MeseMoa.活動12年で叶えた“アイドルドリーム”、つんく♂との初タッグ実現 (2/2)

MeseMoa.はスクリーンに映り続けなさい

──「愛してる体感BABY」の「このスクリーンからもし僕たちが映らなけりゃ 最終回だね」という歌詞はずっと活動を続けているMeseMoa.へのつんく♂さんからのエールに聞こえました。

気まぐれプリンス めっちゃわかります! 僕がそのパートを歌わせてもらっているんですが、MeseMoa.へのメッセージが凝縮されていると思いました。今はいろいろなアイドルさんやインフルエンサーさん、YouTuberさんなど多種多様な人たちが次から次へと登場する時代ですが、MeseMoa.は新体制になっても多くの人に見つけてもらうためにスクリーンに映り続けなさいっていうエールをもらえたような気持ちになりました。

──その気持ちはメンバーと共有したんですか?

気まぐれプリンス いや、恥ずかしくて言ってないですね(笑)。

とみたけ 自分の勘違いだったら恥ずかしいから言いづらいよね。

気まぐれプリンス そう。「そんなこと思いながら歌ってるの、きしょ!」とか思われたら嫌だなって。新体制になってリーダーをやっている自分がこのパートを歌わせてもらっていることに重みを感じました。

MeseMoa.

MeseMoa.

MeseMoa.

MeseMoa.

──MeseMoa.は2023年に白服さん、フォーゲルさん、二番煎じさん、にーちゃんさんの4名が卒業して現在の体制になりました。MeseMoa.初の全国流通盤となる「愛してる体感BABY」が念願のつんく♂さんの楽曲で、さらにこういった歌詞があるのはMeseMoa.にとってすごく励みになったのではないでしょうか。

気まぐれプリンス 本当にそうだと思います。

とみたけ おこがましい話なんですが、「愛してる体感BABY」がつんく♂さんに書いていただく最後の曲にならなければいいなと思っています。この曲だけで終わったら「がんばりが足りなかったのかな」と思ってしまいそうで。もしまた曲を書いていただければ、「愛してる体感BABY」でつんく♂さんにちゃんと恩返しをできたのかなと思える気がします。だから現状に慢心せず、とにかくがんばっていきたいです。

ノックソ 僕はMeseMoa.に向けて曲を書いていただけたという事実だけで、10年以上続けてきたことが間違ってなかったのかなと思えましたね。

5人でも前向きに、MeseMoa.の新たな未来

──メンバー4人が卒業することになったとき、ノックソさんは「9人のうち1人でも辞めるなら(MeseMoa.を)辞めると、嘘をついてごめんなさい」とコメントしていました。続けようと思った理由はなんだったんでしょう?

ノックソ 辞めようと思ったこともありましたが、応援してくれている人がいて、「続ける」と言ってるメンバーがいるので、僕も続けようと思ったんです。ライブハウスツアー「give me FIVE」があって、つんく♂さんに曲を書いていただいて、まだまだMeseMoa.の新しい未来が見えたので、いい決断だったと思っています。

ノックソ

ノックソ

野崎弁当 どのグループにおいてもメンバーが減ることは基本的にはネガティブなことだとは思っています。僕たちもいろいろな影響がありました。でもこうやって、つんく♂さんに曲を書いていただいたり、5人でツアーをやって新しい曲をたくさん披露できて「まだまだ未来は明るいな」という気持ちになれた。僕たちの前向きな気持ちがファンの方にも伝わっている気がします。

あおい 僕は「give me FIVE」ツアーの何公演か病気で欠席してしまったんですが、ツアーで見えたものがたくさんあって「MeseMoa.は全然大丈夫だな」と思いました。この5人での活動もすごく楽しいんですよ。ファンの方たちの笑顔がどんどん増えてきているので、僕らが楽しんでいることが伝わっていってるのかなって。4人が卒業した横アリ(2023年12月開催の「MeseMoa.ホールツアー2023 イルミラクル FINAL ~Dear イルミィ From 9~」)から目標がないような状態だったけど、つんく♂さんとYOSHIKOさんに参加していただけた“アイドルドリーム”があったことで、ここに来てまた夢を叶えていけるという姿を見せられて、「またみんなで団結してがんばろう」と思いました。

──とみたけさんは、気まぐれプリンスさんが体調不良で欠席した「give be FIVE」ツアーの京都公演が今までで一番緊張したライブだったそうですね。

とみたけ ぷんちゃんやあおいくんが抜けた穴はすごくデカくて。ぷんちゃんが欠席した京都公演も、あおいくんが欠席した北海道公演も東京公演も、生きた心地がしませんでした。東京公演ではあおいくんがファンへのお手紙を送ってくれましたし、その場にいなくても存在を感じてもらえるような演出もあって。今回のツアーはMeseMoa.の絆が深まるという裏テーマがあったんですが、その通りしっかり助け合えたなと思っています。病気で欠席して悔しい思いをしたメンバーもいますが、病気になっても心配せず休めるくらい残りのメンバーがしっかりライブをやれていたとしたら、よかったんじゃないかな。もちろん大変でしたが、それ以上のものが得られたツアーでした。自分も含めて精神的に強くなれた気がします。

