音楽ナタリー Power Push - LINE MUSIC presents LINE MUSIC スタート記念!あなたのスマホ、見せてください!

大塚 愛編

LINE MUSICでシェアされる新たな拡散方法

──LINE MUSICは、LINEのトーク上で相手と曲をシェアできることが特長なんですが、大塚さんがもしこの機能を使うとしたらどんな使い方をしますか?

アレンジャーとのやりとりですかね。人によるんですけど、直接これは違うあれがいいっていうふうに進めたいアレンジャーと、データのやりとりで進めたいアレンジャーといろいろいて。今回「LOVE TRiCKY」で共作した阿部(参照:大塚 愛、新アルバムはスタアパ阿部と全曲共作)くんは、最初はお互いの価値観を合わせるためにああでもないこうでもないとしゃべったんですけど、途中からはだいたいの好みがわかってデータのやりとりになったので、その参考資料として「こういうリズムのことだろうか」みたいなことを送るときにLINE MUSICがあると話がスムーズになるのかなって思います。私の曲も、アレンジ作業のときに「過去の曲でいうとこれですか?」みたいに使うことはありそうですね。

──ユーザーの間で自分の曲がどんな感じで使われたらうれしいですか?

うーん。どういうふうに使われるかまだ想像つかないですねえ。

大塚 愛

──例えば友達が誕生日のときにバースデーソングとか、恋人とケンカしてしまったときに大塚さんの「ごめんね。」とか、好きな曲を選択して送ることができます。アルバムやプレイリストでも可能です。

曲で謝るのは余計ケンカになりそうですね(笑)。「何音楽送っとんねん!」って。ケンカ中は真面目にしゃべったほうがいい(笑)。

──そうかもしれませんね(笑)。

でも例えば新譜が出たときにそういう感じで拡散していってくれると、新しい広がりの見せ方ができるでしょうね。今までだったらテレビとかラジオとかだったのが、個人的なつながりが広告になるっていう新しいビジネスになっていくのかなあって気はします。

──はい。アーティストやレコード会社側からのプロモーションなしにユーザー同士で勝手に盛り上がって大きな流れを生む時代でもあります。

それは、今月はこの曲がこれだけ再生されたんだよ、シェアで使われたんだよみたいな結果は出るんですか?

──アーティスト別再生ランキングみたいなものは出るそうです。

あ、そうなんだ。えー怖いですねそれ(笑)。

──普段、一般のリスナーの反応を探ってみることは?

絶対しないです(笑)。私、自分の名前検索したことない(笑)。

──それはなぜ?

もう余計なストレスを入れないっていう態勢にしてるんですよね。たとえすごくうれしい声とか知りたい情報を得ることができなくても、それに惑わされたくもないっていうのがあって。曲を聴いてくれてるたくさんの人のうち何人かの意見を鵜呑みにしたくないですし、そういうのは絶対見ないようにしてます。無差別な検索はもうコリゴリというか、デビューして2、3年でもうキリがないから無理だなって思いました(笑)。

自分の音楽はポップでキャッチーであることが大前提

──今回は「偉大な女性シンガーソングライター(洋楽編)」というテーマでプレイリストを作成していただきましたが、まさに名実ともに時代をけん引したアーティストの曲が並んでいますね。このあたりの王道と言える洋楽ポップスもひと通り聴いてらっしゃるんですね。

はい。自分の音楽はポップであることと同時にキャッチーであることが大前提で、やっぱりキャッチーさっていうのは昔も今も一番大事にしてるところなんです。なのでキャッチーな曲は洋楽邦楽関わらず聴きますね。あと海外のシンガーソングライターは作曲の部分をトラックメーカーの方と一緒に進める方も多いですよね。私も「LOVE TRiCKY」で初めてトラックメーカーと共作したので、海外の方と同じような作り方かどうかはわからないんですけど、これっぽい感じなのかなとは思いました。

大塚 愛

──なるほど。

でも日本と違うなって思うのは、エンタテインメント性がすごく含まれてるっていうんですかね。「これ全部自分でやっちゃうんだ」って思うほど総合的な力が皆さん強いかなって思います。

