No title|17歳が等身大で届ける、旅立ちの歌

「どういうこと?」

──No titleにはもう1つ大きなトピックがありますね。ほのかさんがGReeeeNの楽曲を映画化した作品「愛唄 ー約束のナクヒトー」のエンディングテーマ「約束 × No title」を、GReeeeNと一緒に歌うということで(参照:GReeeeN×No title、映画「愛唄」ED主題歌でコラボ)。

ほのか はい……!

──GReeeeNさんとのコラボの話がきたときは、率直にどういった心境でしたか?

ほのか(Vo, G)

ほのか 自分じゃない人に起こっていることのように感じましたね。GReeeeNさんの映画の曲に女性アーティストの声が必要で、透明感を求めているのでほのかさんになりましたと言われて、「え?」って。その2、3日後にすぐに東京でレコーディングでした。

──何がなんだかわからないけど、とりあえずレコーディングをして。

ほのか はい。「LINEオーディション」でグランプリを取ったときみたいな感覚でしたね。光栄なんですけど、映画のクレジットにNo titleの名前が載るというのが、現実味がなさすぎて。

──曲の冒頭がほのかさんの歌なので、自分の歌声で映画のエンディングが始まるということですよね。

ほのか そうなんですよ……! エンディングで最初に飛び込んでくるのが私の声なのかと思うと、レコーディングにも気合いが入りましたね。

──この曲の歌詞をどう解釈しましたか?

ほのか 冒頭の歌詞は、映画に登場するヒロインから主人公の男の子に向けた言葉と言うか。この曲も大切な人にエールを送るような内容になっていると思いましたね。誰かの心に寄り添いたいという意思が感じられたので、そういったことを心に置いて歌いました。

──GReeeeNのプロデューサー・JINさんとはどういったやりとりをされましたか? JINさんはNo titleのデビュー曲「rain stops, good-bye」のプロデュースを手がけた方なので、ほのかさんの歌のこともよくわかっていると思います。

ほのか JINさんにはレコーディングに立ち会っていただきました。「ありのままに歌って」と言われましたね。あと、GReeeeNさんの声をちゃんと聞いてタイミングを合わせたり、歌い方をそろえることだったり。デビューしたときは「こういう心構えでいこう」というメンタル的な指導が多かったんですけど、今回は技術的なことも教えていただきました。

あんべ ほのかが冒頭を歌ったあとにGReeeeNさんの声が入っているのを聴いて、改めてほのかとGReeeeNさんが一緒に歌っているのがすごいなと……。

ポチ 冒頭のピアノがほのかの声に合っているなと思いました。コラボが決まったときは、本人も実感がないと言っていますが、メンバーも全然現実味がないです(笑)。「映画!?」って。

ほのか 「どういうこと?」って話してたよね(笑)。

──来年1月の映画公開が楽しみですね。

ほのか 映画館で聴いたら、また感動すると思います。

高校生活最後の一年は

──もうすぐデビューから1年が経ちます。来年はどういった活動に力を入れていきたいですか?

ほのか 来年は受験生なので、音楽と学業の両立を引き続きがんばっていきたいです。あと、曲作りのスピードをさらに上げていきたいですね。いろんな曲にもチャレンジしてみたいです。

──具体的にはどういう曲を?

ほのか 今まではポップな感じの曲が多かったので、シンセの音色が強い曲とか、バラード、あとポチが椎名林檎さんの影響をかなり受けているので、神秘的な感じの曲もやってみたら面白いんじゃないかなって思っています。

ポチ 今までとは全然違った感じの曲を作ってみたいですね。あと、高校卒業までにワンマンライブをやりたいです。

あんべ うん。青森県でワンマンライブをやることがバンドの目標の1つなので、ワンマンライブができるように曲を増やしたり、もっとライブを経験して技術を上げていきたいですね。

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