とみたけ

とみたけ

気まぐれプリンス みんなすごく頼もしくなったなと思いました。恥ずかしくて普段はこんなこと言わないんですが、あおいくんととみたん(とみたけ)はメンバーの中でも年下で、9人時代から2人がどんどん成長してグループの中で重要な役割を担ってくれていることはよくわかっていました。でも5人になってからのこの半年、一層グループを引っ張ってくれていると感じています。9人でやっていたことを5人でやっていかなければいけない中、あおいくんととみたんは特に難しい歌唱パートを引き継いでくれることが多くて。野崎さんとノックソはもともと難しくて大変なことを引き受けていて、よりやらなきゃいけないことが増えたのに責任感を持って自分の役割をまっとうしてくれています。

──皆さんがグループの中での役割を自覚するようになったと。

気まぐれプリンス ツアー前はたくさん不安を感じていたんですが、本当に4人とも頼もしいなと思いました。僕は京都公演を2日間お休みさせてもらいましたが、休むとみんなが大変だからと思って集合場所の品川まで行ったんです。そこで僕の体調を目の当たりにしたみんながはっきり「休んで!」と言ってくれて。ライブ後にファンの方が書いてくれたレポートがX(Twitter)のおすすめにいくつも流れてきて、その投稿を読むとみんながめちゃくちゃ頼もしくライブをしていた様子が伝わってきたので「みんなすごい!」と思いました。1人いなかったとしてもちゃんとMeseMoa.のライブが成立するぐらいがんばってくれて。

こんなこと言うのは今日で最後

──気まぐれプリンスさんは4人が卒業するときに「1%でも楽しい可能性があるならやってみようと思った」とコメントされていましたよね。

気まぐれプリンス 自分が残るかどうか悩んだときに、頭で考えるより、まずやってみてから考えようと。そこで「1回やってみよう」と思わなかったら、今回のツアーの楽しさを味わえなかったし、つんく♂さんに曲を書いてもらえる未来もなかったので、「1%でも」と思って残る道を選んでよかったです。

とみたけ ぷんちゃんはほかのメンバーのことを「頼もしくなった」と言ってくれましたが、自分たちからしたらぷんちゃんこそMeseMoa.のリーダーとしてすごく頼れる存在になったと思う。ぷんちゃんがいない京都公演のときにそれを強く感じて。グループとして大事なことを話さなきゃいけないとき、ぷんちゃんはしゃべるのがそんなに得意じゃないんですが、話す言葉にすごく重みがある。プライベートでは噛みまくってて何しゃべってるかわからないけど(笑)、ステージに立って「来てくれたみんなを幸せにしたい、楽しみませたい」とキラキラアイドルになってるときのぷんちゃんはすごくしっかりしてる。こんなこと言うのは今日で最後です(笑)。

気まぐれプリンス なんで⁉(笑)

野崎弁当 気まぐれプリンスの頼もしさは僕も感じました。僕は自分に対して、何をしゃべっても言葉が薄っぺらくなりがちだなと思っていて……。

気まぐれプリンス そんなことないよ。

野崎弁当 昔から自分のよくないところだと自覚してるんですが、気まぐれプリンスは言葉に気持ちが乗っていて、それを言葉だけじゃなく歌やパフォーマンス、いろいろなものに乗せられて、人の心を震わせることができる人だと思っています。ぷんちゃんがいなかった京都公演でそれをすごく実感しました。MeseMoa.のリーダーに相応しいなと改めて思いましたね。

気まぐれプリンス そんなこと思ってくれてたん? ありがとう。

MeseMoa.

MeseMoa.

ライブ情報

MeseMoa.全国ツアー2024(仮)

  • 2024年12月1日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
  • 2024年12月6日(金)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2024年12月8日(日)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
  • 2024年12月22日(日)北海道 Zepp Sapporo
  • 2024年12月26日(木)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
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プロフィール

MeseMoa.(メセモア)

あおい、気まぐれプリンス、野崎弁当、とみたけ、ノックソからなるボーイズグループ。カバーダンス動画の投稿をきっかけに注目を浴び、2012年に前身グループ・むすめん。を結成した。2015年に目標としていた東京・中野サンプラザホールでの単独公演を行い、チケットは即完売。2016年に全国47都道府県ツアー「Thanks!」を行い、2017年にグループ名をむすめん。からMeseMoa.に改名した。2019年に神奈川・パシフィコ横浜でのワンマンライブをのチケットを完売させ、2023年3月に東京・日本武道館での単独公演、同年12月にキャリア史上最大キャパとなる神奈川・横浜アリーナでのワンマンを開催。最新シングルは2024年8月リリースのキャリア初となる全国流通盤「愛してる体感BABY」で、つんく♂が表題曲の作詞作曲を担当した。2024年12月には全国ツアーが行われる。