乃木坂46 梅澤美波・遠藤さくら・一ノ瀬美空インタビュー|7年ぶりアルバム「My respect」への思い (2/3)

3人それぞれの“My respectポイント”は?

──ちなみに、今日のお三方それぞれの“My respectポイント”を挙げるとしたら、どんなところになるんでしょう。まずは梅澤さんのリスペクトポイントについて、後輩の遠藤さん一ノ瀬さんから聞かせてください。

遠藤 私は仕事との向き合い方リスペクトで。

梅澤 わあー。

遠藤 メンバーの誰よりも真剣に向き合ってる。「そんなところまで見てくれていたのか」と驚かされることが多いので、そこは本当にリスペクトしています。

一ノ瀬 私は本当にたくさんあるんですけど……特にリスペクトなのは、どんなときもパッと振られたら、その人にとって一番必要な言葉をバコーンと返してくれるところ。すごいんですよ! 球が速すぎて見えない(笑)。この一瞬でどうやって言葉を組み立てたんだろう?って。梅さんが言った言葉を聞いて「あっ、この人が今一番欲しかった言葉はこれだったんだろうな」っていつも思います。いつどんなときでも説得力のある言葉をくださるので、1回頭の中を見てみたい(笑)。たぶん引き出しがいっぱいあるんだろうな。

──なるほど。では次に遠藤さんの“My respectポイント”を。

遠藤 ありますかねえ……。

梅澤 (肩を支えながら)ねえ! でも、こういうところも遠藤の好きなところで……本当にすごい子なんですよ。入って間もない頃にいきなりセンターを任されたりとか、乃木坂46の大事な場面を担ってきた人で。遠藤は言葉にするよりも背中で語るタイプ。そこがめっちゃ乃木坂。先輩を見て育ったからこそこうなんだろうなと思うし、こういう子だからこそ乃木坂46に導かれたんだろうなっていう。“乃木坂46”の等身大の人物像みたいなものが、この子に詰まりすぎていて。愛され力というか、「この子を助けたい」と思わせる力。それってみんなが持てるものではないし、気付いたらちょっと触れられないところまで成長している感じとか、すぐどこかに行ってしまいそうなはかなさは、これまでの先輩たちにもあった乃木坂46っぽさだと思うんですよ。こう見えてめっちゃグループのことを考えてるから「もっと言葉にしな」って思うんですけど(笑)、自信がなさそうなところもかわいらしい。尊敬するところばかりですね。

梅澤美波

梅澤美波

──梅澤さん、評論家・レビュワーとして秀逸ですね。表現とまとめ方がうまくて。

梅澤 えー(笑)。

──一ノ瀬さんが思う遠藤さん“My respectポイント”は?

一ノ瀬 さくらさんは、空気操りマンです。

遠藤 どういうこと?(笑)

一ノ瀬 さくらさんが真ん中にいると一気に空気の色が染まるというか、乃木坂46としてカチッとする感じがあって。ライブのパフォーマンスでも、色が付くんですよ! それに、ちゃんと周りを見ている空気操りマンなので、ほかの人がちょっと落ち込んでいるときとか、変化にも気付いてくれる。さくらさんなりの寄り添い方でさりげなく助けてくれるから、「なんで知ってるんだ?」みたいな。周りの空気も感じ取ってくれる、空気操りマンです(笑)。

──なるほど(笑)。そんな一ノ瀬さんの、先輩たちから見た“My respectポイント”を教えてください。

梅澤 美空は、カッコいいです。ふわふわ女子に見えるかもしれませんけど、実はすごく芯があって、つらいときこそ笑顔なのが強いなと思う。5期生は入ってきたときから求められるものが大きすぎて……どのメンバーも入ってすぐの頃は多くのことを求められるけど、5期生にはそのプレッシャーがより強くかかっていた気がして。そんな中で、美空は自分なりのアイドルとしてのあり方を考えながら強くなって、今ちゃんと自分のやりたいことや目標を口に出している姿を見て「ああ、ちゃんと力を蓄えて強くなっていたんだなあ」と感じました。きっと1人でたくさん悩んでいたんだと思うんです。その強さがグループの力になっているし、めっちゃ多才だから、これからいろんな扉を乃木坂46の一員として開いてくれるんだろうなと期待しています。頼られすぎてしまうので、自分が輝くことを第一に考えてほしいです。

一ノ瀬 ……泣きそうです(笑)。

遠藤 本当に、乃木坂46としてのあり方は梅澤さんが言ってくださった通りなので、私はじゃあ……美空ちゃんは人との距離天才マンです。

一ノ瀬 んふふ(笑)。

遠藤 すごい上手なんですよ。人との距離感や詰め方が絶妙で。私も「あれ? いつからこんなにしゃべるようになったっけ?」と思っちゃうくらい、スッと懐に入ってくる。だからみんなから愛されるし、みんなから求められるんだなって。自分で考えて消化して、ということが多い子だと思うので、先輩としてちゃんと見てあげられる自分でもありたいし、もっとのびのびとやってほしいです。

遠藤さくら

遠藤さくら

直視できないくらいキラキラな6期生の「全力ラップタイム」

──改めてアルバムの話を。今作には3期から6期まで、それぞれ期別の新曲も1曲ずつ収録されています。6期生の「全力ラップタイム」はめちゃめちゃフレッシュな青春ソングですよね。皆さんの目に後輩の6期生はどう映っていますか?

