中島愛「サタデー・ナイト・クエスチョン」 PR

中島愛|フジファブリックとのコラボでたどり着いた“大人の歌”

楽器を持つと解き放たれるフジファブリックのおだやかな狂気

──楽曲について、フジファブリックのメンバーと直接お話したりもしましたか?

作詞をされた加藤(慎一 / B)さんからは歌詞について「けっこう遊びを入れちゃいましたけど大丈夫ですか?」と言われたので「大丈夫に決まっています!」と答えました。遊びの部分が、私の趣味に直結しているんです。気付く方はすぐに気付くと思うんですけど(笑)。

──どこでどうリサーチしたんでしょうね(笑)。

こちらからお願いしたわけではないですからびっくりしました。「ネト充のススメ」も意識しつつ、私に曲を書くということをすごく尊重してくださったんだなって。

──歌詞はタイトルにもある“サタデー・ナイト”、土曜の夜をモチーフにした内容ですが、中島さんは土曜の夜にどんなイメージを持っていますか?

中島愛

「サタデー・ナイト」と聞けば後ろに「フィーバー」を付けたくなる世代の人もいると思いますけど(笑)、私は土曜の夜はあまり明るいものではないと思っていて。あまり積極的に外に出ていくタイプではないので……充実した人にとっては華やかなものだと思うんですけど、「やっと仕事が終わって息抜きしていいはずなのに、ずっと仕事のことを考えちゃう」とか「うまく気持ちをリセットしたいのに休んだ気がしない」とか、自分の中でぐるぐる迷走してしまうような人もいるんじゃないかと思うんです。私はそういうサタデーナイトを歌いたいなと思いました。

──確かに、音楽の中でよく描かれる土曜の夜はどちらかと言うと「休日前夜の解放的な時間」というニュアンスで使われているものが多いと思いますけど、「サタデー・ナイト・クエスチョン」にその感覚はないですね。解放と言うよりも逃避みたいな。

「ネト充のススメ」の主人公、盛岡森子(CV:能登麻美子)はキャリアウーマンでバリバリ働いてた女性なので自分とはちょっと違うけど、性質的なところで共感できる部分があるんですね。彼女みたいに、もともと心が開けた人間ではない私がこの曲を歌うのは、なんかいいなって。明るくなく、だからと言って暗い闇でもない。それをカッコつけることなく、そのままの自分で歌えたことがうれしかったですね。

──どこか狂気をはらんでいるんだけど異様にキャッチー、というフジファブリックが持っている世界観にも通じるところですよね。

狂気! そうなんですよね。レコーディングを見学させてもらってよくわかりましたけど、ご本人たちにお会いした印象は優しくて穏やかで、気のいいお兄ちゃんみたいな感じなのに、楽器を手にすると目の色が変わるんですよ。本能がガッと開いたような。音楽が好きすぎて好きすぎて、狂気さえ感じるみたいな。それがあのトリッキーな感じにつながっていると思うんですけど、ご本人たちは至って穏やかで、そのバランスがあるから、みんなを共感させるド真ん中のサウンドになるのかなって。自分もそのフィールドに飛び込むことによって、私もそうなりたいという気持ちもあって、そこは自分にとって新しい挑戦でした。

ボンジュール鈴木&Tomgggと組んだ、まめぐ流クラブミュージック

──カップリング曲の「はぐれた小鳥と夜明けの空」はボンジュール鈴木さんとTomgggさんの共作で、こちらもまた新たなコラボレーションが実現しました。

音楽的には、今まで歌ってきた中でクラブミュージック寄りのフィールドをもう少し広げたいなと思っていて。私はクラブには行ったことはないんですけど、音楽としてはクラブミュージックも好きですし、何より歌っていて楽しいので、その気持ちをスタッフに伝えました。

──最近はイベント出演時など歌う曲数が限られているとき、ラスマス・フェイバーが手がけたハウスチューン「TRY UNITE!」(2012年2月発売のシングル。参照:ラスマス・フェイバー×中島愛対談)を選んでいることが多いように思うんですけど、今おっしゃったクラブミュージックへの興味は「TRY UNITE!」の路線をさらに広げたいという狙いがあるのかなと。

私の中でもそうですし、今の音楽シーン全体のことはよくわからないですけど、感覚的にこういった方向性は大事にしていくべきタイミングなんじゃないかなというのもあって。ただ、私はあまりにもコード感が変わらないものとか、ある一定のところだけパーンと弾けて盛り上がるようなクラブミュージックはあまり得意ではなくて。「はぐれた小鳥と夜明けの空」は体にはズンズンくるんだけど、感情の起伏はかなり激しくて、ただ浮遊感のある曲じゃないところが好きなんです。

──自分好みのクラブミュージックを歌ううえで、ボンジュールさんとTomgggさんに楽曲をお願いしたのは?

