僕らがM!LKにとってプラスの存在になれるように
──お披露目までの準備期間はどのくらいだったんですか?
仁人 「EBiDAN THE LIVE」まで、1カ月ですね。
勇斗 正直大変だったでしょう?
柔太朗 最初は楽しかったです。だっていつも聴いてる曲を踊れるんですもん。途中で「先が長いな」と感じて、いろいろ思ったこともあったけど……でも、がんばるほど完成していくことに、すごくやりがいがあって。
舜太 僕はM!LKに入ることが決まってからすぐにレッスン、撮影とポンポン進んで行ったから、自分がM!LKのメンバーだという実感が全然湧かなくて。「楽しい」という気持ちより、頭に「?」が浮かんだままダンスをやっている感じもありました。それにレッスンのレベルが高くて、内容も濃かったし……。
柔太朗 3人とも視野が狭まっている時期もあったよね。
琉弥 だから、レッスン終わりで3人で同じ時間を過ごしているとき「ここが踏ん張りどころだね」って言い合ってたよね。
柔太朗 3人で一緒にいられる時間が長かったのはありがたかったね。
舜太 うん。「こんなことがあったね」とか話し合って、反省できるし。
仁人 すごい……。
瑞生 僕ら、1回もそんなことしたことないよね。
勇斗 ね(笑)。
──「自分たちはこうしていきたい」、みたいな話も?
舜太 それはけっこうしてます!
琉弥 とにかく、何よりも「迷惑をかけない」。
柔太朗 そこはマストね。それに加えて、僕らがM!LKにとってプラスの存在になれるように。どうやったらプラスの存在になれるか?みたいなところは、バチバチ意見を交わしながらしゃべってました。
仁人 そうなんだ……。
柔太朗 すごく経験値を積んだ1カ月だったと思います。
仁人、ずっと幸せそうだったよね
太智 でも、僕らにとっても濃い1カ月だったよね。
勇斗 濃かったねえ、8月。
太智 ステージでは4人編成でライブをしつつ、7人体制のフォーメーションを覚えて。
──そうか。4人は4人で、大変な1カ月だったんですね。
仁人 でも楽しかったよね。
瑞生 うん、楽しかった。
太智 仁人がずっと幸せそうだったよね。既存曲の振りは僕らが新メンバーに教えていたんだけど、すごく生き生きしてました。
柔太朗 本当に丁寧に教えてくださったんですよ。
仁人 なんでしょうね、今まであまり味わったことがない、食らい付いてくる感じと言うか。3人の「がんばろう」っていう意識の高さを感じて「自分もがんばらなきゃな」と刺激になった部分がたくさんあったんです。
琉弥はピュアなんだよ
──そうして初披露の「EBiDAN THE LIVE」を迎えるわけですが、初日はすごく緊張感のあるライブだったのではないかと……。
仁人 うん。大変でした(笑)。
勇斗 今までにない空気感だったよね。
仁人 ステージ上から皆さんを見ていて、正直温度差がやっぱりありました。
勇斗 「そうなるだろう」と、覚悟はしていたけどね。
太智 みんなの反応がリアルだったなって思います。
瑞生 当たり前だよね。気持ちはわかるもん。
──ステージに出る前はどんな感じだったんですか?
一同 もう、ヤバかった!(笑)
柔太朗 緊張しすぎて!
勇斗 本番2時間前から衣装着て座ってるんですよ。「待て待て待て!」って(笑)。
一同 あはははは!(笑)
舜太 トイレも、3分に1回行ってました。
仁人 顔のこわばり方が異常だったよね。
瑞生 カチコチだったなあ。
勇斗 それにつられてか、僕ら4人も初めてのライブかのような緊張感で(笑)。今思えば初心に返ることができたからよかったなと思えるんですけど……あのときの空気感はヤバかったです。もうフワフワ、ソワソワ。
仁人 「EBiDAN THE LIVE」は、一番のホームグラウンドなのにね。とにかく落ち着かないんだわ。
太智 僕はね、先輩の皆さんに「7人になったんです」って挨拶しているときに「本当に7人になったんだな」って実感が湧いちゃって。だからいつもよりソワソワして、早く衣装着ちゃったもんね!
