メイリアの本音は「Lonely Girl」
──「Lonely Girl」の歌詞は、キラキラだった「アイコトバ」ともイケイケだった「Hysteric Bullet」とも違い、文字通り寂しい女性を描いていますね。
メイリア 「Lonely Girl」の詞は、都会に住む、二十代後半くらいの女性をテーマに書いたんですよ。
──ああ、なるほど。
メイリア 都会の女性はバリバリ働いて、すごい強そうに見えるけど、実は意外と寂しがり屋で、部屋で1人泣く夜もあるんだぞ、みたいな。私もそういう話を友達ともよくするので。
──では、歌詞の内容もメイリアさんの本音を表している?
メイリア そうかもしれないですね(笑)。
──tokuさんも寂しがり屋ですか?
toku いや、僕はわりと1人でいるのが好きです。
メイリア とか言ってて、実は寂しいんですよ(笑)。例えばライブのあととか、あんなにみんなで盛り上がったのに、家に帰って部屋の電気を点けて「1人か……」ってなりません?
──祭りのあと的な。
toku なるね。なんか、今はSNSで寂しさを埋められてる気がするんだけど、それってやっぱり錯覚で、スマホの電池が切れたらおしまいだし。そう思うと、メイリアの歌詞もより刺さるんじゃないかなと。
メイリア ホントにね、「都会にはこんなに人があふれてるのに、どうして私は1人ぼっちなんだろう?」って思うときがあるじゃないですか。でもまあ、それを解消できるかどうかは、結局は自分次第なんだよっていうことを言いたかった次第でございます。はい。
──では、レコーディングのほうは?
メイリア 私はこの手のブラックミュージックは大好物なので、歌詞の内容はあれですけど、伸び伸びと、気持ちよく歌えました。
toku 実はこれ、めちゃめちゃコーラスとかを重ねてて。
メイリア そうそう。「何人いるの、私」みたいな。
toku 過去最高のトラック数に達するくらい。もともとそういう録り方をしてみたかったんですよ。そうやって実験的なアプローチを試みた曲でもあり、メロディも、最近の中では特にいいものが書けたんじゃないかなって思います。
まだまだ止まっていられない
──今回は楽曲と同様に、メイリアさんのビジュアルも振り切ってますね。通常盤のジャケットが黄色のタータンチェックのベアショルダートップスとワイドパンツ、初回限定盤が紫色のMA-1にDr.Martensの8ホールブーツ。どちらも素敵です。
メイリア うれしい。普段のファッションは完全にこっちなんですよ。で、今回は「アイコトバ」というポップなダンスナンバーだったので、スタイリストさんと相談して、いつもみたいにドレスを仕立てるのではなくて、既製品をリメイクする感じにしようって。だからチェックのトップスとパンツは私の好きなone spoっていうブランドのものだし。もう、うちのスタイリストは私の趣味を熟知してるので、2人でわいわい話しながら「色どうする?」「ポップでしょ? 黄色いっちゃう?」みたいな(笑)。
──黄色は意外でしたね。
メイリア 普段はわりと黄色も着るんですけど、アーティスト写真では今までなかったですね。でもたぶん、この「アイコトバ」が、歌詞を含めた楽曲にしてもビジュアルにしても、素のメイリアに一番近いと思います。私はアー写と本人の間にギャップがあるみたいで、よくラジオ局の方とか、初めてイベントやライブに参加してくれたお客さんから「こんなにポップにしゃべる人なんですね」って驚かれるんですよ。
──僕も正直に言うと、初めてお話をうかがうまではもっとクールな方なのかなと思っていました。
メイリア あはは(笑)。実際、アー写からだとそう見られがちなんですよ。でも、今回はそのギャップが小さいはず。マーチンも私物ですし。
──MA-1は?
