上白石萌音「i」 PR

上白石萌音|YUKI×n-bunaコラボ曲も収録、新作ミニアルバムは5つの恋物語

上白石萌音が7月10日に新作ミニアルバム「i」をリリースする。

自身にとって約2年ぶりのフィジカルリリースとなる本作。作詞をYUKIが、作曲とサウンドプロデュースをn-buna(ヨルシカ)が手がけたリード曲「永遠はきらい」をはじめ、映画「L♡DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」の主題歌として話題を呼んだ「ハッピーエンド」、自身が作詞を手がけた「ひとりごと」など、タイプの異なる5編のラブソングが収録されている。

ひさびさのCD制作にあたり、「やっぱり歌うことが好き!」と強く実感したという上白石萌音に、本作に込めた思いをじっくりと聞いていく。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 星野耕作

「永遠はきらい」は決死の思いで選んだ1曲

──上白石萌音さんにとって約2年ぶりのフィジカルリリースとなるミニアルバム「i」。収録される5曲でそれぞれ異なる恋物語を描くというコンセプチュアルな内容になっていますね。

上白石萌音

はい。コンセプトに関してはけっこうストンと決まった記憶があります。4月に配信リリースした「ハッピーエンド」を収録することを大前提としたうえで、「アルバム全体として1つのテーマを設けるのはどうだろう」という話になって。じゃあ恋の歌、愛の歌を集めてみよう、どうせだったら全部がまったく違った雰囲気の曲を集めてみようということになったんです。で、曲が出そろう前に、ジャケット写真をまず撮ってしまって。それが1月、私の仕事始めでした。

──ということは前回、「ハッピーエンド」のインタビューをさせてもらったときにはもう、水面下で着々と制作が進められていたわけですね(参照:上白石萌音「ハッピーエンド」インタビュー)。

あの時点ではまだ曲はそろってなかったから「どうなるかな?」みたいな。そのあとに「ハッピーエンド」と「永遠はきらい」以外の3曲を、短期間でギュギュっと完成まで進めていった感じでしたね。

──リード曲となる「永遠はきらい」は作詞をYUKIさんが、作曲とサウンドプロデュースをヨルシカのn-bunaさんが手がけられています。これに関しては事前にオファーしていたんですか?

そうですね。でも実際の制作自体は3月以降でした。まずn-bunaさんが2曲分のデモを作ってくださったので、「どっちがいいかな」というぜいたくな悩みを味わわせていただきました。そこから決死の思いで1曲を選び、それに対してYUKIさんに詞を書いていただいて。YUKIさんからはご自身が歌われている音源が届いたんですけど、私はもう「すでに完成している!」って思っちゃいました(笑)。

「歌詞を書いてくださいなんて絶対言えない!」

──YUKIさんの仮歌って、それもまためちゃくちゃぜいたくですもんね。そもそも今回、このお二人にオファーをしたのはどうして?

n-bunaさんに関しては、親友がファンで私も聴くようになってすごく興味があったから「ぜひお願いしたいです!」とお伝えしました。YUKIさんは、私はJUDY AND MARYもYUKIさんも大好きだったけど「歌詞を書いてくださいなんて絶対言えない!」と思っていたんですよ。私は基本的に、好きな人には会えない派の人間なので(笑)。だから今回はスタッフの方がこっそりオファーをしてくださっていたんです。それを聞いて私は「えー!!」ってめちゃくちゃ驚いたんですけど。でも結果的に、素晴らしいお二人がタッグを組むことで、ものすごいケミカルリアクションを起こしてくださって。ミニアルバム全体を引っ張ってくれる楽曲になったと思います。だからこそ1曲目に収録することにしたんですよね。

──「永遠はきらい」は、“思わせぶりな恋”というテーマで作られたそうですね。

n-bunaさんからいただいた2曲のデモはどちらも躍動感があり、ギターのメロディが印象的だったんですけど、一方にはちょっとさわやかな雰囲気があったので、よりテーマに沿ってると感じたほうを選ばせていただいて。そのうえで、YUKIさんがそこに詞を書いてくださったんですけど、そこで“思わせぶり”な方向にグッと振ってくださったんです。その魔性の感じ、魅惑的な感じにすごく惹かれたので、じゃあこれは“思わせぶりな恋”で行こうと。「頬につく ごはんの粒 直接 今なら 食べてもいいよ」ですから(笑)。何度も何度も読み込みましたけど、そのたびに「これはほんとにすごい歌詞だ!」って思いましたね。

──曲の出だしからしてインパクトがありますよね。

上白石萌音

そうですよね! 「神様 お疲れ様」っていう歌い出しがもう鮮烈ですよね。私もそうですけど、恋するときって神頼みになってしまいがちなところがあるじゃないですか。でも、それをはなから捨ててしまうカッコよさ! この曲の主人公の子は、自分の衝動を信じて恋してるんだということがそのフレーズでドーンと入ってくる。そこも含めて、「この曲を歌う引き出しが果たして私の中にはあるんだろうか……」と不安になったんですけど(笑)。

──耳なじみのいいメロディではあるけど、サウンド感も含めて簡単なものではないですしね。

そうなんです。メロディはものすごく頭に残るじゃないですか。スタッフさんもみんな頭から離れなくなって、ふとしたときに口ずさんじゃったりしてましたし(笑)。でも全体として見ると決してシンプルではなく、いろんな音が入り組んでる迷宮のような曲でもあって。まさにn-bunaさんならではのエッセンスをふんだんに盛り込んでくださった曲なので、興奮もしたんですけど、歌うとなるとそこでもまた「試練だな」って思いましたね。