくちゃ着てる(笑)。

EIKU さすがに着すぎでしょ(笑)。

NAOYA でもREIに似合ってる。

HAYATO いろんなテイストのアイテムを持ってるから、もれなくみんなにハマるんですよね。

③REIの手作り弁当、大好評

TETTA REIがみんなにお弁当を作ってくれるようになった! これはデカいです。REIは料理が得意だからいろんなメニューを作るんですけど、あるときから「お弁当作ってくるから、おかず何がいい?」って聞いてくれるようになって。「これがいい」とリクエストすると、ホントに作ってくれるんです。日替わりで5人順番にお弁当持ってきてくれてね。

REI 1人だと作っても余っちゃうんで、ちょうどいいかなって。てか、だいぶ前に少しやっていただけなんですけど、みんなことあるごとにお弁当の話をしてくれるから、またやりたいですね。

REI

REI

HAYATO 毎日待ってるんですよ。

EIKU マジで、いつでもいいよ。

TETTA 次はデザートが欲しいかなあ……。

HAYATO 確かに。スイーツ作ってほしい!

REI デザート!?(笑)

KENSHIN そうじゃなくても、今年中にもう1周しよう、お弁当。

──お味の感想を聞いてもいいですか?

一同 めちゃくちゃうまいっす!

KENSHIN 味付け上手だよねえ。

KENSHIN

KENSHIN

EIKU 僕が好きなのは、茄子の味噌チーズ……だっけ?

NAOYA あれね! REIの家に行ったとき作ってくれたやつ。

REI 田楽味噌を使って、茄子に味噌と大葉とチーズと白ごまを乗せて……。

TETTA うわ、食べたくなる……!

HAYATO 明日家行こっか。

TETTA 豚の角煮もおいしかった。コーラで煮るんですよ。

REI 普通の鍋で煮たんで、次は圧力鍋でやりたいんですよね。

HAYATO めちゃくちゃ本格的なんだよな。

──レシピ本出版の予定はないんですか?

REI 考えてはいるんです。レシピのストックもあるんですけど、レシピ本となると「誰が作ってもおいしくなるように」と考えてしまって、ちょっと手間取っちゃうというか。

HAYATO 俺らが好きなものを載せてくれたらいいよ!

REI 感覚でやっている部分もあるので。正確な分量を決めることとか、作るときの環境なんかを考えると……レシピってけっこう大変なんですよ。

HAYATO でも出そう! 楽しみ!