M!LKが3月14日にニューシングル「ボクラなりレボリューション」をリリースする。
昨年11月の1stアルバム「王様の牛乳」以降初のシングルリリースとなる今作。表題曲は大人への階段を上っていくティーンの“変革”をさわやかなメロディに乗せて歌い上げるナンバーで、まさにその“変革”の最中にあるM!LKのメンバーは等身大のフレッシュな歌声で楽曲を表現している。
今作のリリースを記念して音楽ナタリーではメンバー全員にインタビューを実施。それぞれが曲に込めた思いや5人が思う“ボクラ”らしさについて話を聞いた。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 藤田二朗
- M!LK「ボクラなりレボリューション」
- 2018年3月14日発売 / SDR
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TYPE-A [CD]
1080円 / ZXRC-1145 -
TYPE-B [CD]
1080円 / ZXRC-1146 -
TYPE-C [CD]
1080円 / ZXRC-1147
- 収録曲
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- ボクラなりレボリューション
- Special Thanx
- 収録曲
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- ボクラなりレボリューション
- ハナキン!
- 収録曲
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- ボクラなりレボリューション
- 妄想ドン・キホーテ
気付きを残した「白黒牛乳ワールド」
──まずは昨年末のライブ「M!LK 3rd anniversary『白黒牛乳ワールド in パシフィコ横浜』」の話を。過去最大の会場だったパシフィコ横浜 国立大ホールでのワンマンはいかがでしたか?(参照:M!LK「僕らについてきて」確かな足取りで3年たどった記念ワンマンで交わした“約束”)
佐野勇斗 すごく気合いが入っていました。不安な部分もあったんですけど、結果うまくいった部分も反省点も見つかった、と言う感じです。
──それは、具体的に言うと?
勇斗 僕とか、これまでのライブでは盛り上げをがんばっていたところを、このライブではダンスに重点を置いたんです。ダンスをそろえることを意識的にやっていったので、「ダンスよかったよ」という声を聞けたときは「よかった」と思いました。ただ、いつものM!LKの……なんと言うか、爆発的なお客さんとの一体感はもっと出せたんじゃないかなと思う。ダンススキルはもちろんなんだけど、僕ららしい盛り上げももっとがんばっていかないとなって思いました。
塩﨑太智 このライブで「次はどうしたらいい」っていうことがすごくハッキリ見えたよね。僕らがただ踊るだけじゃなくて、会場がひとつになるM!LKらしさを追求したいなって思いました。
──ダンスパフォーマンスに、特に力を入れていたんですね。
吉田仁人 あとはタイトルが「白黒牛乳ワールド」だったので、“白と黒の表現の差”っていうのを意識してパフォーマンスしました。BLACK M!LKは特に踊りがしっかりしてないとダメなので、しっかり取り組みました。M!LKのファンの方は、僕らのわちゃわちゃしたところが好きなのかなと思うんですけど、そういった方にまた違った面を見てもらいたいと……「いい裏切りができたらいいな」と思ってリハーサルもがんばりました。
板垣瑞生 僕はリハーサルから緊張が抜けなくて、春のツアーではもっといいライブができたらなと思っています。
──ライブ中のMCで話されてましたけど、瑞生さんはリハーサルでケガをしてしまったんですよね?
瑞生 はい。この経験は初めてだったから大変でした。リハをただ座って見て……みんながどんどんうまくなっていくのに、僕は何もできなくて。
勇斗 瑞生、ずっと動画観て1人で覚えてたんですよ。
瑞生 それしかできなかったから。でも、みんなの協力のおかげでなんとかやり切れてよかったです。あと、当日のリハーサルもけっこう大変だったんですよ。
仁人 そういった面では、大きな会場でやることの難しさや演出の難しさを知れて、ライブのあとに「終わってよかった、お疲れさま!」だけにならなかったのが今後のM!LKにとってはよかったんじゃないかなと思います。「これからこうしなきゃ」って言う課題点がたくさん見つかったことは、きっと今後の僕らのためになると思うから。
仁人以外全員 そうだね。
“グイグイ系”なんですよ、今回
──そうして、2018年最初の作品として「ボクラなりレボリューション」がリリースされます。表題曲について、5人はどんな印象を持っていますか?
