Juice=Juice 10周年企画展「10thで乾杯!!」開催記念インタビュー|さらなる飛躍に向けて11人が語る“これまで”と“これから” (3/4)

インタビューVol.2
植村あかり、段原瑠々、井上玲音、工藤由愛、松永里愛、川嶋美楓
左から段原瑠々、松永里愛、植村あかり、川嶋美楓、工藤由愛、井上玲音。

左から段原瑠々、松永里愛、植村あかり、川嶋美楓、工藤由愛、井上玲音。

10周年に対する思い

──結成10周年を迎えたJuice=Juiceですが、皆さんそれぞれの思いを聞かせてください。

植村あかり 10周年ってシンプルにすごい数字だなって。でも「まだ10年」っていう感覚もあるんですよ。1日1日を濃く過ごさせていただいた結果、こんなに大きい数字になっていたんだと思います。Juice=Juiceの可能性がすごく広がった10年だったし、人として尊重し合えるメンバーに出会えたのはうれしいです。私としては、まさか自分がオリジナルメンバーとして最後の1人になるとは思ってなかったですし、ファンの皆さんも誰も想像していなかったと思います。人生って本当に面白いことがいっぱいだなって感じます(笑)。

植村あかり

植村あかり

段原瑠々 私は、Juice=Juiceのオリジナルメンバー(宮崎由加、金澤朋子、高木紗友希、宮本佳林、植村あかり)の中に、初めての新メンバーとして加入させてもらったんです。やっぱりオリジナルメンバーの皆さんが「Juice=Juice!」って感じを醸し出されていたので、最初は不安な気持ちがすごく大きくて。そこから活動していく中で、「私も先輩みたいな感じを出せるかな?」「Juice=Juiceらしさってなんだろう?」「Juice=Juiceのよさは消したくないな」ということを考えていきました。でも、こうして10周年を迎えて今のメンバーを見たときに、すごくJuice=Juiceだなって思うんです。それぞれやりたいことや意思を持っていて、みんながパフォーマンスしてる姿を見ると、すごくJuice=Juiceらしくてカッコいいなって。そんなグループのメンバーとして10周年を迎えられてうれしく思います。

井上玲音 10年前のオリジナルメンバーからガラッと変わって今、リーダーは植村さんがやられているんですけど、その時々で全然違った色を出しているなって思うんです。私が外から見ていたJuice=Juiceと、私がメンバーになってから感じるグループのイメージも違ってきているし。グループの軸はありながら少しずつ変化してきた。それがJuice=Juiceの10年の歴史なのかなって思います。

工藤由愛 私は4年間在籍させていただいているんですけど、先輩方が築き上げてくださったものがあるから日本武道館に立てたり、新曲がいっぱい出せたりするんだなって思うんです。いろんな方々の支えがあって今もこうしてグループが続いているんだなって、活動しながらすごく感じます。私はまだまだ経験してないこともいっぱいありますし、ファンの皆さんに恩返しできるように今後活動していけたらなと思っています。

松永里愛 10周年と聞くと、すごく不思議な感覚ですね。Juice=Juiceの歴史を本にしたら、そこに自分の名前が出てくるわけじゃないですか。10周年をお祝いする気持ちがありつつ、やっぱり自分としては不思議な感じがすごくあります(笑)。

川嶋美楓 私は今年5月にハロプロ研修生からJuice=Juiceに加入させていただいたばかりなんです。やっぱり最初は不安だったんですけど、日本武道館公演で初めてステージに立ったときに、先輩方とファンの皆さんが温かく迎え入れてくださってすごく安心しました。10周年のカッコいいグループに入れたことが、すごくうれしいです。

10年前の私たちは…

──では、「10年前」というテーマでお話を聞かせてください。オリジナルメンバーの植村さんにはデビュー当時のグループの雰囲気を自分目線で語っていただければ。

植村 私はJuice=Juiceの最年少メンバーとして活動を始めたんですが、当時は自分の芯みたいなものがありすぎて、今よりも肝が据わってたんです(笑)。マネージャーさんに「大御所?」って言われるくらいでした(笑)。当時はグループができたばかりで、4人のお姉さんたちと一生懸命、必死でがんばってましたね。ライブ後にパフォーマンスの反省点を書き出して次の日に生かしたり、デビューした頃から話し合う機会は多かったです。でもMCは大変でしたね。台本をガチガチに固めて、一語一句覚えなきゃって感じで。今では信じられないくらいです(笑)。でもそれが自分たちの基礎を固めてくれるものだったので、まずは全部を吸収しなきゃって時期でした。

──なるほど。ほかのメンバーの皆さんは、10年前は何をしていましたか?

段原 私は12歳の小学校6年生で、モーニング娘。さんのオーディションを受けてハロプロ研修生になって、人生がガラッと変わったタイミングでした。初めて大きいステージでバックダンサーをやらせてもらったときもうれしかったし、10年前は楽しく研修生をやっていました。

井上 当時12歳の私はNICE GIRL プロジェクト!(つんく♂がプロデュースするアイドルプロジェクト)に所属していて、その研修生であるナイスガールトレイニーの選抜ユニットがちょうど10年前に始まったんです。当時の私は人見知りが爆発してて、子供すぎて周りの方々に助けてもらってばかりでした。こぶしファクトリーで一緒に活動することになる広瀬彩海ちゃんが特に面倒を見てくれました。人との関わり方を考えるようになった時期だったと思います。

井上玲音

井上玲音

川嶋 私は5歳で、幼稚園に通ってました。ダンスをやっていて、そのときから目立ちたがり屋で人の前に立つのが好きでした。意見もズバズバ言ったり、初めて会った人にもなんでも言えちゃう子だったんです。よく、しゃべりすぎって注意されてました(笑)。ホントによく動くし、やんちゃって言われてました。

