Juice=Juice 10周年企画展「10thで乾杯!!」開催記念インタビュー|さらなる飛躍に向けて11人が語る“これまで”と“これから”

Juice=Juiceが今年で結成10周年を迎えた。2013年の結成以来、スキルフルな歌とダンスを武器にハロー!プロジェクトきっての実力派グループとして活動を展開してきた彼女たち。ナタリーは、そんなJuice=Juiceのアニバーサリーイヤーをともに盛り上げるべく「10thで乾杯!!」(ジュースでかんぱい)と題した周年企画展をタワーレコード渋谷 8階 Space HACHIKAIにて10月27日から11月12日まで開催する。本イベントでは、歴代ポスターや衣装のほか、会場でしか見られない写真やコメントを展示。10年間の歴史はもちろん、現在進行形のJuice=Juiceの魅力も同時に伝える充実の内容となっている。

この特集では「10thで乾杯!!」の開催に合わせてJuice=Juiceメンバーにインタビュー。2チームに分かれて、10周年に対する思いや今後の展望について語ってもらった。

取材・文 / 土屋恵介撮影 / 曽我美芽

イベント情報

「10thで乾杯!!」

会場:タワーレコード渋谷 8階 Space HACHIKAI
開催期間:10月27日(金)~11月12日(日)
営業時間:12:00~21:00(最終入場:20:30)
入場料:500円 ※特典つき

公式サイト

インタビューVol.1
有澤一華、入江里咲、江端妃咲、石山咲良、遠藤彩加里
左から石山咲良、有澤一華、江端妃咲、入江里咲、遠藤彩加里。

左から石山咲良、有澤一華、江端妃咲、入江里咲、遠藤彩加里。

10周年に対する思い

──Juice=Juiceは今年で結成10周年を迎えました。メンバーである皆さんの中にはどんな思いがありますか?

入江里咲 私は2021年にオーディションで加入したんですけど、10周年という区切りのタイミングをJuice=Juiceのメンバーとして迎えることができて、すごくうれしく思います。

江端妃咲 私はハロプロ研修生として数年間活動してきて、ずっと憧れていたJuice=Juiceに加入することができたんです。10周年にメンバーでいられること、恵まれた場所で活動できていることが幸せだなと思っています。

遠藤彩加里 私は去年のオーディションで加入させてもらったんですけど、Juice=Juiceはずっと大好きなグループだったんです。もしかしたらファンとして10周年を祝っていたかもしれないのに、こうしてグループの一員として祝えることが信じられないです。

石山咲良 10周年を迎えて、今までに先輩方が築き上げてくれた伝統を崩さないようにしっかり守らないといけないなって思います。私は加入して2年目でまだまだスタートの段階なので、もっともっと成長していかないといけないなと感じています。

有澤一華 私はハロー!プロジェクトが大好きで、ずっとお友達に「ハロプロいいよ!」って布教活動をしていたんです。中でもJuice=Juiceは一番説明しやすかったんですよ。歌もダンスも上手で、一致団結して1つのものを作り上げる先鋭集団というイメージでした。私は加入したときに、自分もそうならなきゃいけないというプレッシャーを感じて一時期悩んでしまったんです。そんなときに先輩方が、「新しいJuice=Juiceを作り上げていく過程でみんなが自分の色を出してきたんだよ」って教えてくださって。それで、私もこのグループにいてもいいんだと思えたんです。そうしたところから、10年というグループの歴史を改めて感じました。

有澤一華

有澤一華

10年前の私たちは…

──ちなみに、皆さんはJuice=Juiceが結成された10年前は何をしていましたか?

江端 10年前は6歳で、ダンスをしてました。もともとお姉ちゃんが習っていて、それで私も始めたんです。ダンスが大好きになって、それからほぼ毎日踊ってましたね。あとその頃は、毎日洋楽ばかり聴いてました。洋楽の曲でダンスを踊っていたのと、普通にお母さんが洋楽好きだったので、当時はケイティ・ペリーさんとかブルーノ・マーズさんとかをよく聴いてました。

入江 私は7歳で、ごくごく普通の小学校2年生でした。外で遊ぶのが大好きで、常に日焼けしていて。ボール遊び、鉄棒、うんていとか体を動かすことが大好きで、わんぱくって感じでした(笑)。当時はスカートなんか履いたことなくて、男の子と混じって遊んでましたね。弟がいたので、プリキュアとか女の子っぽいアニメも全然観たことがなかったんです。仮面ライダーとかが好きで、性格も趣味も男の子みたいでした。今、私がアイドルやってるって小学生時代の友達が知ったらびっくりすると思います(笑)。

入江里咲

入江里咲

遠藤 当時5歳だったんですけど、クラシックバレエを習い始めたのは6歳からだったし、幼稚園のことは正直あまり覚えていなくて。たぶん「アイカツ!」が好きで、カードを集めたり模写をしたりしてたと思うんです。そういえば、ちょうどこの前お母さんに小さい頃の話を聞いたんですけど、私、ダメって言われたことは絶対にやらない子供だったそうで。めちゃめちゃ単純だったみたいです。今でも頭は単純です(笑)。

