原因は自分にある。「虚像と実像」インタビュー|げんじぶとは何者なのか?2ndアルバムが浮き彫りにする“虚像と実像” (4/4)

来年ですよ。僕たちが動くのは!

──2021年も終わりに近付いていますが、今年はどんな1年でしたか?

大倉 グループとしても7人それぞれとしても、いろいろと考えて悩んだ時期もあったけど、そういうこともひっくるめて「よかった」と思える今があるというか。すごくいい状態で過ごせているので、7人がもっと1つになれた、さらに仲がよくなった1年だったなと思います。

──以前のインタビューで、コロナの自粛期間中に意見をぶつけ合うタイミングがあったとおっしゃっていましたね(参照:原因は自分にある。「以呂波 feat. fox capture plan」インタビュー)。

長野 はい。そういうことを含めて感情がすごく動いた1年ではあったんですけど、今はそんな出来事も全部よかったなと思えます。ファンの皆さんのおかげで初めて有観客でのワンマンライブもできたし、年末にはZeppという憧れていた会場でのワンマンで1年を締めくくれるというのも、すごくうれしいです。

──では、この1年でげんじぶが得たものを挙げるなら?

杢代 アルバムを2枚出してますから……。

小泉 曲数は間違いなく手に入れたね(笑)。

大倉 ワンマンライブが十分できる曲数になりました!

杢代 自粛期間中はあまり曲を発表できなかったので、ファンの人への恩返し的に曲をたくさん出せたのはよかったと思います。自分的には今年1年で、7人がただ仲がいいだけじゃなく、しっかり信頼関係のある仲のよさになったと思っていて。深い絆を得られたので、12月27日と30日のライブで1年を締めくくって、来年は僕らの道をさらに突き進んでいきたいですね。

長野 今年は“準備体操”くらいの感覚ですから。

大倉 来年ですよ。僕たちが動くのは!

桜木 ホントにそう。

杢代 激動になる前の節目が年末のライブって感じです! ここからガーッといきますよ……って、まだ詳しいことは全然決まってないけど(笑)。年が明けてもヒマそうにしてたら、まだ取材に来ないでください! 気まずいので(笑)。

吉澤 それ、めちゃくちゃ恥ずかしいよ!

一同 あはははは!

大倉 30日のライブが終わって4、5日休んだらもう動こう?(笑)

──(笑)。来年へ向けての気合いはめちゃくちゃ伝わってきました。

小泉 自分たちでハードル上げてるよー(笑)。

原因は自分にある。

原因は自分にある。

やっと自分はげんじぶ7人の中の1人になれた

──では、個人個人の2021年の振り返りも伺っていいですか?

大倉 じゃあ、まず潤くんについてみんなで言っていこうか。

小泉 潤くんは今年で20歳になりました!

一同 ワー!(拍手)

武藤 ありがとうございます。でも何も変わりません!(笑)

長野 いや、落ち着いたと思うよ?

杢代 19歳までは最年長なのにポンコツだったんですけど、20歳になって心境が変わったのか、やたら「俺の背中見てな」みたいな雰囲気出してくるんですよ。移動中の車内でニュース記事を読みながら「うわあ、マジか……」って独り言つぶやいて僕らに伝えてきたり。

武藤 ニュースは大事だろ(笑)。

大倉 (笑)。でも潤くんは変わらず優しいよ。これまでよりも落ち着いてきて、僕たちも安心して「潤くんに頼ろう」と思うことが増えたと思う。最年少の雅哉から見て、どう?

桜木 僕から見た潤くんの印象は、ずっと昔から……それこそBATTLE STREET(グループ結成時の名称)の頃から変わらないです。7人の核というか、芯というか。「いつも支えられているな」っていう気持ちはずっと変わらない。

武藤 うれしいですね……。

大倉 雅哉はこの1年で身長伸びたなー!

桜木 あの、僕自分で言っていいですか?

杢代 おお、自己申告? いいよいいよ。

桜木 今年1年でやっと、自分はげんじぶ7人の中の1人になれたなと思ったんです。

一同 ええー?

桜木 自粛期間中まではみんなを追いかけて、がんばって付いていく感覚があったんですけど、ようやく今年になって同じラインに立てたかなって。

大倉 そうなのか。どうですか、光咲さん?

小泉 俺もそう思うよ。

一同 あはははは!

杢代 何言ってんだよ、本当に(笑)。

大倉 雅哉はもともとしっかりしてるから。よりいっそう成長した年だったのかもね。

今年一番大人に近付いたんじゃない?

武藤 要人は髪をいろいろアレンジするようになったんですよ!

一同 確かに!

武藤 これまでは無頓着だったのに、前髪とか分けるようになって、さらに男前になったというね。

大倉 要人はキャラ変の年でしょ。

吉澤 自分的には、めちゃくちゃ正直者になった年だなと思います。

一同 ああー。

吉澤 何でも正直に言ってしまえるようになりました(笑)。

大倉 表情も豊かになったよね。

桜木 和人くんは金髪になりました!

小泉 以上!