太智 「テルネロファイター」(直近のシングル曲)、「約束」(2017年11月発表のアルバム「王様の牛乳」リード曲)と、最近ちょっとカッコいい曲が多かったんですけど、今回はまた違うなと思いました。明るい曲調で、歌詞にはすごく前向きなメッセージ性があって。この季節に何か新しいことを始めようって思っている人を後押しできる曲だと思いました。
勇斗 サビには本当に背中を押してもらえるようなフレーズが散りばめられているんですけど、それに加えてAメロ、Bメロは聴いてくれた人が思い思いに想像を膨らませられるようなメッセージがあると思います。誰だって、1人ひとり夢や抱く思いは違うじゃないですけど、でも、この曲なら「どんな人もきっと何か感じてもらえるんじゃないかな?」って言うか。皆さんが共感してくれる曲になっているんじゃないかなと思います。
──中でもグッときたフレーズはありますか?
瑞生 僕はサビの「気持ちがOverFlowした感情が正解なんだ」っていうところ。最初に聴いたときから好きで、このフレーズで「誰かの背中を押してあげたいな」って思える。
勇斗 僕は「もし怖くなったら いつもボクらがいるから飛び込んでおいでよ」っていうところですね。「僕らが助けてあげるよ」って、ファンの方に向けて言える言葉でもあるし、僕自身も今年20歳になるのでこれから悩み事もいろいろ出てくるのかな?とか考えるんですけど……。
太智 はははっ(笑)。
勇斗 笑うな!(笑) とにかくもう大人の仲間入りですし、こうしてM!LKのメンバーがそばにいるし、帰って来る場所があることは幸せだなって実感するので、この歌詞に共感したのかもしれません。
太智 僕が好きなのは「限界はまだまだここじゃない」ってフレーズ。何かやりたいことがある人は自分に限界を作っちゃダメだと思うから、ここのメッセージが届いてほしいです。で、悠稀くんはあそこの歌詞が好きなんだよね?
仁人 こら、人のところまで言うな!(笑)
山﨑悠稀 言われるところだったー!(笑) 僕が好きなのはサビなんですけど、ずっと「何も見えない」「何も言えない」って「何も」を繰り返すところが、最後のサビだけ「キミが見えない」になるんです。なんと言うか、聴いてくれる方が「自分自身に歌ってくれている」と思ってくれたらいいなって。
仁人 僕は「もしもボクに魔法があるなら 今すぐキミをさらってどこまででも」ってところが気に入ってます。今までの僕らだったら、こういう歌詞を歌えなかっただろうなって。成長を感じられると言うか……。
勇斗 男らしいよね。
仁人 そう。ちょっと感動した。これまでだったら、思いをうまく伝えられないような姿を歌っていただろうなって。
太智 うんうん。
悠稀 感動するよね。
瑞生 強い男って感じがする。
仁人 なんか野次が多いなあ?(笑) とにかく、けっこう“グイグイ系”なんですよ、今回。
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M!LK初の成人メンバー
- M!LK(ミルク)
- 2014年11月に結成された、板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、山﨑悠稀、吉田仁人からなる5人組ボーカルダンスユニット。いろいろなものに混ざりやすく、さまざまな形状に変化することのできる“変幻自在”のユニットを目指して活動中。2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。同年8月に2ndシングル「反抗期アバンチュール」を発表する。2016年5月には東名阪を回る初のワンマンツアー「ようこそ M!LK牧場へ」を開催した。また2017年5月に6枚目のシングル「テルネロファイター」、11月に1stアルバム「王様の牛乳」を発表する。また佐野勇斗が2018年公開の映画「ちはやふる –結び-」に、板垣瑞生はNHKの大河ファンタジー「精霊の守り人」に出演するなど、メンバーは演技の分野でも活躍している。2018年3月に7thシングル「ボクラなりレボリューション」をリリース。同月に全国ツアー「M!LK SPRING TOUR 2018 #バトレボ~牛丸学園ブルジョワ部~」をスタートさせる。
- M!LK SPRING TOUR 2018 #バトレボ~牛丸学園ブルジョワ部~
- 2018年3月25日(日)
大阪府 NHK大阪ホール - 2018年3月31日(土)
福岡県 福岡国際会議場 - 2018年5月4日(金・祝)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール - 2018年5月12日(土)
埼玉県 大宮ソニックシティ