メイリア スタイリストさんが見つけてきてくれました。「ねえ、メイリアちゃんヤバイよ。紫のMA-1あるんだけど」って言うから「絶対着る!」って。ファーとかワッペンとかフリンジを付けてリメイクして、かなりパリピな感じに。MVでもめっちゃポップに踊ってるんで。
──一方のtokuさんは、モノトーンですね。
メイリア 「tokuさんも黄色着る?」って聞いたら「いや、黒でいい」って。
toku 僕はいつも通りです(笑)。
──ちょっと気が早いですが2017年のまとめ、および2018年の展望もお聞きしようと思ってて。
toku 現段階では来年4月からの東名阪ツアーしか発表できないんですけど、ほかにもいろいろと動いてまして。
メイリア だから年内もまだ止まっていられない。
──今年を振り返っている場合ではない感じ。
メイリア 今振り返るなら、今年はずっとやりたかった全国ツアーも含めて、初めて尽くしな年でしたね。
toku その中でよくリリースもしていたなと(笑)。
メイリア ホントにね。年内のリリースが全部間に合ってよかったなっていう年でしたね。2017年もギリギリで生きてます!
──2018年も?
メイリア 今tokuさんが言ったようにいろいろ見えてきているので、そこに向かって突っ走るしかないですね。
toku お楽しみに。
- GARNiDELiA「アイコトバ」
- 2017年11月1日発売 / SACRA MUSIC
-
初回限定盤 [CD+DVD]
1620円 / VVCL-1113~4 -
通常盤 [CD]
1296円 / VVCL-1115 -
期間生産限定盤 [CD+DVD]
1620円 / VVCL-1116~7
- 初回限定盤 / 通常盤 CD収録曲
-
- アイコトバ
- Hysteric Bullet
- Lonely Girl
- アイコトバ- instrumental-
- 期間生産限定盤 CD収録曲
-
- アイコトバ
- Hysteric Bullet
- Lonely Girl
- アイコトバ- instrumental-
- アイコトバ TV Size ver.
- 初回限定盤DVD収録内容
-
- アイコトバ Music Video
- REAL(stellacage TOUR 2017 ~Cry Out~ @DIFFER ARIAKE)
- 桃源恋歌(stellacage TOUR 2017 ~Cry Out~ @DIFFER ARIAKE)
- MIRAI(stellacage TOUR 2017 ~Cry Out~ @DIFFER ARIAKE)
- 期間生産限定盤 DVD収録内容
-
- TVアニメ「アニメガタリズ」オープニングノンクレジットムービー
ライブ情報
- GARNiDELiAワンマンライブツアー
-
- 2018年4月7日(土)大阪府 BananaHall
- 2018年4月14日(土)愛知県 ElectricLadyLand
- 2018年4月29日(日・祝)東京都 中野サンプラザホール
- GARNiDELiA(ガルニデリア)
- モデルとしても活躍するメイリア(Vo)と、アンジェラ・アキ、LiSAらのアレンジャー、ボカロP「とく」などの横顔を持つtoku(Key, Compose)からなるユニット。2010年に別名でオリジナル曲「ARiA」を動画共有サイトに投稿し、同年アニメ「フリージング」オープニングテーマ「COLOR」を発表したのと前後して、ユニット結成を宣言する。2014年3月、アニメ「キルラキル」の後期オープニングテーマ「ambiguous」でメジャーデビューする。その後も数多くのアニメソングのテーマ曲を手がけ、2015年1月にメジャー1stアルバム「Linkage Ring」を、8月にはインディーズ時代の楽曲を集めたベストアルバム「BiRTHiA」を発表した。2016年8月に表題曲がアニメ「クオリディア・コード」のエンディングテーマに採用されたシングル「約束 -Promise code-」、12月に2ndフルアルバム「Violet Cry」をリリース。2017年6月に映画「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」の主題歌「SPEED STAR」をシングルとして発表する。海外での活動も活発で、2017年5月には中国・上海で単独公演を行った。秋には「GARNiDELiA stellacage Asia Tour 2017」と題し、10月1日の東京・Zepp Tokyo公演を皮切りにアジアツアーを行った。11月にアニメ「アニメガタリズ」のオープニングテーマ「アイコトバ」をシングルリリース。