有澤 振り返ると10年前の小学4年生のときは、人生のターニングポイントでした。私は小学1年生からバイオリンを始めたんですけど、最初は4分の1サイズのバイオリンを弾くところからスタートして。それで小学4年生のときに、フルサイズのバイオリンを買ったんです。その前に親と「フルサイズを買うならプロになる、買わないならそのまま趣味でいく」という話になったんですけど、私は何も考えず、フルサイズのバイオリン欲しさに「プロになる!」って言ったんです。そしたら楽器屋さんでお母さんがお金を見せながら、「あなたはこれぐらいのお金をかけてまでプロになる道を行くんだよ」って言われて、いきなり現実に直面したんです(笑)。そこで、背水の陣的な決断をしました。その頃にバイオリンの先生が変わって、それもすごく奇跡的な出会いでした。近所の小さなバイオリン教室で習うことになったんですが、その先生がプロを育てる有名な人だったんです。楽器の持ち方から基礎から全部やり直して、バイオリン人生がリスタートした年でした。今もバイオリンはがんばってます。

石山 私は9歳で小4だったんですけど、その頃に金管バンドに所属してトランペットを始めたんです。そこから楽器に興味を持って管楽器をいろいろやったんですが、どれも中途半端で……結局、毎日走ってました(笑)。私もわんぱくで黒糖パンくらい日焼けしてたんです(笑)。冬でも半袖短パンでしたね。よく一輪車やブレイブボード、スケボーとかやってました。毎日友達と遊んでひたすら動いていた気がします。あと、駄菓子屋さんで毎日1個カップ麺を食べるという日々でした(笑)。

メンバーになって感じたこと

──Juice=Juiceに加入する前と加入したあとで、グループの印象はどう変わりましたか。

江端 入る前のJuice=Juiceは天の上の人たちという印象でした。ハロプロ研修生の中でよく、「入れるならどのグループに入りたい?」という話をしてたんですけど、Juice=Juiceは大人っぽいしセクシーだし、私なんかじゃ到底入れないなと思っていたんです。でも実際に加入してみたら、楽屋でみんなすごいワーワーしてて(笑)、入る前と入ったあとの印象は真逆でした。あと、ファンの方から、私が入って「Juice=Juiceの印象が変わった」ってよく言われるんですよ。もしかすると、私のせいで今はうるさいイメージになっちゃったかもしれないです(笑)。

江端妃咲

江端妃咲

入江 私はハロプロが好きでJuice=Juiceのオーディションを受けたんですけど、当時は受かると思ってなかったんです。それまでJuice=Juiceはハロプロ研修生のメンバーしか加入していなかったし、そんなスキル集団にダンスも歌も未経験の私が入れるはずがないと思っていて。私はすべてのことをJuice=Juiceに入ってから学んでいったので、先輩に歌もダンスも日常のこともたくさん教えていただきました。グループに入って感じたのは、縦のつながりもあるけど横のつながりもすごく強いなってことです。先輩と後輩が仲よしなんですよ。だけど、リハとかライブのときはしっかりやって、メリハリがすごいです。お互いにアドバイスするし、単に仲がいいだけじゃなく、とても深い関係性なのがいいなって思います。

遠藤 加入してわかったのは、先輩方がお母さんやお姉ちゃんみたいに本当に優しいということ。私が悩んで落ちてるときに、先輩が「大丈夫?」って話しかけてくださるし、私が楽しそうにしていたら一緒に笑ってくださるし、ホント、家族みたいな関係なんです。グループの中でそれぞれの位置付けがあって、すごく仲がよくて、でも、いざパフォーマンスをすると一致団結して、1人ひとりがめちゃめちゃカッコいいのがJuice=Juiceなんです。自分もメンバーですけど、今でもどこかに憧れの感覚があります。優しい先輩方に恵まれて、すごくいい環境でパフォーマンスができてるのがうれしいです。

石山 ハロプロ研修生のときは雲の上の存在で、唯一ハロコン(ハロプロ現役メンバーによる合同コンサート)のときだけご挨拶できる感じでした。ありえないくらいオーラが出てて「うわー! Juice=Juiceだ!」って思ったし、私にはマレフィセント(ディズニー映画「眠れる森の美女」の登場人物)みたいに見えてました(笑)。皆さん、めちゃめちゃスタイルがよくて、ほぼみんな足しか生えてないじゃんって(笑)。実際に入ってみて、もちろんカッコよさはありながらも、優しさで包み込んでくれる家族みたいな雰囲気を私も感じました。先輩方は、私が失敗しようが何をしようが全部笑顔で見守ってくれて。絶対に思うことがあるはずなのに、気を使って優しく遠回しにアドバイスしてくださるんです。いまだにステージでパフォーマンスしていると、このグループに入れてありがたいなって思いますね。

有澤 入る前はプライベートが一切見えないグループだなと思ってました。ステージでの姿がカッコよすぎて、本当に実在するのかなって思ってたんです(笑)。なので、自分の加入発表で初めて先輩方にお会いしたときは、「本当にいらしたんですか?」って感じで(笑)。先輩方の「パフォーマンスで語る」みたいな姿勢はずっと変わらないですけど、加入して普段の会話とか優しい性格を知って、最初は「あれ?」って混乱しました(笑)。でもそれが、自分もメンバーになったんだって実感するポイントになって。それと同時に、私も先輩たちみたいになりたいという気持ちが湧きました。

2023年10月11日更新