梅澤 あまりにもキラキラで。きっと本人たちは自分たちがどう見えているのかもわからず、乃木坂46になろうともがいているときだと思うんです。でも私たちから見たらもう全然乃木坂46だし、まぶしすぎる存在。このキラキラ感って、きっと今しかないものだから、直視できないくらい(笑)。心の内が全部見えるようなパフォーマンスをしているからこそ、一緒にライブを作っていると涙が出てくる。そんなキラキラな子たちが、こんなさわやかで温かい楽曲をもらっているというのもすごく納得だし、将来6期生のみんなにとって大事な曲になっていくんだろうなと思います。

──一ノ瀬さんにとっては初めての後輩ですし、6期生の存在によって「もう年少組ではいられない」というか、ある意味プレッシャーに感じる部分もあるんじゃないでしょうか。

一ノ瀬 私たち、1年目はよく耳中のモニター越しに「フレッシュさが足りない!」って言われ続けていたんですよ(笑)。たぶん私たちは「成長しているように見られたい」と考えすぎてフレッシュな感じを隠していたというのもあったと思うんですけど、キラキラが足りないのが5期生の課題で。それに比べて6期生は、ちゃんと成長しながらもいつまでもキラキラしていて、がむしゃらにがんばっている。「全力ラップタイム」の「走る!」「汗!」みたいなキラキラ感は本当にぴったりですよね。でも、ずっと私たちが一番下だったので、先輩たちが6期生のことをかわいがっているのを見ると……みんな「うーん」って(うらやましそうな表情で)。

一ノ瀬美空

一ノ瀬美空

遠藤 かわいい(笑)。そうなのねー。6期生のみんなは、ほっとけない存在です。ライブのリハーサルで泣きながら振りを覚えている姿とか、まだ覚えられていない曲で後ろから先輩を見て必死でついてきている姿とか……胸を締め付けられちゃうんですけど、だからこそ、これから成長してどうなっていくんだろうという楽しみもある。「全力ラップタイム」は本当に6期生にぴったりな歌詞で、Bメロの「いくつものハードル跳び越えて 真っ直ぐに向かう姿が今も目に焼き付いてる」なんて、今の6期生そのものですよね。

──それってきっと、自分も通ってきた道だったりするわけじゃないですか。

遠藤 そうですね。そう考えると、時の流れを感じます(笑)。

3期生が4人だけで歌う「世界はここにある」

──そして3期生の新曲「世界はここにある」ですが……まずクレジットを見たときの「ああ、もう4人になってしまったのか」という驚きが大きくて。

梅澤 本当ですよね。

左から一ノ瀬美空、遠藤さくら、梅澤美波。

左から一ノ瀬美空、遠藤さくら、梅澤美波。

──それで、どんな曲なんだろうと思ったら、これでもかというほど泣かせにくるバラードで。

梅澤 あははは。4人で初めて聴いたときは「私たちに背負えるかな」と思ったくらい、すごく大きなテーマの楽曲で。歌詞では別に特別なことを言っているわけではないんですよね。私たちが経験してきたことを、力を付けた状態で歌えばちゃんと届くだろうと今は思っています。まず4人になった私たちに期別曲をいただけたことがありがたかったですし……3期生は人数が少なすぎるのもあるし、もしかしたら今回は期別曲を歌う感じじゃないかもねって話をしていたんですよ。今の4人にまた新たな色付けをしていただけたことがありがたいし、考えさせられるテーマをもらったなと思っています。

遠藤 沁みました……。皆さん歌声が優しいので、余計に沁みるというか。いろんなことを経験して、見てきたからこそ歌える楽曲なんだろうなと思います。

一ノ瀬 これまで乃木坂46を作ってきてくださった1期生さん、2期生さんへのリスペクトはもちろん自分の根っこにあるんですけど、活動している中で一番近くで見てきた大きな背中は3期生さんなんです。私にとってはそのくらい大きい存在です。世界です。

──“世界”は目の前のここにあると。

梅澤 世界なんだ(笑)。うれしい。