劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」 PR

劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」sumika × 住野よる|出会ったのは運命? シンクロする「キミスイ」主題歌バンドと原作者

片岡と住野が混ざり始めた?

──挿入歌の「秘密」は片岡さんが作詞、小川さんが作曲ですね。

片岡 はい。「秘密」が使われる場面は、原作にはない、劇場アニメのオリジナルのシーンなんです。

小川 僕が作れるのは音だけですが、その中にも色や匂い、温度が存在すると思っていて。「秘密」が流れる場面は主人公たちにとっても大事なシーンだし、2人の吐息や温度感、心の中にある言葉を表現することをひたすら考えながら作っていましたね。花火が上がる場面なので壮大さも必要なんですが、そこに至るまではできるだけミニマムな世界を描こうと思っていました。

劇場アニメーション作品「君の膵臓をたべたい」より。

片岡 最初の打ち合わせでは「オリジナルシーンで、花火が上がります」という情報だけしかなくて、ちょっと範囲が広すぎると言うか、それだけでは歌詞は書き切れないなと思って。その後、スタジオヴォルンの制作現場にお邪魔して、シーンの全体像、絵コンテ、原画などを見せていただいたんです。そのときに作っていた曲をシーンに当てはめてみると3秒足りないことがわかったんですが、3秒の映像を作るために必要な絵の数も実感できたし、「1秒に命をかけているんだな」ということもわかって。

小川貴之(Key, Cho)

小川 アニメのスタッフの皆さんの1秒にかける思いを肌で感じてからは、「最後まで命をかけてこの曲を仕上げよう」という決心が固まりましたね。

片岡 それはおそらく、住野先生も同じだと思うんです。1行、1文字、句読点、改行を含めて、とことんこだわって執筆されているんだろうなと。

住野 ありがとうございます。

片岡 「秘密」に関しては、最後の「今日も / 同じ夢を見た」という歌詞にもエピソードがあって。僕自身は、主人公の“僕”と桜良を思い描きながら書いたんですが、住野先生がキミスイの次に執筆された作品が「また、同じ夢を見ていた」というタイトルで。これは本当なんですが、まったく意識していなかったんですよ。

住野 最初に「秘密」の歌詞を読んだときは、サービスで僕の2作目のタイトルを入れてくださったんだろうなと思ったんです(笑)。そうじゃなかったっていうのは驚きました。でも、「また、同じ夢を見ていた」は「君の膵臓をたべたい」の次の一歩なので、同じ場所に行ったのかもしれないなと。

片岡 そうですね。“僕”と桜良の足跡をたどって、さらに先に進もうとしたときに「今日も同じ夢を見た」というワードにたどり着いたので。実は最近、定期的にキミスイの夢を見るんですよ(笑)。

住野 それはすごい(笑)。僕は小説の中で“匂い“という言葉をよく使うんですが、「秘密」を聴いていると、2人の間にしかない空気の匂いが伝わってくるんです。しかも、楽曲があのシーンをねじ伏せているような感じもあって本当にすごいと思っています。

片岡 言葉にならない2人の感情を歌詞にできたらいいなと思っていたので、そんなふうに言ってもらえるとうれしいですね。

孫に自慢したいプロジェクト

──劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」は住野さんにとって、どんな作品になりましたか?

「君の膵臓をたべたい」単行本

住野 そうですね……僕は原作のことを思い過ぎているせいか、このアニメを観て、ほかの人がどう感じるか、まったくわからないんですよ。読者さんからも「どうでしたか?」と聞かれることがあるんですが、「声優の皆さんとsumikaの楽曲がすごくいい」としか言いようがなくて。でも、sumikaの皆さんをはじめとしたたくさんの方たちに気持ちを寄せてもらえて、この子は幸せだったんじゃないかなと思っています。

片岡 僕らとしても、ずっと忘れられない一生の思い出になると思います。音楽家として、こんなに素晴らしいプロジェクトに関わらせていただいたのは本当に光栄だし、年を取って、もし孫がいたら「おじいちゃんはこんなことをやったんだよ」って伝えたくなるんじゃないかなって。そこまで思える出来事は人生の中でいくつもないし、そんな経験をさせてもらえたことはすごくありがたいです。

住野 sumikaに楽曲を作っていただけたことも本当によかったです。もともとsumikaのことを教えてくれたのは読者さんだし、作品が劇場アニメになること、その楽曲をsumikaに担当していただけたのも、読者さんのおかげ。このアニメも読者さんに喜んでもらえたらいいなと思っています。

──小説、アニメ、音楽が密接に関わっているのもこの作品の魅力だと思います。住野先生は音楽から刺激を受けることも多いですか?