──「これ全部自分でやっちゃうんだ」っていうのは、衣装だったりアートワークだったり振付だったり、作詞作曲以外のことですか。

そうですね。例えばレディー・ガガさんが登場したときもすごいなってビックリしました、最初。踊ったりもできて、ちゃんとポップのキャッチーさもガッツリ押さえてくるところ。ライブをやるにしても、セットや洋服で自分なりの個性を曲以外でも押し出したり。そこはちょっと日本と違う気がします。もちろん日本にもすごい大先輩方がたくさんいらっしゃるので、そういう海外と日本の違いみたいなのを比べるプレイリストも面白いと思うんですけど。

──確かに。ただ大塚さんも、天から二物も三物も与えられたタイプの人間だと思います。

いやいや全然! こういうふうに同じ土俵というか、シンガーソングライターとして改めて並びを見ると「ああ、なんてレベルが違いすぎるんだ」みたいな。

──この方々を1つの参考にしているという感じ?

参考というよりただ単に素晴らしいなってことで楽しさをもらってますね。なかなか参考にはできない(笑)。でも音楽的にメロディラインとかを見ていくと、「ここで上がってここで同じ言葉を繰り返してるんだ」とか「ここで反復を使うんだ」とか、そういうのはさすがだなーと思います。分析するのは面白いですね。

大塚 愛 プレイリスト

テーマ 偉大な女性シンガーソングライター(洋楽編)

自分がシンガーソングライターという仕事をやっているので、最初は日本の大先輩方って思ってたんですけど、いろいろ大人の事情で難しく……(笑)。海外を見てすごいなと思うシンガソングライターの方々をチョイスさせていただきました。

  • Poker Face / レディー・ガガ
  • Roar / ケイティ・ペリー
  • Girlfriend / アヴリル・ラヴィーン
  • Soak Up The Sun / シェリル・クロウ
  • A Thousand Miles / ヴァネッサ・カールトン
  • Suddenly I See / KTタンストール
  • If I Ain't Got You / アリシア・キーズ
  • Don't Know Why / ノラ・ジョーンズ

プレイリストが開けない場合はLINE MUSICを端末にインストールの上、再度お試し下さい。

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LINE MUSICとは?

コミュニケーションアプリ「LINE」の定額制音楽聴き放題サービス。約150万曲を楽しめるだけでなく、音楽をLINEでシェアしてトーク画面で再生できるなど、LINEならではの新しい音楽体験が得られる。料金プランは気軽に利用できる300円から。

配信情報
QRコード
LINEの生配信サービス「LIVE CAST」に大塚 愛生出演!

配信日時:2015年7月16日(木)20:00~予定
LINE ID: @linelivecast

大塚 愛 アルバム「LOVE TRiCKY」2015年4月22日発売 / avex trax
CD+DVD 4320円 / AVCD-93119/B
CD 2970円 / AVCD-93120
CD収録曲
  1. タイムマシーン
  2. laugh
  3. summer lovely days
  4. affair
  5. I'm lonely
  6. reach for the moon
  7. shooting star
  8. パラレルワールド
  9. busy lady
  10. end and and ~10,000 hearts~
DVD収録内容
  • LOVE TRiCKY -Music Clips-
  • 特典映像 1「from LOVE IS BORN ~11th Anniversary 2014~ 2014.9.22 ビルボードライブ東京」
    1. トイレットペーパーブルース
    2. One×Time
    3. SMILY
    4. シヤチハタ
    5. 東京ミッドナイト
  • 特典映像 2「LOVE TRiCKY -Special Interview- 」
大塚 愛(オオツカアイ)
大塚 愛

1982年生まれ大阪出身の女性シンガーソングライター。2003年にシングル「桃ノ花ビラ」でメジャーデビュー。2ndシングル「さくらんぼ」がロングヒットを記録し、2004年夏には着うた史上初の100万ダウンロードを達成する。その後も「Happy Days」「金魚花火」「大好きだよ。」などヒット曲を連発し、2004年の日本レコード大賞など音楽賞レースの新人賞を総ナメにした。明るくハッピーな楽曲と恋する若者に共感される切ないバラードが高く支持され、トップアーティストの仲間入りを果たす。また女優としての映画主演や自作の絵本を出版するなど、幅広い活動を展開し続けている。2015年4月にはSTUDIO APARTMENTの阿部登をサウンドクリエイターに迎えてアルバム「LOVE TRiCKY」をリリースした。


2015年7月29日更新