杢代 ちょっとちょっと。内面のことも教えてよ(笑)。最年長から聞きたいなあ。

武藤 和人はもともと持ってるカリスマ性がまたグンと上がって。杢代ワールドを常に展開して、王道を歩いていると思いますね。めっちゃカッコいいと思う。

大倉 僕は和人自身じゃないけど、彼が世間に知れ渡るのがすごいうれしいんですよ。チャラくしてるように見えるけど、いろんな壁にぶつかりながらも地に足つけて1歩ずつ進んでいく姿を僕らは近くで見ているし、「また1つ大人になったな」って。グループの中でも、和人の存在感がより大きくなったと思います。

──では次に、光咲さんについてはいかがですか?

小泉 光咲さんは何も変わってないようです。

長野 光咲は1人暮らし始めたじゃん。

大倉 仙台から1歩外に出てね。料理とかもがんばってたよね。

武藤 そういう意味でも、光咲がメンバーの中で今年一番大人に近付いたんじゃない?

杢代 あと、光咲って天然でのほほんとしてるけど、ここに来て男が出てきたじゃないですけど……。

小泉 ちょっと、なんか変なこと言いそう!(笑)

杢代 いや、頼りがいが大きくなったって言いたかったの。威厳が出てきたと思う。

小泉 あ、ありがとう(笑)。

やっと同い年だと感じられるようになって

武藤 空人はもう、げんじぶのお父さんだよね。

一同 うん。

杢代 率先してグループをまとめてくれるし、率先して発言したり、みんなが思っていることを代表して言ってくれたりね。

武藤 めちゃくちゃメンバー思いなんだよね。誰かが迷っていると、すぐに手を差し伸べてくれる。メンバー間のLINEのやりとりでも、すごいあったかいんですよ……。

大倉 ちょっと待ってくれ。その前に、既読6付いてるのに俺の書き込みにひと言も返事がないのはどういうことだ!

一同 あはははは!(爆笑)

大倉 最近そういうことがあったんです。そのあとも、雅哉以外は“フル無視”ですよ?(笑)

武藤 とにかく(笑)、グループのために熱くなってくれるんです。

大倉 みんなのことが大好きですから。こんな好きな子たち、ほかにいない!

一同 あはははは!

原因は自分にある。

原因は自分にある。

──では最後、凌大さん。

吉澤 いいですか? 個人的なことなんですけど……今年やっと、凌大を同い年だと感じられるようになって。

大倉 凌大、バカにされてるぞ?

吉澤 いやいやいや!(笑) あの、これまでは歳上のように感じていたんですよ。距離があったとかじゃないんですけど。

長野 ああ、そっちね(笑)。

吉澤 凌大はクリエイティブだし、遥か先にいるように感じてたんだけど、意外と人間味があるなって思えたというか。ちょっとポンコツなところとか、凌大の面白さが見えるようになったんですよね。

大倉 あとさ、凌大は一番げんじぶの曲に向き合ってる。

一同 うん。

大倉 ダンスもそうですけど、誰よりも細かいところまで追求するから、僕たちも、細かいところをチェックして振りを固めるときは、やっぱり凌大基準で合わせていきますし。そういう面でも、すごく頼りがいがあります。

長野 ありがとう。でも、自分的には変わったという感じはないんです。気持ちも特に変化はなくて。でも、1人くらい変わらないヤツがいたほうがいいかなって。初心を忘れないじゃないですけど。

杢代 あ、でも最後に1つだけいいですか? 最近、凌大のツッコミが弱くて……。

武藤 ああー、そこはちゃんとしてほしい!

長野 (笑)。

杢代 振り入れの休憩時間のときに、僕が小ボケかまして「ねえ、絡んでいい?」って言ったら、前は「そんなんやるわけないだろ!」ってツッコんでくれたのに「うーん……ダメー」って優しくかわされちゃったんです(笑)。寂しいからもうちょっと強く返してもらえると……!

長野 ごめん、あのときは集中してた(笑)。次は任せろ!

武藤 やった、楽しみだね!

ライブ情報

ワンマンライブ げんじぶ空間:case.2

2021年12月27日(月)大阪府 Zepp Osaka Bayside
OPEN 17:45 / START 18:30

2021年12月30日(木)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
[第1部]OPEN 13:45 / START 14:30
【第2部】OPEN 17:45 / START 18:30

プロフィール

原因は自分にある。(ゲンインハジブンニアル)

大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人による7人組ダンスボーカルグループ。EBiDAN研究生によるプロジェクト・BATTLE BOYS内のユニット・BATTLE STREETとして2018年8月に活動をスタートさせたのち、2019年7月7日に独立ユニットとして活動していくことを発表。正式にグループを結成する。1カ月後の8月7日、ユニット名を原因は自分にある。に改名することを発表した。グループ名には「原因」という言葉を肯定的に捉え、自身が引き起こす事や作り出す物を“原因”として音楽シーンに新たなインパクトを与えたいという意味が込められている。10月に1stシングル「原因は自分にある。」をリリースし、2020年1月に2ndシングル「嗜好に関する世論調査」を発表。8月にはライブイベント「a-nation online 2020」に初出演した。2021年1月には1stアルバム「多世界解釈」をリリースし、4月に初のワンマンライブを開催する。12月に2ndアルバム「虚像と実像」を発表。