GANG PARADE|進化が止まらない、ギャンパレの新境地

私たちはもっといいライブができると信じてる

──BiSは投票でBiS1stとBiS2ndにメンバーを振り分ける「BiS.LEAGUE」を行ってます。ギャンパレから見て、彼女たちの今のギラギラ感がどう映っているのか、ちょっと気になっています。

ドクソン 「対バン相手がいれば負けない!」「WACKの中でも1番になりたい!」という気持ちは、以前の私たちにはすごくあったし、今ももちろんそういう気持ちはあるんですけど、そのときの感情を経て、今はもう少し広い目線でいろんな物事を見ています。どちらかと言えばお客さんとの気持ちの距離をもっと近付けたいんです。闘争心を外側に出しすぎちゃうと、そのときだけで完結しちゃうような気がしてて。

──確かにギラギラした感情というよりは、別のベクトルの感情をまとってると言うか、次のターンに入った感じがします。もっと上のことを目指そうとしてるんだなって。

ココ ギラギラしたものがなくなったわけじゃないし、そういう感情の出し方を変えたというのが正解ですかね。ギャンパレのことを認めてくれる人が増えたことで昔よりは悔しい気持ちにならなくなりましたけど、常に負けたくないという気持ちはみんな変わらずに持っているので。

カミヤ ツアーのMCでも、以前は自分の中の戦いを吐露したりしてたんですけど、今回は今のギャンパレをどう未来につなげていくか、みたいなことを語っていて。

──やんちゃな感じから少し大人になったと言うか。

ヤママチミキ
ヤママチミキ

ドクソン 品がよくなった。

──とは言えBiSがいいライブをすると、心の中ではメラッとしたものが芽生えるんだろうなって。

ドクソン そうですね。悔しい気持ちにもなりますよ。ライブの熱さが直に伝わってきて感動させられて、悔しさを感じて。先日、WWW Xで昼にやってたBiS2ndのライブを観て、1回家に帰ってお昼寝してから夜にBiS1stのライブを観て。お昼寝してるときにもBiSが夢に出てきて。1日で3回もBiSを見てしまうという……悔しかった。

ヤママチミキ 私はBiS2ndのライブだけ観ました。1位を競う個人戦をしつつ、仲間としてもやらなきゃいけないライブに、BiSのメンバーはどういう気持ちで臨むんだろうと思いました。仲間だけど仲間としていられない瞬間があると思うし、どういう感情を持ってライブしてるのか、私はそれを見たくて。

──どうでしたか?

ヤママチ 個人戦の様子はまったく見えませんでした。ちゃんと1つのグループとして成り立っていて、全員の熱い思いが出てたのですごくいいなって。その感情がむき出しになったパフォーマンスを観て、特にアヤ、ペリ(・ウブ)、キカ(・フロント・フロンタール)の成長やすごさをこれまで以上に感じました。

ユア 私は1stも2ndのライブも両方観ました。10人それぞれができることをやってる気がして、カッコいいなって。新メンバーも模索しながら懸命にやっていて、なんだか観ていて気持ちがよかったです。きっと昔ならギャンパレと比べて観てたと思うし悔しいという感情もあったと思うけど、今はそれぞれのグループのよさをわかってるし、私たちももっといいライブができると信じているので。

Zepp Tokyoで最高の景色を見たい

──ツアーの最中ではありますが新シングル「CAN'T STOP」がリリースされます。タイトルの通り今のギャンパレを表していると思いますが、この楽曲を通じて伝えたいメッセージはなんですか?

テラシマユウカ
テラシマユウカ

カミヤ 優しさかな? 広く包み込んでいくイメージのある楽曲なので、そのときに聴いてくれる人たちを優しく包んでいきたいです。

──なるほど。

月ノ 歌詞に込められた思いを表現するのがなかなかできなくて、レコーディングが難しかったです。力を入れすぎちゃいけなくて8割くらいの力で歌ってほしいと楽曲プロデューサーの松隈(ケンタ)さんにも言われました。

ココ そういうディレクションもあって聴けば聴くほど深みがある内容に仕上がったというか。

カミヤ そう。車窓から田舎の景色を眺めながら聴きたい感じ。コンクリートじゃないイメージですね。ミュージックビデオとか振り付けを見てもらうと、また印象が変わる気がします。今回の振りは私が付けているんですけど、けっこう斬新なことをやっていて。

ココ 思い切ったよね。シンプルなんですけどサビで全員が手をつないだままっていう。

カミヤ 無理のない感じなんですけどね。え、無理ないよね?

一同 大丈夫!(笑)

テラシマ 身長差が出るところはあるけどね(笑)。

ココ みんなが身長とか個性がバラバラだけど、それぞれが足りないものを補い合ってるという意味があるんです。ユユ(テラシマユウカの愛称)が身長差もあってちょっと無理してるところはあるんですけど、それも愛情ですから。仲間を思いやる気持ちを表現してる。

──仲間でもなかなか手をつなぐって機会はないですよね。

カミヤ 最初はBメロだけ手をつないでたんですよ。でもMVの絵コンテを見たときにけっこう手をつなぐシーンがあって。であればそういう振りにしちゃったほうがいいなと思って取り入れました。お客さんもいいなと思って一緒にやってくれたら、きっと素敵な景色が見られると思います。

ドクソン そんな景色が見れたら泣いちゃう。

ココ ライブで初めて完成する曲だと思う。ライブで感じ取ってほしいです。

ユメノユア
ユメノユア

──Zepp Tokyoで迎えるツアーファイナルで、その素晴らしい景色を観たいですね。グループとしても最大規模の会場でのワンマンライブになりますが、どういう思いで臨みますか?

ユア WACKの歴史の流れとしてはようやくって感じだと思う。BiSHのような速さと比べてしまうと“やっと”という感じはしちゃうかもしれませんが。

──でも、その分濃い物語を経てきているから。

カミヤ 昔、渡辺さんから「お前らのストーリーは、絶対に将来強みになると思う」と言われて。まさにそう感じてます。簡単に立てないステージだと思うし、年月をかけたからこそ立てるのは素直にうれしいです。

──最後にZepp Tokyoではどんな姿を見せたいですか?

ハルナ 私は“赤ちゃんスーパーマン”になります!

──……お?

ハルナ 今は“夏の赤ん坊”としてやらせていただいてまして、ツアーでは“秋のお姉さん”になることを目標としてたんですけど、考え直して、私はずっと赤ちゃんだから、赤ちゃんスーパーマンという新しいジャンルを作ろうと思いました。

──赤ちゃんのまま、すごい存在になる、という意味ですかね?

ハルナ こんなすごい赤ちゃんは全人類まだ見たことないかなってくらいレベルの高い、立派な赤ん坊を見せたいと思います。

ココ 締めのコメントとしてバッチリですね!

GANG PARADE
ツアー情報
GANG PARADE「REBUILD TOUR」
  • 2018年7月1日(日) 沖縄県 Output
  • 2018年7月22日(日) 福岡県 DRUM Be-1
  • 2018年7月29日(日) 北海道 札幌KRAPS HALL
  • 2018年8月18日(土) 大阪府 BananaHall
  • 2018年8月26日(日) 広島県 広島セカンド・クラッチ
  • 2018年9月1日(土) 新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE
  • 2018年9月8日(土) 宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
  • 2018年9月9日(土) 愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
  • 2018年9月17日(月・祝) 沖縄県 Output
  • 2018年9月20日(木) 東京都 Zepp Tokyo