OCTPATHインタビュー|「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」で出会った8人がともに手を取り、目指す場所とは (3/3)

世界に存在する“多様性”を尊重したい

──そして最後の「Be with you」は、感動的なバラード曲です。この曲では冬馬さんがコレオグラファーとしてクレジットされていますね。

冬馬 はい。歌がメインのバラードなので、振り付けはあくまで味付けのような感じなんですけど、手話を取り入れています。歌詞には出ていないメッセージを手話で表現している部分もあるので、そういうところもファンの方に届いたらいいなと。

──手話はもともと習得されていたんですか?

冬馬 いえ、これが初めてです。曲だけではなく、世界に存在する多様性なども尊重するという意味でも変幻自在なグループになりたいという思いがあって。耳が聞こえない方にも曲を伝えたいという気持ちももちろんあるんですが、さまざまな立場の方がいて、全員に音楽を楽しむ権利があるんだよということを楽曲を通して表現したいなと思って、手話を取り入れました。このために2週間くらいずっと手話の勉強をしていましたね。ただ単純に「手話を入れましたよ」では終わりたくなくて、実際に耳が聞こえない方はどういう気持ちでいるのか、どうやって音楽をエンジョイしているのか、そうしたことを手話のプロの方にお話を聞いて完成させました。

高橋 そうだったのか……。

小堀 知らなかった。

冬馬 サプライズにしたいなと思って、メンバーにもあまり言ってなかったんです。ぜひ楽しんでいただきたいですね。

冬馬

冬馬

──それぞれのボーカルが冴え渡る楽曲ですが、特に聴きどころを挙げるとするとどこでしょう?

冬馬 僕は、ブリッジに入る部分の「偶然じゃなくて」ってよっつ(四谷)が歌うところが好きですね。いい感じのニュアンスで、世界観が変わる感じがします。

太田 僕のパートも「この絆は途切れない」とか、思いを伝えやすかったですし、全部聴いてほしいですね。歌詞の1つひとつの言葉に無駄がないというか、全部に魂がこもっているなと思います。

栗田 どの詞を見ても本当に素敵な言葉で、ここを聴いてほしいというよりフルでこそ伝わる曲だと思うので、通してしっかり聴いていただきたいです。

冬馬 この曲は、グループで歌っているけど全員で歌う部分が1つもないのがユニークだなと思っていて。それぞれのバックグランドを表現しつつ、お互いをリスペクトしてバトンを渡しながら歌った曲です。レコーディングする前日にみんなで集まって、スタジオを薄暗くして「ボーカルのスキルや英語の発音は全部忘れて、気持ちを伝えることに注力して歌ってみよう」と試してみたんですよ。レコーディング当日も、自分が歌わないときはほかのメンバーの表現をしっかり聴くようにして。最初から最後までストーリーがある曲ですね。

古瀬 僕は仮歌をいただいたとき、最初の2行で号泣しました。そのとき外にいたんですけど、泣きながら歩いてました(笑)。

栗田 直輝くんは感受性が豊かなので、歌にもそれがすごく表れていて。入りの部分は直輝くんの感情の入り方がすごいです。

古瀬 共感できる歌詞なので、いろんなシチュエーションに当てはめて聴けるかなと思います。

──3曲とも表現はかなり異なるんですが、改めて俯瞰すると、ボーカルもダンスもラップも、皆さんの魅力が余すところなく詰め込まれた1枚だと感じました。完成してみて、手応えはいかがですか?

太田 あります!

冬馬 どこにありますか?

太田 なんだろう、衣装もMVも全部を自分たちで作り上げたので。

──衣装も皆さんのアイデアで作っているんですね。

高橋 僕と直輝くんで意見を出させてもらいました。

太田 全体的に思い入れがすごくあるシングルになりましたね。

冬馬 これからの僕たちの夢や目標も込められていて、本当にゼロから8人で作り上げたという感覚ですね。もともと普通に学校に行っていたり会社で仕事をしていたりと別々のバックグラウンドを持っていた人たちが、一気に1つになって、やったこともないことを成し遂げたという。メンバーの仲もすごく深まりましたし、この1枚でOCTPATHという存在が広く知れ渡ってくれたらいいなと思います。

四谷 この3曲を通して僕たちの100点は出せたと思うんですけど、2ndでは120点を出したいし、3年後には428点を出せたらいいなと。

四谷真佑

四谷真佑

高橋 「ヨツヤ」をすかさず入れるなよ(笑)。

太田 1stで「ここはもう少しこうできたな」っていう点も見えてきたので、2ndはそれを生かせますから。「もう俺たち……どこまで行っちゃうの?」って、自分たちが怖いですね。

この8人でいられたら、それでいい

──今後もいろんな挑戦を見せていただけそうで、とても楽しみです。近年ではボーイズグループがたくさん誕生していて、「プデュ」の練習生で結成されたグループも増えてきました。その中で、OCTPATHならではの強みや魅力を挙げるとすると何になるでしょうか?

