PELICAN FANCLUB|リクルート「FYHM」|挑戦する人に贈るお守りの歌

新しい環境はある種のディストピア

──「Amulet Song」のMVは2日前に撮影されたばかりだそうで(取材は2月初旬に実施)。

エンドウ はい。なのでまだ映像の全体像はわかりません。でも本当にGraphersRockさんは僕の感性に刺さるものしか作らないと思いました。

シミズ 俺らのスタジオの扉を開けた瞬間のテンションの上がり具合ね。

エンドウ そう! 「求めていたのはこの世界観だよ!」と大はしゃぎして。今回は工事現場みたいなセットを作ってもらって、そこで僕らが演奏したんですけど。フェチをくすぐりまくりです。

カミヤマ 工業フェチ?

エンドウ 工業フェチだよ。パイロンとかもうたまらないんです。僕から何も言わずともそういうセットを組んでくれたのは、もうテレパシーみたいなものだと思う。今回もお願いして本当によかったなと思いました。

シミズヒロフミ(Dr)

シミズ 歌詞にもリンクした部分があったよね。ああいう真っ白できれいなスタジオに工事現場みたいなパイロンやポールが立ってる異物感はなんだか行ったことがない都市に来た感覚があって。

エンドウ ディストピア感は僕らが大事にしてることの1つでもあるしね。新しい舞台に挑戦して、新しい環境に飛び込む、そんな歌詞にぴったりだった。僕、新しい環境ってある種のディストピアだと思うんですよ。不安もあるし期待もある、混沌とした場所。その歌詞の舞台を視覚化してくれたなと思いました。

──CGではなくアナログにやっているのがよかったですよね。

エンドウ 最高でした。うしろにPELICAN FANCLUBのロゴとリサイクルマークみたいなのがあるんですけど、僕だったら「AE」、カミちゃんだったら「RK」、シミくんだったら「HS」というイニシャルが三角で囲われていて、その下にパート名が入っているんです。そんな細かい部分まで作り込んでくださったので、細部まで注目して観てもらいたいですね。

カミヤマ グラフィックが組み合わさったシーンを僕らもまだ観ていないので、そこもすごく楽しみ。

──制作にあたってどんなイメージを伝えたんですか?

エンドウ この企画のテーマは「挑戦」ですし、僕らのMVで今までやったことないことを取り入れたい気持ちがありました。そして、この曲には僕の気持ちをまっすぐな言葉で込めたので、歌詞をGraphersRockのグラフィックで映像内に入れてほしいとお願いしました。初めての試みなので楽しみです。

カミヤマ エンドウの言葉を、MVを観た人により強く届けるために歌詞がわかりやすく見えることが必要だなと思ったんです。

エンドウ 僕は息苦しく感じていた思春期に彼の作品に出会い自分の心に新しい風が吹いて前を向くことができました。だから、今回GraphersRockと一緒に作品を生み出すことができて、とても感慨深いです。

──撮影時のエピソードがあったら教えてください。

カミヤマ 全員風に吹かれるシーンがあったんですけど、シミくんだけスタッフさんにイジられてました。

シミズ あれ、なんでなんだろうね(笑)。

エンドウ 「イケメン俳優みたい」とか「バレエやってそう」とか言われてたよね。

シミズ そんな感じしたかな(笑)。俺はただ風を感じながら歩いてという指示だったのでやってみたんですけど。

カミヤマ 俺も「風を感じて歩いて」と言われてやったんですけど、みんな笑うだけで。「いや、エンドウでは笑わんのかい!」って思いました(笑)。

エンドウ カミは風になびかなかったんですよ(笑)。それが面白くて。シミくんはなびいてたし歩き方がよかった。

カミヤマリョウタツ(B)

心の声を大切にしてほしい

──これから何かに挑戦する人たちへメッセージをお願いできればと。

カミヤマ この企画名の「Follow Your Heart & Music」がいい言葉だなと思っていて。日常生活を送る中で自分の心の声をしっかり聞くことって大事なんですよね。バンドをやっていると周りの人から意見をいただくこともあるんですが、全部を吸収すると普通のものができあがってしまう。自分の心の声を大事にしないと、いろんな人の意志が入ってしまうから。創作物は自分の心の声が核にあってこそ。人生自体もそうで、自分の心の声は大事だと思います。

エンドウ そうだね。僕はメジャーデビューが1つの区切りで、デビュー以降はかなり自分の心に従ってきてます。その1つがGraphersRockさんとのコラボですし。自分の心の声を大切にしてほしいです。

シミズ 「Follow Your Heart & Music」はすごく共感できるメッセージでした。

──今年、PELICAN FANCLUBが挑戦したいことがあれば教えてください。

エンドウ PELICAN FANCLUBがどのようなバンドなのかを作品とライブでより多くの人に伝えていきたいです。今回の「Amulet Song」では”現実と向き合う人は美しくて綺麗”だと歌っています。バンドとして現実を見つめて前に進んで行けたらと思っています。

シミズ そうだね。

エンドウ あと、今までやってこなかったことに挑戦したい。今回のリクルートさんとの取り組みがトリガーになって、もっと過剰に自分の心に従えるようなスタンスになってきていると思うので、いろんなことに挑戦したい。そして、僕らのライブで見たことない景色を見たいと強く思っています。皆でシンガロングして生まれる一体感を作りたいです。

カミヤマ そしてこうやって発言していくことが大事ですよね。言葉にすると、そこに責任が発生して自ら動くようになるから、そうやって心の声を外に発信することも大事だと思う。

エンドウ うん。まずは5月16日にあるLIQUIDROOMでのワンマンライブのチケットを完売させたいね。自分たちの思い描いているものをGraphersRockさんとのコラボで具現化して、1つの都市がLIQUIDROOMにできあがる予定です。感覚器すべてを使って楽しめるライブになると思います。

PELICAN FANCLUB

──PELICAN FANCLUBにとって1つのターニングポイントになるライブに。

エンドウ そうですね。その日の成功具合によって今後の活動に影響もあるだろうし。2020年はもっとギアを踏み込んでいきたいので、まずここを成功させたいです。あと今年は一昨年挑戦して失敗したことに再チャレンジしたくて。

──どんなことなんですか?

エンドウ 僕、鳥類が苦手なんですけど、2年前に大阪のニフレルにペリカンを観に行ったんです。でもペリカンがいる部屋に入ってすぐ僕はダッシュで走り抜けちゃって、再入場もできないから近くで観ることができなくて。今年は正真正銘の“PELICAN FANCLUB”だと言えるように、ペリカンを克服したいです。

公演情報

PELICAN FANCLUB DX ONEMAN LIVE "NEW TYPE"
  • 2020年5月16日(土) 東京都 LIQUIDROOM OPEN 17:00 / START 18:00
  5組が「挑戦」をテーマにしたコラボMVは「Follow Your Heart & Music」サイトにて順次公開中。
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2020年3月12日更新