世代の違いを感じる四期生の表現力
──四期生初の楽曲「ブルーベリー&ラズベリー」はいかがでしたか? 坂道系の王道、という印象を受けましたが。
高本 いろんな曲の要素が入っている感じがしました。みんなダンスがうまくて……私たち一期生が活動を始めてすぐの頃は歌もダンスも本当に下手くそで、自分の見せ方なんてわからなかったし、完成したMVを観ても私は落ち込むことが多かったんですね。でも四期生は1人ひとり見せ方も上手だなと感じたし、ダンスも上手だし、顔もかわいくて(笑)。「今の子たちってすごいな」と思いました。なんでだろう?って考えると、SNSが流行っているのが大きいのかなって。
──ああ、人前に出る活動をする前から、スマホの中で自分を見せることをやってきているという。
高本 そうなんですよ。私たちの頃はそんな文化なかったので、四期生を見ていると時代を感じるというか、私たちはひと世代上なんだなって実感させられました。若さを感じます(笑)。
東村 ふふふ。本当に初めてMVを撮った人たちには見えないくらい、ちゃんとしてますよね。みんなで日向坂46の「ヒ」のポーズを取ったりしていて、なんかうれしかったです(笑)。1列に並んで順にポーズを取るシーンがあって、それがけやき坂46の「永遠の白線」最後の振付に似てるんですよ。
高本 ああー、ホントだ。
──お二人は今年で24歳ですけど、年齢を重ねた大人の女性としての自覚は芽生えてきましたか?
高本 ええー? ……ある?
東村 どうだろう……あ、でも1人でごはんに行けるようになったのは大人だなって感じる。
高本 芽依、めっちゃ1人で行くんですよ!
東村 1人行動ができるようになりました。昔は誰かと一緒じゃないと何もわからないし不安だったけど。
高本 私はまだ1人行動できないです(笑)。買い物とかは行けるけど、ごはんはまだ無理。私は、自分の機嫌を自分で取れるようになったのが大人になったところかなって。人に相談したりなぐさめてもらったりしないと解決できなかったことが、自分の中で解決できるようになった。
日向坂46のこれから、あゃめぃちゃんコンビのこれから
──四期生は今作では「ブルーベリー&ラズベリー」の1曲のみでしたが、次の作品からは四期も一緒に歌う楽曲が出てくるでしょうし、この8枚目のシングルは過渡期にあるグループの姿を映した1枚になりました。ここから日向坂46はどう変わっていくのか、お二人が考える「日向坂46のいい未来」とはどんなものですか?
高本 難しいな。夢というか……東京ドームの次に目指すところだと思っているのは、国立競技場なんですね。国立競技場でライブができたら、私的にはもう悔いはない。私はそういう考えだけど……グループとしてのいい未来というと、よくわからないですね。
──国立競技場は規模的な目標ですか? 「この景色が見たい」という。
高本 そうですね。あの空間に、たくさんのおひさまが入っている景色が見たい。あと、声が出せる状態で東京ドームをもう一度実現させたい。やっと実現したドームだったんですけど、おひさまの声が聞けたら、きっとまた違う景色になると思うんです。
──あー、今のところはスティックバルーンをバンバン叩くことしかできないですからね。
高本 そうなんですよ。今のツアーではバンバンもなくなっちゃってるので、ちょっと寂しくて。やっぱり声が欲しいです、そろそろ。
──東村さんはどうですか?
東村 んー、難しい。私、本当に先のことを全然考えないんですよ。いつも目の前のことだけを考えて生きている。みんなと楽しく、仲よくいられるだけで私はいいんです。
──こんな質問をしておいてあれですけど、僕も同じような考え方なのでよくわかります(笑)。「そんな先のことを言われても」と思うし、今をしっかり生きることが大事だと思うので。
東村 本当に。なのでいつもこういう質問にはうまく答えられないんですよ。すみません。
──いえいえ、そういう意見も聞きたいです。個人的な目標はあるんですか?
東村 私が1人で呼ばれるのは「SASUKE」とか運動系が多いんですけど(参照:日向坂46の運動神経自慢・東村芽依が「SASUKE」参戦!「ずっと挑戦してみたいと思っていた」)……始球式に出たいんです。
高本 始球式、ええやん。
東村 始球式を経験しているメンバーもいるんですけど、私はまだやったことがなくて。密かに憧れているんです。
──運動神経のいい東村さんが、始球式で完璧な投球をすると。
東村 絶対にノーバンで決めます(笑)。野球はうまいわけじゃないんですけど。
──東村さん個人として、今年はソロ写真集を出すというトピックがありましたよね(参照:日向坂46東村芽依、嬉しすぎて涙!1st写真集刊行決定に「めいわーるどを楽しんで」)。写真集を出したことで何か心境に変化は?
東村 うーん……。
高本 なさそう(笑)。
東村 写真集を出すことは1つの目標でもあったので、出せたことはうれしかったです。
──高本さんはどう思いました?
高本 かわいかったです(笑)。めいめいらしくて。写真集を出している子はみんなかわいいので「みんなに見てもらえてよかった」という気持ちになりますね。
──高本さんはどうなんですか? 写真集はもちろん、ほかに個人でやりたいことなど。
高本 私はYouTubeがやりたいです。個人でチャンネルをやることはできないので、今はメッセージアプリで少しずつやっていて、いつか本格的にできるようにと密かに編集を学んでいます。前に「JJ」でメイクを紹介していたんですよ。それをやっているときが本当に楽しかったし、すごく自分が生き生きとしているなと感じていたので、そういう機会ができるといいなと思っています。
公演情報
日向坂46「Happy Smile Tour 2022」
- 2022年9月10日(土)愛知県 Aichi Sky Expo
- 2022年9月11日(日)愛知県 Aichi Sky Expo
- 2022年9月17日(土)兵庫県 ワールド記念ホール
- 2022年9月18日(日)兵庫県 ワールド記念ホール
- 2022年10月17日(月)神奈川県 ぴあアリーナMM
- 2022年10月18日(火)神奈川県 ぴあアリーナMM
- 2022年11月12日(土)東京都 国立代々木競技場第一体育館
- 2022年11月13日(日)東京都 国立代々木競技場第一体育館
プロフィール
日向坂46(ヒナタザカフォーティーシックス)
2015年に秋元康プロデュースによる欅坂46のアンダーグループ・けやき坂46として、長濱ねるを中心とするメンバー12人で活動開始。2017年8月には二期生となる追加メンバーが加入し、9月には長濱が欅坂46専任となった。2018年6月に、けやき坂46名義で1stアルバム「走り出す瞬間」を発売。2018年に三期生が加入し、2019年2月には、けやき坂46から日向坂46へグループ名を改名した。同年3月に1stシングル「キュン」を発表し、この曲で年末の「NHK紅白歌合戦」に初出演。以降コンスタントにシングルをリリースし、2020年9月には改名後初のアルバム「ひなたざか」を発表した。2022年3月にはグループ結成時からの目標であった東京・東京ドームでのワンマンライブ「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」を成功させ、6月に通算7枚目のシングル「僕なんか」をリリース。10月には8thシングル「月と星が踊るMidnight」を発表した。
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