海帆 僕たちが最初に集まったときに、「それぞれが自己プロデュースをして、自分の名前を大きくして、結果的にメンバーに貢献する」という目標が掲げられていたんです。グループとしても個々としてもがんばっていきたいですし、僕たちはリーダーを決めず「それぞれがリーダー」という責任感を持って活動しているんですけど、それぞれがお互いを高め合っていけるグループだと思います。今後は1人でも活躍できるようにコツコツと積み上げている段階なので、やらなきゃいけないことも山積みなんですけど、少しずつみんなで成長していきたいです。

冬馬 「ボーイズグループはこういうもの」というイメージが世の中にはあると思いますが、僕たちの場合は、1つのものにとらわれず、あらゆるカルチャーをミックスしていっていいものを作り上げたいですね。楽器を勉強したり、多様性を尊重したり。そういう点がほかのグループとは違うのかなと思います。1stはヒップホップでしたけど、2ndではまた違ったものを表現できると思います。

太田 OCTPATHっていうジャンルを作っちゃいたいですね。唯一無二の。

──最後に、これからOCTPATHとしてやってみたいことをそれぞれ教えていただけますか?

小堀 「武道館に立ちたい」という目標はみんなで話しています。あとは、いろんな世界へ行きたいねと。旅行ではなく、撮影やライブでいろんな国を飛び回りたいです。

小堀柊

小堀柊

高橋 僕は賞を獲ったりCMに出たりして、僕たちを観てもらえる機会が増えたらいいなと思っています。なんらかの形で知ってもらって、ファンの方がどんどん増えていったらうれしい。アリーナツアーもしたいですね。

四谷 僕も入り口を増やしたいなと思っていて。せっかく8人もいて、それぞれ個性も強いので、それぞれが輝けるお仕事をいただいて、そこからグループを知っていただけるような入り口を増やしていけたら、グループとしてやれることも増えていくのかなと思っています。

栗田 僕はそうですね……この8人でいられたら、それでいいです。

一同 おおー!

太田 ヤバい、キュンとしたわ。

栗田 目標とかも大事だと思うんですけど、ずっとこの8人でやっていけるのがいいなと思います。

太田 長続きするアイドルって素敵よね。僕はインドネシアとかに行きたいですね。冬馬の故郷のバリ島でライブをしたい。あとは僕は占いが好きなので、占われたいです。

古瀬 僕も、個々の活動がグループの活動につながるといいなと思うし、8人がずっと一緒にいられたらいいなと思います。

冬馬 僕は栗ちゃんと一緒で、とにかくこの8人でいたいです。いいパフォーマンスをするのはもちろんなんですけど、世界のいろんな場所に8人で行って、いろんな景色を見て、いろんなバックグラウンドの方たちとコミュニケーションを取りたい。先ほどおっしゃっていたようにボーイズグループが今はたくさん出てきていて、レッドオーシャンという感じだと思うんですけど、その中で僕たちは掲げているコンセプトを大切にして、いろんなことに挑戦したいです。

海帆 僕は……この8人で、サバゲーがしたいです。はい。

四谷 めっちゃ短い(笑)。

小堀 あ、もう1つ思いつきました! デカい夢です。最後にいいですか?

一同 おおお?

小堀 「吉本ワールド」! お笑いやエンタテイメント、音楽番組などがすべて融合したような都市を作りたいです。エンタテインメントで世界を包み込みたいですね。

一同 それはすごいわ!(拍手)

栗田 1つの文化というか、カルチャーをね。

太田 僕たちで作り上げていきましょう!

OCTPATH

OCTPATH

イベント情報

OCTPATH 1st FANMEETING Be wiTH me

  • 2022年2月11日(金・祝)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
    [第1部]OPEN 14:00 / START 15:00
    [第2部]OPEN 18:00 / START 19:00

プロフィール

OCTPATH(オクトパス)

2021年に行われたサバイバルオーディション「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」元練習生の太田駿静、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、小堀柊、高橋わたる、冬馬、四谷真佑の8名からなるボーイズグループ。グループ名のOCTPATHには「8人(OCT)ならではの道(PATH)をファンの皆様と共に歩み、固定概念にとらわれない変幻自在な活動をし、常に上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求していく」という思いが込められている。2021年11月にグループの結成を発表。2月に鈴木伸之主演ドラマ「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」の主題歌を表題曲とした1stシングル「IT'S A BOP」をリリースし、よしもとミュージックとユニバーサルミュージック合同会社の共同音楽レーベル・YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.よりメジャーデビューした。同月に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で1stファンミーティング「OCTPATH 1st FANMEETING Be wiTH me」を開催する。