中島愛

踊れる曲だけど切なくて、ダウナーな感じよりはアップテンポな気持ちになれるクラブミュージックが歌いたいとスタッフに話したら、Tomgggさんのサウンドと、かわいいだけじゃなくてどこかチクッとするボンジュール鈴木さんの歌詞やメロディはどうかなという提案があって。

──すごく凝った音像で、これまでにない異空間で歌っている印象ですね。

異空間ですよね。今回のシングルは好き放題と言うか、私が聴きたいものだけを詰め込んでいるので、私のシングルじゃなく出ていたとしても普通に買うだろうなと思うんです(笑)。私が買いたいCDを作ったみたいな(笑)。これも「サタデー・ナイト・クエスチョン」とは違う方向でトリッキーな曲ですけど、歌詞の人物像はどこかリンクしているように感じるんです。二十代後半の女性が夜明けに1人で現実逃避をするみたいな。まさに自分の今の年齢感にも刺さっていて……「ダメだ、このシングル“好き”しかないぞ!」みたいな(笑)。

──ボンジュールさんとTomgggさんから歌ううえでのアドバイスや指示は何かありましたか?

デモの仮歌はボンジュール鈴木さんが歌ってくださっていて、ウィスパーがかった“ザ・ボンジュール鈴木”な世界観だったんですよ。私もウィスパーボイスで歌ったほうがいいのかなと思ったんですけど、マネになってしまうのも違うかなと思って、お二方に直接相談したんです。そしたら「できれば、こうやって話してるぐらいのナチュラルさ、地声の感じも混ぜてほしい」とおっしゃっていただいたので、全部フワフワにならないように、セリフをしゃべるような気持ちで歌いました。それを、MONDO GROSSOさんやTOWA TEIさんの作品を手がけているエンジニアの今本修さんにミックスしていただいて。「ここはダブル(ユニゾンで歌声を重ねること)がいいんじゃないかな」とか私の意見も混ぜていただきつつ。そのミックスチェックがすごく楽しくて。今まではなるべく生っぽく、自然さで勝負するみたいな部分が自分の中でも大きくて、曲もそれを求めるものが多かったんですけど、「自分の声でここまで遊べるのか!」という驚きもあったし、トラックも少しバランスを変えただけでこんなに印象が変わるのかという発見がありました。

──中島さんは性格的に、宅録で打ち込みを始めたらすごくのめり込みそうですよね。

そうですね。のめり込みやすいタイプの、基本オタクなので(笑)。いつかやってみたいです。

中島愛「サタデー・ナイト・クエスチョン」
2017年10月25日発売 / FlyingDog
中島愛「サタデー・ナイト・クエスチョン」

[CD]
1404円 / VTCL-35261

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収録曲
  1. サタデー・ナイト・クエスチョン
    [作詞:加藤慎一 / 作曲:山内総一郎 / 編曲:フジファブリック]
  2. はぐれた小鳥と夜明けの空
    [作詞:ボンジュール鈴木 / 作曲:ボンジュール鈴木、Tomggg / 編曲:Tomggg]
  3. サタデー・ナイト・クエスチョン -Instrumental-
  4. はぐれた小鳥と夜明けの空 -Instrumental-
TVアニメ「ネト充のススメ」OP&EDスペシャルイベント

2017年11月18日(土)神奈川県 ラゾーナ川崎プラザ 2Fルーファ広場 グランドステージ
START 14:00

出演者中島愛 / 相坂優歌

内容ミニライブ&特典会(ハイタッチ&スタッフによる特典お渡し)

ファンクラブイベント「あなたと愛と」

2017年12月2日(土)東京都 ラフォーレミュージアム原宿

[昼の部]OPEN 13:30 / START 14:30
[夜の部]OPEN 17:00 / START 18:00

中島愛(ナカジマメグミ)
中島愛
6月5日生まれ、ふたご座のA型。アニメ「マクロスF(フロンティア)」のヒロインのランカ・リー役に抜擢され、2008年6月に「ランカ・リー=中島 愛」名義によるシングル「星間飛行」で歌手デビューを果たす。2014年3月より音楽活動を休止していたが、2016年12月に活動再開を発表。2017年2月には復帰第1弾となるシングル「ワタシノセカイ」をリリースし、6月には東京・ステラボールでワンマンライブ「Megumi Nakajima Live 2017 "Love for you"」を開催した。10月には復帰第2弾となるニューシングル「サタデー・ナイト・クエスチョン」をリリース。表題曲はテレビアニメ「ネト充のススメ」のオープニングテーマに採用された。