M!LKが7月17日にニューシングル「かすかに、君だった。」をリリースする。
現体制での初のツアー「M!LK SPRING TOUR 2019 “Treasure Treasure”」を完走した7人が発表するシングルの表題曲は、儚い青春のきらめきを切り取ったような清涼感のあるアップテンポなナンバー。M!LKが過去にリリースしてきた“お祭り系”の夏曲とは一線を画す仕上がりの1曲となっている。
音楽ナタリーではメンバー全員にインタビューを行い、楽曲やツアーについて話を聞いた。また今回7人は、彼らが現在行っている“メンバーカラーチェンジ企画”「CHANGE, MEMBER COLOR」に絡め、色を混ぜて模様を作るアート・マーブリングに挑戦。思い思いに自分の色を表現してもらったその様子を、撮り下ろしフォトで紹介する。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 映美
始めと終わりで全く違う景色が見られた
──まずは5月にファイナルを迎えたツアー「M!LK SPRING TOUR 2019 “Treasure Treasure”」の感想を。7人体制でのツアーは初めてでしたが、いかがでしたか?(参照:M!LK、新体制初ツアー完走!「過ごした時間が宝物」7人の“M!LK愛”あふれた最終公演)
吉田仁人 始めと終わりでまったく景色が違うライブになったなと思います。僕らにとってすごく勉強になりました。
佐野勇斗 去年の11月のワンマンのときは2公演だったので、すごく成長を感じるというところまではいかなかったんですけど、今回は長めの期間で7公演できたので、その間にメンバーで話し合ったりもして。成長を感じられたんです。
曽野舜太 それは確かに。
勇斗 ダンスのスキル、みたいな技術面よりも、グループ感というか……そういうものが全体的に上がったなって思います。
山中柔太朗 新メンバー3人はツアー自体が初めての経験だったから、それを成功させられたことがうれしかったし、結果的に満足の行くものを見せられたことは自信につながりました。3人ともパワーアップしたと思います。
宮世琉弥 僕ら3人は、ライブをやるごとに顔が変わっていったと思うんです。最初のうちはやっぱり自信がなくて弱い表情だったと思うんですけど、徐々に自信が付いてきて顔つきも大人になっていく感じがしました。
舜太 僕は、舞台裏の話になってしまうんですけど……スタッフさん全員で写真撮影をしたんです。そのときに「こんなにもたくさんの人が関わってくれて、僕たちのツアーができているんだ」と思って。
勇斗 いやあ、それはホントにね。
舜太 周りの方の支えをすごく感じられたんです。僕と琉弥と柔くんは、最初は自分のことしか考えられなかったから、周りがしっかりと見れていなかったんですよ。でも今回のツアーでは前のワンマンライブのときよりも少し余裕ができて、たくさんの人に支えてもらっていることに気付けたんです。僕らはがんばっている状態が普通だから、それ以上にがんばらないといけないんだなって思いました。
仁人 めちゃくちゃいいこと言うね。
板垣瑞生 今回は新メンバーにとって初めてのツアーだったけど、次のZeppツアーではもっと好きなことができると思いますし。僕ももっとトライしていきたい気持ちになりました。
塩﨑太智 今回はツアーが続く中で自分たちの意見を出していけたのがよかったよね。舜太も言ったように、いろんな人と作り上げている感じがあったなと思います。「次はもっとこういうふうにしたい」という気持ちがメンバーみんな出ていたし、「これからはこんなライブを作りたい」という思いもあると思う。次につながるいいライブツアーだったんじゃないかなと思います。
すごく話し合ったし、改善を繰り返したツアーだった
──皆さん的には、み!るきーず(M!LKファンの呼称)にどんな姿を見せたいと思って取り組んだライブだったんですか?
琉弥 新メンバーの僕らは加入発表でファンの人に衝撃を与えてしまったので、皆さんに認めてもらえるようなライブがしたいという気持ちでした。「M!LKとしてやっていきたいです」という思いを伝えたかったので……。
舜太 うん。
琉弥 ダンスがヘタでも歌がヘタでも、とにかくめちゃくちゃ全力でライブして、皆さんに伝えようと思っていました。
勇斗 メンバー全体としては、これは当たり前なんですけど、よりお客さんを楽しませたいなって。
柔太朗 すごく話し合ったよね。
勇斗 そう、すごく話し合ったし、改善を繰り返したツアーだったんです。「どうやったら少しでも楽しんでもらえるか?」ということを……MCの内容含めて、みんなで相談しあって。
──ツアー中、ずっと続けていたんですか?
勇斗 はい。毎回ライブが終わったあとに話し合いの時間を設けて、いいところと悪いところをみんなで挙げていくっていう。
太智 ライブ後のミーティングでは演出家の方も含めて話し合いをしたんですけど、リハーサルの日にも自分たちだけで「ここはやっぱりこの曲のほうがいいよね」と相談して、結果としてセットリストが変わっていったり。今回は11月のワンマンのときより余裕があったし、みんなの意識もより高まってきてるから、「もっといいライブが作りたい」という意識がすごく強かったよね。
柔太朗 そうだね。パフォーマンス面で以前よりも余裕が持てたからこそ、ほかのところにも目を向けられたのかなと思います。
勇斗 最初はパフォーマンスだけで精一杯だったもんね。ダンスを覚えるのも、3人は1カ月で20曲以上やらなきゃいけなかったから。
琉弥 もうヤバかったです。前日ギリギリまで練習してた。
勇斗 本番迎えるまで、めっちゃ焦ってたもんね!
柔太朗 ライブ中もアイコンタクトで「ヤバいね!」ってちょっと会話してました(笑)。
太智 必死にがんばってるから、あんまり余計なこと言えなかったもんね。いっぱいいっぱいになっちゃうだろうし。
舜太 いや、違うんですよ。そこで太智くんは「大丈夫、がんばったんだから絶対できるよ」って、舞台袖で声かけてくれるんですよ。
瑞生 そんな優しいヤツじゃないよ?
太智 おい!(笑)
勇斗 そのしゅん(舜太)は適当にいい話作るよなあ!
──この話は真実ですか?(笑)
瑞生 実は僕が言いました。
太智 いいところ持っていかないで(笑)。ありがとう、そのしゅん。
仁人 そのしゅんの中ではそういう出来事が青春になってるんだもんね。
舜太 はい、青春かけてますんで!
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僕らが成長できたのも、3人の姿を間近で見たから