OCTPATHインタビュー|「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」で出会った8人がともに手を取り、目指す場所とは

サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」の元練習生によるボーイズグループ・OCTPATHが、2月9日にメジャーデビューシングル「IT'S A BOP」をリリースした。

OCTPATHは太田駿静、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、小堀柊、高橋わたる、冬馬、四谷真佑の8名からなるグループ。昨年11月15日より公式SNSアカウントで各メンバーのティザー映像とアーティスト写真が順番に公開され、1人発表されるごとに大きな話題を呼んだ。グループ名のOCTPATHには「8人(OCT)ならではの道(PATH)をファンの皆様と共に歩み、固定概念にとらわれない変幻自在な活動をし、常に上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求していく」というメンバーの思いが込められている。

1stシングルにはテレビドラマ「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」の主題歌としてオンエアされている表題曲「IT'S A BOP」に加え、「Be with you」「Playboy」を収録。「Be with you」は冬馬、「Playboy」は古瀬が振り付けを担当しており、メンバーの魅力やクリエイティビティ、歌、ダンス、ラップのスキルが発揮されたデビュー作となっている。音楽ナタリーでは8人にインタビューを行い、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」終了後の過ごし方から1stシングルに注ぎ込んだこだわり、グループのビジョンまでじっくりと話を聞いた。大きな夢と期待を胸に抱いて走り出す8人の“今”を感じてほしい。

取材・文 / 岸野恵加撮影 / YURIE PEPE

メンバー紹介

太田駿静

太田駿静

生年月日:1999年11月6日
メンバーカラー:紺
特技:バスケットボール
グループでの役割:前向きリーダー

海帆

海帆

生年月日:1999年1月24日
出身地:大阪府
メンバーカラー:黒
特技:スケートボード、ビートボックス、アクロバット、即興ダンス、英語
グループでの役割:ラップ担当

栗田航兵

栗田航兵

生年月日:2002年1月27日
出身地:愛媛県
メンバーカラー:オレンジ
特技:ホイッスルボイス、耳を動かせる
グループでの役割:どんよりした空気を浄化する担当

古瀬直輝

古瀬直輝

生年月日:1998年11月11日
出身地:大阪府
メンバーカラー:赤
特技:振付、アート(お絵描き、動画編集)
グループでの役割:グループの情熱お母さん

小堀柊

小堀柊

生年月日:2003年2月11日
出身地:東京都
メンバーカラー:水色
特技:テニス、どこでも寝れる
グループでの役割:末っ子担当

高橋わたる

高橋わたる

生年月日:2000年12月3日
出身地:埼玉県
メンバーカラー:ピンク
特技:サッカー、かかとリフティング、ファッションコーディネート
グループでの役割:カリスマ彫刻

冬馬

冬馬

生年月日:1998年2月21日
出身地:インドネシア
メンバーカラー:白
特技:作詞作曲、楽器演奏(ギター・ドラム・ピアノ)、5カ国語が話せる(英語、インドネシア語、フランス語、韓国語、日本語)、フェイク
グループでの役割:歌担当

四谷真佑

四谷真佑

生年月日:2000年2月11日
出身:神奈川県
メンバーカラー:黄緑
特技:作詞&作曲、お芝居
グループでの役割:マイナスイオン

やっと言えた!

──まずは、デビュー本当におめでとうございます。

一同 ありがとうございます!

OCTPATH

OCTPATH

──皆さんは「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」(以下「プデュ」)で一度悔しい思いをしたからこそ、喜びもひとしおだと思います。番組が終わってからは、それぞれどのような日々を過ごしていたんでしょうか?

栗田航兵 「プデュ」でデビューする以外は考えていなかったので、「もうアイドルは目指さないかな。就職しようか」と思っていました。そこへ吉本からお話をいただいて、親や友達に相談したら「話だけでも聞いてみなよ」と言われて。そしたらこんなに素敵なプロジェクトだったので、憧れたアイドルという道にもう一度踏み出してみようかなと思いました。

古瀬直輝 僕は番組の途中で辞退することになってしまって、本当にどん底というどん底を知ったんですけど、そこでファンの方のありがたみを本当に実感しまして。絶対にこの夢をあきらめられないし、またステージに立ちたいという気持ちと、ファンの方に感謝を伝えたいという気持ちでいっぱいでした。吉本からお話をいただいたときは、いろいろ悩みはしましたが、メンバーと改めて会ってみて同じフィーリングを感じたので「やるぞ」と気持ちを固めましたね。

冬馬 僕は働いていた会社を辞めて「プデュ」に参加したので、デビューを達成できず最初の1週間は落ち込み続けてしまって。でもファンの方や家族、親友がたくさん支えてくれて「これじゃダメだ」と思い、ケーキ屋でアルバイトをしながら、また夢へ向かってダンスの練習をしたり、曲を作ったりして自分を磨いていました。関西に行く用事があったときは、海帆と会って一緒に振りを作ったりもして。

海帆 交互に振りを付けて。インスタにも載せたんですけど、すごく楽しかったですね。

──番組終了後も元練習生同士で交流している様子がうかがえて、ファンの方はうれしかったと思います。

冬馬 はい。駿静ともよくLINE通話をしたり歌の動画を送り合ったりしていました。

太田駿静 しょっちゅうやりとりしてたよね。僕も番組が終わってからは「福岡に帰ろうかな」「海外に行こうかな」とかいろいろ考えたんですけど、シンプルに自分が何をしたいかを考えたら、「やっぱり舞台に立ちたい」と。このグループのお話をいただいたときはすごく悩んだんですが、メンバーがこの8人だったということが大きかったです。

