音楽ナタリー Power Push - 銀杏BOYZトリビュートアルバム「きれいなひとりぼっちたち」特集 銀杏BOYZ×リリー・フランキー
ひとりぼっちの2人の対話
麻生久美子との不思議な縁
リリー くみちゃん(麻生久美子)の「夢で逢えたら」はすごいよね。もう相変わらずの安定感。
峯田 やっぱりあの人は特別なんです。
リリー 俺、昔「POPEYE」のライターやってたときに女の子特集みたいな企画でまだ高校生ぐらいのくみちゃんと会って。「この子かわいいな」と思って撮影して、そのときにサインをしてもらったのが、彼女のサイン第1号だったの。
峯田 えー!
リリー でもその後くみちゃんは俺の知り合いと勝手に知り合っていくわけで、やっぱ因果だよね、これ。
峯田 すごい。僕も麻生さんとは縁があって、大学生のとき1人暮らししてる部屋の近くにバッティングセンターがあったんですよ。で、そこにストラックアウトっていうゲームがあって、それで9個の的に全部当てると隣りの焼肉屋さんのタダ券もらえたんです。で、俺高校まで野球部だったんで、金ないときによくそれやって焼肉食ってたんですけど、そしたらその焼肉屋のパートのおばちゃんとすごい仲良くなって「あんたまた来たねー」とか言ってて。そのおばさんが麻生さんのお母さんだった。
リリー ええー!
峯田 あとから知って俺もびっくりしたんですけど。そのあとまさか一緒に映画もドラマも出れて、カバーまでしてもらえるなんて。
リリー もともと歌うまいですからね、あの人。だって映画の「モテキ」の撮影でB'zを延々歌わされてたとき一緒にいたけど、修行みたいに2時間ぐらい歌ってたしね(笑)。
だいたいの女の人はかわいい
リリー ところでこないだみうら(じゅん)さんが、「峯田くんけっこう熟女好きなんだよ」って言ってたんだけど。そうだったっけ?
峯田 ここ最近はそうですね。俺、携帯で保存してる画像も今は妊娠線入ってるのばっかですもん。
リリー 早熟だねえ(笑)。いや、実は最近みうらさんの熟女好きが止まらなくなってきてさ、グラビアン魂の人選も真梨邑ケイさんがいいとか言い出して(笑)。「みうらさんより年上はさすがにやめましょうよ」「ほかの人が出てくれなくなるから」って言ってるの。
峯田 俺は年上だったら、自分の母ちゃんまでだったらいいかなあ。あ、でも誰でもいいわけじゃないですけど。
リリー そうなんだよね。よく誤解されるけど、熟女マニアの人っていっても、ただ歳とってりゃいいってわけじゃないらしい。ゾノネムって熟女評論家が言うには、やっぱり昔美しかった人が朽ちていくその様が美しいって。
峯田 そうです。もちろん今も若い子も好きですけど、でもなんていうか10代の頃は「俺はパンクしか聴かねえ」みたいな感じだったのが、だんだんジャズも聴けるようになってくるみたいなもんで。「あ、これも聴ける!」って。広がってくるんですよね。
リリー わかるなあ。だってだいたいの女の人はかわいいもんね。
峯田 かわいいですね。
リリー それに自分が若いときって、女の子の悪いとこ探してたけど、歳とってくるといいとこを探すようになるんだよね。こいつ性格は最悪だけどいいケツしてんな、とか(笑)。
肌のたるみがないと物足りない
峯田 リリーさんは? やっぱ熟女より若い人のほうが好きですか?
リリー でも最近は佐々木あきさんっていう人が、熟女っていうかまだ30代だけど、この人いいなってちょっと思ってて。
峯田 AVの方ですよね。けっこういろんな作品出てる。
リリー うん、AVは20代後半でもう熟女枠ですからね。ヤング熟女。
峯田 でもあんまり若いと肌のたるみがないからなんかちょっと物足りないんですよね。
リリー 骨董の通みたいになってきたね。1回割れて金継ぎしてるほうがコクがあるみたいな(笑)。
峯田 ちょっと下り坂に入ってきたぐらいのほうがかわいげがあるというか、なんかいいんですよね。
リリー ゾノネムは30歳ぐらいから熟女好みになって、結局あいつ年上の奥さんと結婚したのね。でもゾノネムは熟女業界ではロリコンって言われてるんですよ。奥さんたった10個上だからって。
峯田 うわ、俺全然それに比べたら熟女好きって言えないわ(笑)。
次のページ » 社員証のファンタジー
- V.A.「きれいなひとりぼっちたち」
- 「きれいなひとりぼっちたち」
- 2016年12月7日発売 / 3240円 / UNIVERSAL J / UPCH-2105
- itunesへ
- レコチョクへ
- ハイレゾ配信 / レコチョクへ
- 2017年5月17日にアナログリリースも決定
収録曲
- 漂流教室 / YUKI
- ぽあだむ クボタタケシ REMIX Version I / クボタタケシ
- 夢で逢えたら / 麻生久美子
- あいどんわなだい(Instrumental) / YOUR SONG IS GOOD
- 援助交際 / クリープハイプ
- NO FUTURE NO CRY / サンボマスター
- なんとなく僕たちは大人になるんだ / 安藤裕子
- 夜王子と月の姫 / 曽我部恵一
- 駆け抜けて性春 / ミツメ
- BABY BABY / sébuhiroko
- YOU & I VS. THE WORLD / THE COLLECTORS
- ナイトライダー / GOING UNDER GROUND
- 東京 / YO-KING
銀杏BOYZ(ギンナンボーイズ)
2003年1月、GOING STEADYを解散後に峯田和伸(Vo, G)が、ソロ名義で銀杏BOYZを始動させる。のちに同じくGOING STEADYの安孫子真哉(B)、村井守(Dr)と、新メンバーのチン中村(G)を加え、2003年5月から本格的にバンドとしての活動を開始。2005年1月にアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」と「DOOR」を2枚同時に発売する。続くツアーやフェス出演では骨折、延期など多くの事件を巻き起こした。その後も作品のリリースを重ねていたが、2011年夏のツアーを最後にライブ活動を休止。しばしの沈黙を経て2014年1月に約9年ぶりとなるニューアルバム「光のなかに立っていてね」とライブリミックスアルバム「BEACH」を2枚同時リリースした。チン、安孫子、村井はアルバムの完成に前後してバンドを脱退しており、現在は峯田1人で活動を行っている。2016年6月に、サポートメンバーを従え8年半ぶりのツアー「世界平和祈願ツアー 2016」を開催。このツアーの追加公演として8月に初の東京・中野サンプラザホールにてワンマンライブ「東京の銀杏好きの集まり」を実施した。また俳優業では、NHK BSプレミアムで放送されたドラマ「奇跡の人」で主演を務めたほか、2017年4月より始まるNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」にも出演する。
リリー・フランキー
1963年生まれ、福岡県出身。武蔵野美術大学を卒業後、イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など多彩な分野で活動。2001年に発表した絵本「おでんくん」はアニメ化されるなど幅広い層の人気を集めた。実体験を基に執筆した長編小説「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」は、テレビドラマ、映画、舞台化されている。俳優としては映画「ぐるりのこと。」「モテキ」「凶悪」「そして父になる」、舞台「クレイジーハニー」などに出演し高い評価を受けている。2017年1月からはドラマ「銀と金」では、原作者である福本伸行からの指名で、裏社会を仕切る大物フィクサー“銀王”こと平井銀二を演じる。