松永 8歳のとき、習い事をいっぱいやろうとしてたんですけど、私も母も方向オンチでどこにもたどり着けず、家にも帰ってこれなくて、父に「これはダメだね」って言われて全部やらずに終わりました(笑)。その頃は、KARAさんや少女時代さんとか韓国のアイドルさんのダンスを覚えて、ずっとおうちで踊ってました。部屋に何時間もこもって。何かをやり始めると止まらないのは、今も変わらないです。

工藤 私は8歳で小学2年生だったんですけど、ピアノを習い始めた時期でした。鬼ごっこ、おままごと、お姫様ごっこも大好きで、公園でよく遊んでました。あと九九をがんばって覚えたり、折り紙したりと、小学生ライフを楽しんでました(笑)。

メンバーになって感じたこと

──時代とともに変化してきたJuice=Juiceの変遷を、植村さんはどのように感じていましたか?

植村 目に見える変化は、やっぱりメンバーが増えたことです(笑)。あと、昔は楽曲に対してメンバーが合わせたり、追いついていく感じだったと思うんですけど、今はメンバーに対して曲が合っている感じがするんです。新曲が来たときに、この新メンバーが入ってきたからこういう感じの曲なのかなって思うことがよくあって。そう考えると、この10年間でJuice=Juiceというグループの在り方がどんどん変わってきたなと思いますね。

──ほかの皆さんには、Juice=Juiceというグループの印象が、入る前と入った後で、どんなふうに変わったかを聞きたいです。

段原 入る前は、大人っぽいグループという印象でした。私の中では初期の5人がJuice=Juiceだという印象が強くて、そうした中に自分が入ることになって、不安な気持ちが大きかったし、正直入ってすぐの頃の記憶があまりないんです(笑)。加入してすぐ海外に行ったり、一気にいろんな経験をさせていただいて、必死すぎて全然覚えてなくて。グループの印象は、私が加入したときと今で全然違うと思います。昔は楽屋でも個人個人で動いている印象があったんですけど、今はみんなでワーッて話して遊んでという感じになりました。そこはけっこう違いますね。

井上 ナイスガールトレイニーの選抜メンバーの定期公演で、「裸の裸の裸のKISS」をカバーさせていただいたときから、私はJuice=Juiceの曲を聴くようになったんです。ハロプロに入って、ハロコンでJuice=Juiceの先輩方とご一緒させていただいたときに、私、植村さんをずっと見ちゃってたんですよ(笑)。そしたらマネージャーさんが「一緒に写真撮りなよ」って植村さんを連れてきてくださったんです。でも、私は本当に人見知りで「ありがたいけど……どうしよう⁉」みたいになって(笑)、そんな状態で一緒に写真を撮っていただいた思い出があります(笑)。Juice=Juiceは本当に憧れの存在だったので、そのあとグループに加入して、先輩方がワチャワチャしてる姿を見て「あ、人間だ」と感じたというか(笑)。入ってからは、すごく楽しいお姉さんたち、という印象に変わりました。

松永 加入する前のJuice=Juiceには、メンバー1人ひとりが自分のパフォーマンスに誇りを持っているイメージがありました。楽曲も同じで、特に初期の曲からは、いい意味でのプライドみたいなものも感じて、「私が歌ってもいいのかな?」というプレッシャーを感じることもありました。グループに加入してからは同期の由愛と2人でいることが多くて。ずっと緊張していて、当時のことはあんまり覚えてないんです。マネージャーさんに怒られた記憶しか出てこない(笑)。どんなだったっけ?

工藤 でも、楽しい思い出もいっぱいあるんです。里愛が、金澤(朋子)さんを抱っこしたりとか(笑)。

松永 あー、抱っこしました(笑)。

工藤 私たち2人を、先輩方が広い心で見守ってくださってたのをすごく覚えてます。そのうえで、同じステージに立つプロのメンバーとしても見てくださって、すごくありがたかったですね。

工藤由愛

工藤由愛

川嶋 私はもともとJuice=Juiceが好きだったんですけど、学校の先生もファンで、Juice=Juiceの話で盛り上がったりしてました。放送部の人にお願いして、校内放送で曲を流してもらったり(笑)。そのあと研修生になって、初めてハロコンのリハーサルでJuice=Juiceを観たときには「本当に存在するんだ!」と思いました。とにかく圧がすごくて(笑)。

一同 圧!(笑)

川嶋 圧というかオーラですね(笑)。オーラが漂ってて、すごいなって思いました。あと私、研修生のとき、植村さんのクリアファイルに歌詞カードを入れてたんです。

植村 えっ、今の今まで知らなかった!

──植村さん推しだったんですか?

川嶋 ハイ、推しです(笑)。ハロショで植村さんのグッズをめっちゃ買ってました。だから、会社で初めて植村さんとお会いしたとき本当に固まっちゃったんです。毎回お会いするたびに、近付きたくないっていうか(笑)。

一同 アハハハ(笑)。

植村 仲よくなれないジレンマみたいな(笑)。

川嶋 近付けないオーラに圧倒されてたんです。だけど、メンバーになって毎日会うたびにお話してくださって、それが本当に不思議で……(小声で)なんの話しているか忘れちゃった。

川嶋美楓

川嶋美楓

段原 近付けるようになってよかったね(笑)。

川嶋 ハイ! それくらいJuice=Juiceの皆さんはオーラがあったんですけど、今は家族みたいです。家族と言っても、お父さんとかお母さんとかおじいちゃんとかじゃなくて、姉妹みたいなイメージです。植村さんから遠藤さんまで姉妹みたいな感じだなと思ってて。ファンの方も家族みたいで素敵だなと思います!

2023年10月11日更新