──「プデュ」の視聴者として見えている範囲の感覚にすぎないですが、8人のメンバーが発表されたときは、それぞれ縁があるメンバーが集まっているなと感じました。太田さんと栗田さん、古瀬さんと四谷さんは最初のレベル分けテストから同じチームでしたし、古瀬さん、小堀さん、四谷さんはグループバトルのSIX PLANETSで熱いドラマを見せていましたし。

冬馬 僕と駿静は「花束のかわりにメロディーを」チームで一緒でしたね。

栗田 あと冬馬と海帆は仲がよくて、ファイナル前の「デビューしよう2人で」って抱き合うところは感動的だったよね。海帆、自分でも「いやあ、あそこいいわー! 名シーン!」って言ってるもんね(笑)。

海帆 本編で使ってくれてありがとうございます、と思いました(笑)。

──そして古瀬さんが辞退となったことで、代わりに一度脱落した高橋さんが繰り上がりポジション評価に進んだという、運命的なつながりもありますね。

古瀬 縁を感じています。自分が辞退するまでは、番組の企画で1回一緒になったくらいで、わたるとはそんなに関わりがなかったんです。でも僕の代わりにわたるが上がると聞いたときに、彼の実力は知っていたから率直に応援する気持ちになったし、吉本からグループの話をいただいたときも「わたるが一緒ならぜひやりたいです」とお伝えしました。

高橋わたる うれしいです。S極とN極という感じですよね。引かれ合うという……ちょっとうまいこと言っちゃいました。

小堀柊 うまくはないよ(笑)。

高橋 (笑)。僕は「プデュ」で同じグループになった人があまりメンバーにいなかったので、率直に楽しみで。ワクワクと楽しみで「わたわた」でしたね。

栗田 わたるだけに。

高橋 ナンバーワン、オンリーワンを目指したいです。

高橋わたる

高橋わたる

──(笑)。OCTPATHのメンバーは11月15日からSNSで2人ずつ発表され、Twitterのトレンドに入るなど毎回かなり話題になりましたね。ファンの反響は皆さんの想像以上でしたか?

太田 そうですね。想像した通り?って言うと変なんですけど……。

冬馬 想像していたより大きかったよね。

太田 うん。なんて言うんだろう……まとまらないので先にどうぞ(笑)。

小堀 (笑)。僕は「プデュ」が終わってからインスタのアカウントを作って、ストーリーズでファンの方へメッセージを送ることを毎週続けてたんです。毎回みんながリアクションをくれるから、途中から「デビューが決まったよ」と言いたくて仕方なくて、すごく葛藤してました。早く伝えて安心させてあげたかったので、発表されたときは「やっと言えた!」という達成感が大きかったです。

四谷真佑 僕はファンの方の気持ちがわかるというか。自分も本国の「プデュ」を観ていたときに、脱落した人を応援し続けるって難しいなと感じていたんです。友達に「この子のファンなんだ」と話すにしても、所属が決まっていない一般人だと大きな声で言いづらいというか。そういう心境がわかるので、正式に発表できて、自分がファンの方の「推し」としていられるのはすごくうれしいです。

冬馬 発表されたとき、ファンの方から温かい言葉をたくさんいただいて、さらに「期待に応えたい」と気が引き締まりました。「脱落したメンバーで結成されたグループ」という肩書きなしで、今後この素敵な8人でやっていくぞ、って。

太田 ……ですねえ! やっとまとまりました。僕も本当にうれしかったです。

一同 だいぶ時間かかったのにそれだけ?(笑)

太田 失礼しました(笑)。でも本当にうれしかったに尽きるし、それ以上に「始まったな」という実感も湧いてきましたね。一層がんばる気持ちになれました。

太田駿静

太田駿静

いろんな案を出して、“OCTPATH”に行き着きました

──OCTPATHというグループ名はどのように決まったんですか? 初見の人はその響きから必ずタコを思い浮かべるであろう、かなりインパクトのある名前ですが。

四谷 最終的にはもちろんスタッフさんやいろんな方の判断がありましたが、グループ名は自分たちで考えたんです。

栗田 完全にゼロから。メンバーが8人なので、8にまつわることや目指していきたいことをみんなで書き出して、そこから単語をつなげたりしていろんな案を出して、OCTPATHに行き着きました。

──名前に込められた「8人(OCT)ならではの道(PATH)をファンの皆様と共に歩み、固定概念にとらわれない変幻自在な活動をし、常に上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求していく」という思いを知って、とても素敵だなと思いました。人気も実力もある皆さんなので、徹底的にスタイリッシュに見せることもできると思うんですが、どこか親しみやすさが漂っているところも魅力の1つですよね。結成して最初の歌唱披露も、まさかのニッチェさんの持ち曲のカバーで「痩せたい 痩せたい」と歌い上げるという。

一同 あははは(笑)。

栗田 作戦通りですね!(笑)

太田 ファンネームは「THme(スミー)」なんですが、これには「ファンの皆さんと永遠に歩んでいく」という意味が込められていまして。はい。あとはタコの墨とももちろん掛けていますね。

──ちなみに先日Twitterで栗田さんと小堀さんがタコ口の写真を載せていましたが、あれは公式ポーズなんですか?

小堀 あれは本当にたまたまです(笑)。

栗田 タコ口だから出そうと思ったわけでもなくて。でも自然にタコに寄っていっちゃうのかな。切っても切り離せないところがありますよね。

──吸盤があるから吸着力も高いですもんね。

高橋 うわー、そうだ!(一同拍手)

栗田 引っ張りダコ、ってね! どんどん出てくる(笑)。