住野 すごくありますね。ライブを観ているときにガッと感動すると、それに引きずられるように小説のアイデアが出てくることがあるんです。締め切りがあっても「これも創作活動です」と言ってライブに行ってますね(笑)。

片岡 僕も小説を読んでいるときに曲のアイデアが浮かぶことがあって。1つの文章から1つの曲が生まれることもあるんですよ。ほかの音楽を参考にすると曲が似ちゃうので(笑)、制作時はなるべく音楽を聴かないようにしています。

住野 わかります。僕も執筆中はほかの小説を読まないので。

片岡 そこも共通してるんですね! やっぱりsumikaがキミスイに携わったのは、運命だったのかも(笑)。

sumikaと住野よるの“本体”。

※「Lovers / 『伝言歌』」の二重カギカッコは一重カギカッコが正式表記。

劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」特集
「君の膵臓をたべたい」映画ナタリー
高杉真宙 × Lynnインタビュー
「君の膵臓をたべたい」コミックナタリー
志磨遼平インタビュー
「君の膵臓をたべたい」
2018年9月1日(土)全国公開
「君の膵臓をたべたい」
ストーリー

高校生の“僕”は、ある日病院で「共病文庫」と題された文庫本を拾う。それは手書きで日々の出来事がつづられた日記帳で、持ち主はクラスメイトの山内桜良だった。桜良から膵臓の病気で余命いくばくもないことを告げられた“僕”は、次第に彼女と一緒に過ごすように。桜良の奔放な行動に振り回されながらも“僕”の心は少しずつ変化していき……。

スタッフ

監督・脚本:牛嶋新一郎

原作:住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社刊)

キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一

音楽:世武裕子

アニメーション制作:スタジオヴォルン

オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika

キャスト

“僕”:高杉真宙

山内桜良:Lynn

恭子:藤井ゆきよ

隆弘:内田雄馬

ガム君:福島潤

“僕”の母:田中敦子

“僕”の父:三木眞一郎

桜良の母:和久井映見

sumika「ファンファーレ / 春夏秋冬」
2018年8月29日発売 / Sony Music Records
sumika「ファンファーレ / 春夏秋冬」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
1728円 / SRCL-9900~1

Amazon.co.jp

sumika「ファンファーレ / 春夏秋冬」

通常盤 [CD]
1080円 / SRCL-9902

Amazon.co.jp

CD収録曲
  1. ファンファーレ
  2. 春夏秋冬
  3. ファンファーレ(Instrumental)
  4. 春夏秋冬(Instrumental)
初回限定盤DVD収録内容

sumika Film #4

  • ファンファーレ MUSIC VIDEO
  • Documentary
初回限定盤特典

三方背BOX仕様+原作者・住野よる書き下ろしショートストーリー「日々の透き通るもたれ合い」封入

初回生産限定盤・初回仕様限定盤封入特典

sumika「ファンファーレ / 春夏秋冬」Release Tourチケット先行応募券封入
受付期間8月31日(金)20:009月3日(月)23:59

sumika 公演情報
「ファンファーレ / 春夏秋冬」Release Tour
  • 2018年10月28日(日) 宮城県 SENDAI GIGS
  • 2018年11月4日(日) 北海道 Zepp Sapporo
  • 2018年11月7日(水) 愛知県 Zepp Nagoya
  • 2018年11月8日(木) 愛知県 Zepp Nagoya
  • 2018年11月14日(水) 東京都 Zepp Tokyo
  • 2018年11月15日(木) 東京都 Zepp Tokyo
  • 2018年11月25日(日) 大阪府 Zepp Osaka Bayside
  • 2018年11月26日(月) 大阪府 Zepp Osaka Bayside
  • 2018年11月30日(金) 広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
  • 2018年12月4日(火) 福岡県 DRUM LOGOS
  • 2018年12月5日(水) 福岡県 DRUM LOGOS
sumika(スミカ)
sumika
片岡健太(Vo, G)、荒井智之(Dr, Cho)、黒田隼之介(G, Cho)により2013年5月に結成されたバンドで、sumika[camp session]名義のアコースティック編成でも活動している。同年10月に1stミニアルバム「新世界オリハルコン」をリリース。2014年11月にはmurffin discs内レーベル・[NOiD]の第2弾アーティストとして2ndミニアルバム「I co Y」を発売する。2015年2月にサポートメンバーの小川貴之(Key, Cho)がバンドに正式加入し、6月に3rdミニアルバム「Vital Apartment.」をリリースした。8月には片岡の体調不良によりライブ活動を休止。その後11月に東京・shibuya eggmanで行ったワンマンライブをもって活動を再開させる。2016年3月には活動再開後初の作品として両A面シングル「Lovers / 『伝言歌』」を、2017年7月には初のフルアルバム「Familia」をリリース。2018年4月に新作CD「Fiction e.p」を発売し、バンド結成5周年イヤーに突入する5月から東京・日本武道館公演2DAYSを含むバンド史上最大規模のホールツアー「sumika Live Tour 2018 "Starting Caravan"」を開催した。8月に劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」のオープニングテーマと主題歌を収録した両A面シングル「ファンファーレ / 春夏秋冬」をリリース。
住野よる(スミノヨル)
小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿していた「君の膵臓をたべたい」が注目を集め、同作で2015年にデビュー。2016年2月に2作目の小説となる「また、同じ夢を見ていた」、12月に「よるのばけもの」を発表する。なお「君の膵臓をたべたい」は浜辺美波と北村匠海(DISH//)のダブル主演で映画化され、2017年7月に全国公開された。2018年3月に最新小説「青くて痛くて脆い」を発表した。