柔太朗 僕ら3人からしたら、「EBiDAN THE LIVE」って夢のステージだったんですよ。去年はオープニングアクトのステージに立つためのバトルで3人とも負けてしまって、悔しくて泣いて。そういう過去もあったから、夢のステージにこんな形で出られるなんて思わなかったし……。
琉弥 僕緊張しすぎて、楽屋でこけて瑞生くんの顔に頭が当たっちゃって。そのときに一気にプレッシャーが襲って来て……。
瑞生 あったねえ! 「すいません、すいません!」って……。
勇斗 それさあ! 瑞生は人見知りだから、反応が「ああ、大丈夫だよ」みたいな感じなんですよ。ただ、瑞生の性格をわかってないとぶっきらぼうに聞こえるから、琉弥は「マジで怒らせちゃった」と思っちゃって。そのあと瑞生すぐ部屋出ていくしさ。ただのトイレなんだけど(笑)。そうしたら琉弥が「僕、ヤバいですかね。やっちゃいましたかね……?」って。
一同 あはははは!(笑)
勇斗 ただでさえ本番のプレッシャーがあるのに瑞生を怒らせちゃったと思って、さらに顔面蒼白になってたよね。
太智 本当にヤバかったもんね?
琉弥 もう、今でも泣けます……。
太智 ちょっと、泣いてるじゃん!(笑)
瑞生 えっ、ごめん! なんか……ごめんね!
仁人 早く弁解して!(笑)
琉弥 ……(涙が止まらない)。
一同 あはははは!(笑)
太智 琉弥はピュアなんだよー。
勇斗 怖かったよね、あのときはね。でもあれ、怒ってなかったから!
瑞生 ごめん。集中してたからあまり周りが見えてなかったかも。
仁人 (腹を抱えながら)ヤバい、超面白い(笑)。
琉弥 なんで泣いてるんだろう、僕……。
勇斗 謝りたかったんだよね。ずっと心のどこかに残ってたんだね、「やっちゃったな」っていう気持ちが。
仁人 今「琉弥って中学生なんだな」って初めて実感したわ。
すごく温かかった。受け止めてくれているのを感じられたんですよ
──そんな1日目を経て(笑)、続く2日目のステージは雰囲気がまったく違いましたよね。
一同 そうですね!
太智 僕、ステージに出た初っ端に皆さんに呼びかける役目で。ちょっと「テンション高くいって大丈夫かな?」とか思ってたんですけど……。
仁人 それがよかったよ。
勇斗 僕ら的にも吹っ切れてたんだよね。吹っ切れてたからこそ観ている皆さんも上がってくれたんだと思うし、それを見て僕らもさらに「行けるじゃん!」と思えたと言うか。本当にいいライブができたと思ってます。
太智 みんなすごく温かかった。受け止めてくれているのを感じられたんですよ。
柔太朗 僕、すごく鳥肌が立ったのを覚えてます。
勇斗 僕も。
太智 噂で聞いたけど、楽屋裏ではみんなもモニタに釘付けで観てくれていたみたい。
──新体制が発表になって、EBiDANの仲間の反応はいかがでした?
瑞生 NAOYA(EBiSSH)も「7人になったんだね」って気にしてくれてた。
太智 僕、玲於(SUPER★DRAGON)から連絡来た。「がんばろうな」って。
勇斗 僕のところにも来た。いいヤツなんですよ、あいつ。
柔太朗 僕はSUPER★DRAGONの毅くんやジャンくんに、BATTLE BOYSのときから相談に乗ってもらっていたんで、今でも会うたびに「本当によかったな。がんばろうね」って言ってくれます。あと(SUPER★DRAGONの)和哉くんからも連絡が来ました。
──そうして、発表から約3カ月という今ですが……なんだか、7人のM!LKがすでにすごくなじんでいるような感覚があって。
勇斗 そう、すごいですよね。僕ら4人、マジで刺激受けてますもん。新メンバーの3人がめっちゃがんばってくれるから「僕らもがんばらないと」って思うし。言っても3カ月ですからね? 3カ月でこのなじみよう、ハンパないなって常に思ってる。だから今後もっとお互いのことを知れたら、すごいグループになれると思うんですよ。
仁人 みんなでごはん行ったりするときに「こうしたほうがいいんじゃない?」とか3人に言うことがあるんですけど、言った瞬間「まだ入って3カ月だよね? ヤバい、求めすぎた!」って反省することがよくある(笑)。3人ができすぎるから、思わずいっぱいアドバイスをしたくなっちゃうんです。熱入れてしゃべったあとに「いや、まだその段階じゃない」って(笑)。それくらいに、食らい付き方もすごいんですよ。
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もう1個の道と言うか、可能性を見せたかった