ダサいとカッケーは紙一重

──先ほどお話しされたインディーズ時代のテンション感が、「Astral Sonar」にも表れているんですね。

関　そうですね。「Cosmic Pillow」のイントロも、朝に付け足しました。

──昔のSFっぽさのあるイントロですよね。

関　あれも翌日聴いて「やっぱやめない？」という感じになるかと思ったんですけど、意外と面白いという話になって。

千葉　いや、あれはむちゃくちゃダサいよ。

内田　（笑）。

千葉　あのイントロはどう聴いてもダサいじゃないですか。Kroiのすごいところはそこで、特に怜央なんですけど、あのイントロを聴いてブチ上がるんですよ。

内田　俺はカッコよくないものをカッコいいと思っちゃう。ダサいとカッケーは紙一重ですよ。

千葉　いや、わかりやすくダサいと思うよ（笑）。僕は普通にカッコいいことをやろうとしちゃうんですけど、みんなはその意識があんまりなくて。そこがKroiのすごく好きなところです。

長谷部　（笑）。まあ、それは怜央の生き方もあると思います。僕と怜央は高校が一緒なんですけど、タピオカ屋に行ったら普通はミルクティーを飲むじゃないですか。彼はブルーハワイのタピオカを頼むんですよ。

一同　（笑）。

千葉　ブルーハワイのタピオカって聞いたことない。

内田　いや、マジでおいしかったんだって（笑）。

長谷部　こういうとこがずっとあるんですよね。

海外にも通用する音楽を

──最後に、今後の展開についても少し伺いたいと思います。キャラクターの濃い作品ですし、まずはEPリリース後のツアーが楽しみですね。

関　お客さんの反応は気になりますね。実験的なことができたEPですし、これまでとは違ったキャラクターを表現できたと思うので。どういうふうに聴いてもらえるのか、そしてツアーを回る中でどう化けていくのかが自分たちでも楽しみです。去年よりもステップアップしたいので、「MAGNET」のリリースを皮切りに走り抜けていきたいです。

──予定されているツアーのほかに、今抱いているやりたいことは何かありますか？

長谷部　レッチリだとか、世界のすごい人たちのライブを観る機会が最近増えていて。Kroiもそこに通用するようなライブをしていきたいです。

──Kroiを世界にアピールするタイミングが来ている？

内田　そうだといいですね。

関　海外でも通用するアーティストになりたいというのは以前から話していることですし、活動の規模が広がるにつれて、その気持ちも大きくなっていきますね。最近だとネイト・スミスやEzra Collectiveのライブを観てたくさんの刺激を受けました。そういう世界のミュージシャンと渡り合っていけるかどうか。今年から来年にかけて、海外も視野に入れた音楽活動に注力していきたいです。