Lienelが11月1日にニューシングル「kimito」をリリースした。
彼らにとって2枚目のシングルとなる今作の表題曲は、スタイリッシュなサウンドのダンスナンバーながら、メンバーの等身大のかわいらしさが見える歌詞とダンスのキメでの“あざといポーズ”がアクセントとなっている楽曲。シングルにはほかにもカップリング曲が全3形態に2曲ずつ用意され、形態ごとに異なる表情が見えるような作品に仕上がった。
リリースを記念して、音楽ナタリーでは「kimito」の収録曲についてメンバーにインタビュー。さらに、「kimito」のミュージックビデオ撮影に密着し、6人の真剣な表情や素顔を追いかけた。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 梁瀬玉実、三橋あずみ(P4のみ)
自分たちだけでここを埋められるようになりたい
──まずは夏の活動のことからお話を聞かせてもらえたらと思うのですが、初参加となった「EBiDAN THE LIVE」や全国各地でのリリースイベントなど、たくさん思い出ができたのでは?(参照:特別ユニットにダンスサイファー!EBiDANの新たな可能性に満員のファンが沸いた「エビライ」初日)
森田璃空 本当に。「エビライ」に出させてもらうのは初めてで、あれだけたくさんの方がいる中でパフォーマンスするのは緊張したけれど、ペンライトの光がとてもきれいで。皆さんの歓声もたくさん聞こえて、めちゃくちゃ楽しかったです。
武田創世 自分たちのライブパートでは、3公演すべて違う曲をやったんです。緊張や少しのミスはあったんですけど、満足なパフォーマンスができたかなと思っています。
高岡ミロ ステージに出ていく前には円陣を組んで「Lienelのよさを見せよう」という話をしたよね。僕たちの世界観やほかのグループとは違う楽曲のよさを知ってもらえたらいいなって。
──代々木第一体育館の大きなステージに立ってみて、いかがでしたか?
高桑真之 めちゃくちゃ緊張したんですけど、大きい会場でのライブを経験できたからこそ自分のやる気や自信にもつながったし、「自分たちだけでここを埋められるようになりたい」と思いました。
近藤駿太 僕も緊張したけど、まずLienelのことを知ってもらおう、ファンになってもらおうと思ってがんばりました。会場には1万人以上のお客さんがいらっしゃるじゃないですか。メンバーにも言ったんですけど、「Instagramのフォロワーを今日で1万人以上増やすぞ」という意気込みでやって。
高岡 言ってたね。
近藤 全員ファンにさせる!っていう勢いでがんばったら、緊張よりも勢いが勝ちました。
高岡 僕は、「エビライ」のステージに立つのが最初は少し怖かったんです。個人的な話になってしまうのですが、僕はメインアクトとして「エビライ」に出るのは2016年のライブぶりで、皆さんに受け入れてもらえるかな?という心配が内心めちゃくちゃありました。だけど、実際ステージに立ってみたら……途中客席通路を歩く場面もあったんですけど、「お帰りなさい」とか「帰ってきてくれてありがとう」という声をかけてもらえて。その声を聞いたときは、マジで泣きそうになりました。
──それはうれしいですね。
高岡 はい、本当にうるうるしちゃいました。そのおかげで堂々とパフォーマンスできましたし、Lienelみんなで「エビライ」の舞台に立てたことが、自分の中ですごく誇りに思えてうれしかったです。
家族よりも一緒にいた夏
──2日間3公演の中で、思い出に残っていることはありますか?
芳賀柊斗 初めて早着替えを経験したんですけど、それがすごく思い出深いです。もう、難しくて!(笑)リハーサルでやってみたら間に合わなくて、璃空にどうしたらいいのか相談したら「舞台袖に移動するタイミングでもうベルトを外すんだよ」とアドバイスをもらって。
森田 それ、言ったね(笑)。
芳賀 当日までめっちゃ悩んでいて、それが一番心配でした。パフォーマンスの練習は重ねてきたけど、早着替えの練習はなかなかできないので……それが思い出深かったです。
高岡 オープニングの全員でのパフォーマンスが終わった瞬間、みんな階段降りながら「ベルトベルト!」って叫んでました(笑)。
近藤 僕の思い出は、BUDDiiSのHARUKIくんと話せたことです。YouTubeの企画で突撃インタビューをさせてもらったんですけど、周りから「すごく似てる」と言われるので「血がつながってますか?」と聞いたら「つながってます!」って返してくれて。兄弟になりました(笑)。
一同 あはははは!
近藤 ただ、僕はあまり似てるとは思ってないんですよね……。
高桑 だいぶ似てるよ?
武田 踊っているときの雰囲気とかも似てる。
近藤 BUDDiiSの皆さんからもいじられるんですよ。「HARUKI、楽屋そっちじゃないよ!」とか(笑)。
森田 僕はシャッフルユニットで、原因は自分にある。さんの「チョコループ」を踊ったんです。リリースイベントが重なって振り入れに行けないことがあったんですけど、全体リハーサルのときに(げんじぶの吉澤)要人くんがマンツーマンで教えてくれて! あと、僕の立ち位置がわかるように、動画を送ってくださったんです。曲を流しながら、「ここは1.5番だよ」みたいに言ってくれている動画なんですけど。
高岡 優しい。
森田 本当に優しい方だなって……もう、たっくさんお礼しました。初めての「エビライ」でシャッフルユニットにも参加できて、楽しかったです!
高岡 芳賀ちゃんもわんわんオンリー(ONE N' ONLYのシャッフルユニット)だったもんね。
近藤 「YOUNG BLOOD」、マジでカッコよかった。REIくん役いいなあ。
芳賀 初めてのシャッフル、かつカッコいい「YOUNG BLOOD」だったので、最初はちゃんとできるか心配だったけど、チャレンジしてみたら楽しかったし、すごくありがたい経験でした。REIさん、すごく緊張をほぐしてくれて。本番前、もう記憶がないくらい緊張していたんですけど、直前まで「落ち着いてね」と声をかけてくれたので、なんとかがんばれました。
──「エビライ」のほかにも、夏はライブ、イベント三昧だったと思います。Lienelにとっての初めての夏は、どんな時間になりましたか?
高岡 「Love Me Madly」のリリイベでいろんな場所を回らせてもらったんですけど、どこに行っても僕たち一緒にいて、おいしいものを一緒に食べて、一緒に寝て、たくさん会話して、一緒にライブをして、お客さんと一緒に楽しくなって。常に一緒にいられてめちゃくちゃ幸せでした。
森田 本当に、毎日一緒だったもんね。
武田 家族よりも一緒にいたんじゃないかなっていうくらい。
森田 僕と芳賀ちゃんは特にそうだよ。家が地方なので、夏の期間は2人で共同生活をしていたんです。芳賀ちゃん、ごはんを作ってくれました。
高岡 優男だー。
芳賀 全然そんなことないです(笑)。
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また新しいチャレンジがあるなって