他人と向き合って生まれた“自問自答”

──2曲目の「ERASER HEAD」はMAYUさんの歌詞が採用されています。前向きな内容ではあるけど、1曲目と比べるとダークで自問自答をしている感じがします。

MAYU　まさにそうです。伝わってよかった！

──最初のフレーズから誰かに投げかけているようなメッセージかと思ったんですけど、実は自分に発破をかけているような。

MAYU　そうです。他人に言ってるようなんだけど、実は自分に向けた言葉でもあります。

──なぜ自問自答を？

MAYU　時期が時期だったんで……と言うのも、歌詞を書いた去年の冬はグループの空気が重かったことがあって、そのときの気持ちを元に書きました。なんかいろいろうまくいかなかったんですよ。

YU-Ki　冬はいろいろ試行錯誤したよね。

MAYU　そう。みんなで話し合いを重ねていた時期で、そのときに自分の思っていること、人に思っていることを考えながら書きました。「他人に向けた内容です」みたいな歌詞を書くのが恥ずかしかったから、自分に全部言ってるみたいなふりして、思っていることを書きました。

──内省的だけど、周りのことも思っているんですね。

MAYU　他人の気持ちを浮かべつつ、自分のことを女々しい感じで書きました。

YU-Ki　MAYUちゃんの作詞は難しいんですよ。知らない言葉がいっぱいあるんですよね。

MAYU　バカだ（笑）。

YU-Ki　歌詞にある「掬う」（すくう）がまず読めなくて。

MAYU　え？ レコーディングのときに読めなかったの？（笑）

YU-Ki　1回1回「ん？」ってなって調べて「あー、わかった」ってなったの。歌詞を何回も読んでは調べてを繰り返したので、ボキャブラリーが増えました（笑）。

MiKiNA　MAYUちゃんは語彙力というか表現の仕方がすごいんです。MAYUちゃんの人間性が出てる。

YU-Ki　あと初めてラップに挑戦させていただいて、みんなで気合いを入れてレコーディングに挑みました。ラップはめっちゃ練習しましたね。DORiちゃんとMAHOちゃんと。

MAYU　ラップやりたすぎ（笑）。

MAHO　「もっとヒステリックめに歌って」とか松隈さんから言われたよね。

YU-Ki　言われた！

MAYU　え？ そうなの？ 私は「エロい感じに」って（笑）。

YU-Ki　音源聴いたらMAYUちゃんは確かにそんな感じだったかも。聴きどころですね。

YUKA EMPiREと最後までやりきりたい

──YUKAさんは今回のシングルを最後にグループを脱退するというそうですが、なぜ脱退することになったんですか？

YUKA　学業に専念するためです。いろいろあった結果って感じです。

──メンバーと話し合いはなさったんですか？

YUKA　はい。1人ひとりとしゃべれたんでよかったかなと思ってます。

──メンバーの皆さんも送り出す気持ちにはなりつつある感じでしょうか。

MAYU　3月3、4日の24時間イベントが最後なので、それまでにちゃんとYUKAちゃんを送り出せる体制にならないといけない。まさに今が大事って感じです。

──それぞれグループとして現体制の最後をどういうふうに思ってるのか聞かせてください。

MiDORiKO　6人体制での活動をしっかりやりきりたいとすごく思ってます。

MAHO　EMPiREをこの6人でやってこられてよかったと、みんなが心から思える3月4日を迎えられたらいいなって。この6人のEMPiREはそこで終わりますが、EMPiRE自体はその先も続いていくので。みんなで一歩一歩進んでいきたいです。

YU-Ki　3月4日まで止まることなく、全力を出し切って最後まで6人で駆け抜けたいです。

MiKiNA　この6人がそろうことはこれから先たぶんもうないから、後悔しないように3月4日まで無駄にしないで活動したいですね。

MAYU　ホントにそう。後悔したくないので。

──YUKAさんはもともと2017年にオーディションを受けて、EMPiREに加入したんですよね。

YUKA　はい。アイドルが好きだったので、そういうお仕事に興味があって受けました。振り返ってみるとどうだったんでしょう……自分を見つめ直す機会になりましたね。

──自分を見つめ直してどう思いました？

YUKA　意外と闇が深いなと思いました。いろいろな経験ができましたし、活動は楽しかったです。

──どういう形で3月4日を迎えたいですか？

YUKA　その日のライブが楽しく終わったらそれでいいし、つらかったと思ったら、私個人はそれはそれで別にいいんです。だけど、とりあえず後悔が残らないようにやりきりたいなって。残った感想がどうであれ、この6人で後悔を残さないようにやりたいと思います。